写真:森薗政崇(BOBSON・写真左)、張本智和(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 森薗政崇、ダブルス惜敗で悔し涙「智和とメダルを獲りたかった…」<世界卓球2021>
2021.11.27
文:ラリーズ編集部
<世界選手権個人の部(世界卓球2021)ヒューストン大会 日時:11月23日~29日 場所:アメリカ・ヒューストン>
現地時間26日、世界選手権は4日目を迎え、男子ダブルス3回戦で張本智和(木下グループ)/森薗政崇(BOBSON)ペアと、宇田幸矢/戸上隼輔(ともに明治大)ペアが対戦した。張本/森薗ペアは、ゲームカウント2-3で敗れ、上位進出とはならなかった。
試合後、森薗は悔しさから号泣し、ミックスゾーンで報道陣の質問に対応した。
森薗政崇コメント
試合の振り返り
宇田・戸上は(たくさん)試合を経験してきていて、ダブルスはすごく完成されてて、地力では僕らより上なのはわかっていた。
練習試合でも何回も負けてて、でも世界卓球は一発勝負なのでここまでの僕の経験を全部ぶつけて、(張本)智和とメダルを獲りたかったです…。地力はあっちが上なので、余裕を持たせたり、流れ持って行かれたりしたら勝てるわけない。
1-0の5-0、4ゲーム目も流れが良くて2-1も4-3リード。ちょっとした凡ミスからこんな簡単に試合負けるんだと思って…。ずっとダブルスが上手いとか(周りから)言われてきていて、智和とダブルスを組んでメダルを獲れないなんて…。
2、4ゲーム目は逆転で取られた
2ゲーム目も4ゲーム目も良い流れだったのに取られた。試合前の戦略では宇田も戸上もレシーブの精度が高いので、点数を取られたとしても、いろんな回転のサービスを出して、プレッシャーをかけて、(レシーブから)おかしくして勝つしかないと思っていて、実際それが上手く行っていた。
2ゲーム目も4ゲーム目もリードしてこっちがミスした瞬間、おとなしい戦術になってしまった…。ロングサービス1本出すだけで全然違っていた。やること1つで勝ち負けが全然違うんだなって…。もったいないです…。
どこがポイントだったか
…わからないですね。すみません、ちょっと今、試合内容は思い出せるけど、なぜ負けたのか、どこの1点が悪かったのかが全然整理できないです…。
若い張本選手とのペアで引っ張っていかないというプレッシャーもあったか
そう思った時点で負けているのかなと。ダブルスは結局2人でやる競技なのに、どっちかが引っ張るとかどっちかの責任とか、そういう競技じゃなくて、2人でダメなところを補い合って、良いところを出し合って勝つ競技なのに、お互いの点の取り方がわかっていないからなあなあになったがします。
宇田・戸上の強さとは
強いです。本当に強い。
まず宇田のチキータは、今日は僕らの戦術が上手くいって良いところを封じていたけど、基本あれで先手は取れるし、最近はチキータ(のモーション)で入ってからストップもあって、相手にとってプレッシャーもある。戸上のラリー力は本当に高くて、下がらずに前でカウンターができます。
自分は日本代表としてここに来させてもらってる限り、次に彼らがメダルを獲れるように精一杯できることをしたいと思います。
男子ダブルス3回戦
写真:張本智和(木下グループ)・森薗政崇(BOBSON)ペア/撮影:ラリーズ編集部
張本智和/森薗政崇 2-3 宇田幸矢/戸上隼輔〇
13-11/12-14/11-4/4-11/4-11
特集・なぜ世界選手権は特別なのか
>>”史上初”アメリカ開催決定の裏側 世界選手権には卓球人たちの心意気が詰まっていた
>>国際卓球連盟CEOに聞く「チケット22,000枚即売のワケ」と「82年ぶり新天地開催の意義」
>>「床が水平じゃない!?」「開幕直前のボール調整…」世界選手権の舞台裏秘話