中国勢が表彰台独占 混合複は五輪銀メダルペアが快勝<WTTマカオ総括> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:許昕(シュシン)/劉詩雯(リュウスーウェン・中国)/提供:WTT

大会報道 中国勢が表彰台独占 混合複は五輪銀メダルペアが快勝<WTTマカオ総括>

2022.01.24

文:ラリーズ編集部

<WTTマカオ 日時:1月19日~23日 場所:中華人民共和国マカオ特別行政区>

23日、WTTマカオは最終日を迎え全試合が終了、表彰台を中国勢が独占した。

男子シングルスはサウスポー対決に


写真:王楚欽(ワンチューチン・中国)/提供:WTT

男子シングルスを制したのは王楚欽(ワンチューチン・中国)だ。準々決勝で五輪王者の馬龍(マロン・中国)に勝利すると、準決勝では許昕(シュシン・中国)に4-1で勝利し決勝に進んだ。一方、林高遠(リンガオユエン・中国)は準決勝で、樊振東(ファンジェンドン)に勝利した徐瑛彬(シュインビン・中国)を破り決勝進出を決めた。


写真:林高遠(リンガオユエン・中国)/提供:WTT

サウスポー対決となった決勝戦では、2度のデュースを含みながら互いに取って取られてを繰り返して最終ゲームに突入する。最終ゲームも1点の取り合いが続き、9-9から王がマッチポイントに。最後は林のレシーブがオーバーし、王がサウスポー対決を制した。

女子シングルスは世界女王が意地を見せる


写真:王曼昱(ワンマンユ・中国)/提供:WTT

女子シングルス優勝は王曼昱(ワンマンユ・中国)だ。世界選手権女王として臨んだ今大会では、準決勝で世界選手権と同じく陳夢(チェンムン・中国)と対戦。デュースを含むフルゲームの激闘を制して決勝に進出した。


写真:劉詩雯(リュウスーウェン・中国)/提供:WTT

王曼昱と同じく決勝に進出したのは劉詩雯(リュウスーウェン・中国)だ。準決勝で孫穎莎(スンイーシャ・中国)に4-2で勝利して勝ち上がってきた。決勝では王曼昱が4-0のストレートで勝利し優勝を飾った。劉詩雯は混合ダブルスと合わせて2冠を飾ることは叶わなかった。

混合ダブルスは東京五輪銀ペアが躍動


写真:許昕(シュシン)/劉詩雯(リュウスーウェン・中国)/提供:WTT

混合ダブルス優勝は許昕(シュシン)/劉詩雯(リュウスーウェン・中国)ペアとなった。第1シードの世界選手権王者、王楚欽/孫穎莎ペアが準々決勝で敗れる形となったが、東京五輪銀メダルペアは全試合で2ゲームしか落とさない盤石な勝ちぶりを見せた。


写真:樊振東(ファンジェンドン)/蒯曼(クワイマン・中国)/提供:WTT

決勝には許昕/劉詩雯ペアと樊振東(ファンジェンドン)/蒯曼(クワイマン・中国)ペアが進んだ。世界選手権優勝ペアを倒して進出した樊振東/蒯曼ペアに流れが来るかと思われたが、許昕/劉詩雯ペアが終始主導権を握り、3-0のストレートで優勝を決めた。

成績

男子シングルス

1位 王楚欽(中国)
2位 林高遠(中国)
3位 許昕(中国)、徐瑛彬(中国)

女子シングルス

1位 王曼昱(中国)
2位 劉詩雯(中国)
3位 孫穎莎(中国)、陳夢(中国)

混合ダブルス

1位 許昕/劉詩雯(中国)
2位 樊振東/蒯曼(中国)
3位 向鵬/張瑞(中国)、于子洋/陳幸同(中国)

WTT(World Table Tennis)とは

ITTF(国際卓球連盟)が新たにスタートさせた、卓球の国際大会の新シリーズのこと。

これまで開催していたITTFワールドツアーを廃し、新たに、五輪・世界選手権に並ぶ最上級カテゴリーの大会として、グランドスマッシュを位置づける。その他に「カップファイナル」、「チャンピオン」、「スターコンテンダー」、「コンテンダー」などのカテゴリー別大会が開催される。


図:WTT概要/作成:ラリーズ編集部

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