文:ラリーズ編集部
<WTTコンテンダー マスカット大会 日時:2月27日~3月5日 場所:オマーン・マスカット>
5日、男女シングルス・ダブルスの決勝が行われWTTコンテンダー マスカット大会は全試合が終了した。
男子シングルス結果
男子は中国から世界ランク5位の梁靖崑(リャンジンクン) 、10位の林高遠(リンガオユエン)、12位の王楚欽(ワンチューキン)ら実力のある選手が多数出場し、ベスト8のうち6人が中国選手となった。
その中で世界ユース男子シングルス優勝経験があり、準々決勝で王楚欽を倒して勢いに乗っている向鵬(シャンパン・中国)を梁靖崑が準決勝でフルゲームの熱戦の末に破った。決勝は林高遠との対戦となり、第1ゲームこそ落としたもののその後は威力と安定性を兼ね備えた両ハンドで林高遠を圧倒して優勝した。
写真:林高遠(中国)/提供:WTT
女子シングルス結果
女子は中国の上位選手が出場を見送り、国際経験の浅い中国選手の出場が多くなった。決勝は全日本ジュニア優勝の木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)を世界ユースの決勝で倒して優勝した蒯曼(クワイマン・中国)と世界ランク143位のFAN Siqi(中国)の組み合わせとなった。試合は蒯曼がテンポの速いバックハンドで主導権を握り、4-1でFAN Siqiを倒した。
写真:蒯曼(クワイマン・中国)/提供:WTT
男子ダブルス結果
男子ダブルスでは中国ペアが一つのブロックに固まり、2回戦まで中国同士の同士討ちが続いた。決勝は同士討ちを勝ち抜いたLIN Shidong(中国)・向鵬ペアがベテラン荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ)・PENG Wang-Wei(チャイニーズタイペイ)のペアをストレートで下した。
写真:LIN Shidong(中国)・向鵬(中国)/提供:WTT
女子ダブルス結果
女子ダブルスでは準決勝が中国の同士討ちとなった山と逆の山ではインドペアの同士討ちとなり、インドが存在感を示した。決勝ではSutirtha MUKHERJEE・Ayhika MUKHERJEE(インド)ペアは張瑞(ジャンルイ・中国)・蒯曼ペアから1をゲームを取り、接戦を繰り広げたが中国ペアには及ばなかった。
写真:張瑞(ジャンルイ・中国)・蒯曼(クワイマン・中国)/提供:WTT
混合ダブルス結果
混合ダブルスでは陳幸同(チェンシントン・中国)・王楚欽ペアがManav Vikash THAKKAR(インド)・Archana Girish KAMATH(インド)ペアと決勝で戦った。中国ペアは精度の高い台上技術でインドペアを翻弄し、ストレートで勝利した。
本大会ではダブルスでインドペアが力を発揮した。中国に次ぎ世界2位の人口を誇るインドで卓球がさらに普及すると日本にとって脅威になるだろう。今後のインド勢の活躍にも注目が集まる。
写真:決勝に進出したSutirtha MUKHERJEE(インド)・Ayhika MUKHERJEE(インド)/提供:WTT