文:ラリーズ編集部
<2023年世界卓球ダーバン大会(個人戦)アジア大陸予選会 日程:1月7日~13日 場所:カタール・ドーハ>
13日、2023年の世界卓球ダーバン大会(個人戦)アジア大陸選考会は大会最終日を迎え、各種目の順位決定戦が行われた。
戸上が決定戦で勝利
13日に戸上は、25位、26位決定戦でQUEK Izaac (シンガポール)と対戦、世界卓球代表権がかかる大一番となった。
第1ゲームでは、安定感のある攻守を見せるQUEKに1-6とリードを許すも、ゲーム終盤でミスを減らし攻撃力で押し切った戸上が先取する。しかし第2、第3ゲームは積極的な両ハンドの攻めを見せたQUEKが連取し、ゲームカウント1-2となる。
写真:QUEK Izaac (シンガポール)/提供:WTT
相手に流れが傾きかけたが、回転量の多いチキータレシーブと、打点の速いフォアハンドのカウンターでQUEKを打ち抜いた戸上が、ゲームカント4-2で勝利。男子シングルス5人目の代表権を獲得した。
その他の男子シングルスは、10日に張本智和(IMG)、篠塚大登(愛知工業大)、吉村真晴(TEAM MAHARU)が代表権を獲得した。吉村は代表決定戦で五輪チャンピオンの馬龍(マロン・中国)を下す金星を上げ、本戦でも活躍が期待される。
写真:吉村真晴(TEAM MAHARU)/提供:WTT
及川瑞基(木下グループ)は張禹珍(ジャンウジン・韓国)に敗れ11日の順位決定戦に回るも、ノシャド・アラミヤン(イラン)に勝利し、代表権を獲得した。
女子も全選手が代表権獲得
10日に行われた女子シングルス予選では、早田ひな(日本生命)がTENNISON Reeth(インド)に勝利し代表権を決めると、伊藤美誠(スターツ)、木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)、平野美宇(木下グループ)も勝利し、代表権を獲得した。
写真:早田ひな(日本生命)/提供:WTT
長﨑美柚(木下グループ)は、相手の鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)の棄権により、不戦勝で代表権獲得となった。この結果により、日本勢5選手全員が本戦出場権を獲得した。
ダブルスも全ペアが出場権獲得
男子ダブルスでは、張本智和(IMG)/篠塚大登(愛知工業大)ペアがKENZHIGULOV Aidos/KHARKI Iskender(カザフスタン)にストレートで勝利を収め、代表権を獲得した。
写真:戸上隼輔/宇田幸矢(明治大)/提供:WTT
また戸上隼輔/宇田幸矢(明治大)ペアも相手棄権のため、不戦勝で代表権を獲得した。
写真:早田ひな(日本生命)/伊藤美誠(スターツ)/提供:WTT
女子ダブルスでは、世界卓球銀メダリストの早田ひな(日本生命)/伊藤美誠(スターツ)ペアが安定感を見せ4-1で勝利、代表権を獲得した。また木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)/長﨑美柚(木下グループ)ペアもカザフスタンペアを下し、代表権を獲得した。
写真:篠塚大登(愛知工業大)/木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)/提供:WTT
混合ダブルスでは、張本/早田が代表権を決めるも、篠塚大登(愛知工業大)/木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)ペアがグループ決勝でインドペアに敗れ、順位決定戦へ進んだ。決定戦では積極的な攻めを見せた篠塚/木原ペアが勝利し、代表権を獲得した。
13日の試合結果、世界卓球2022日本代表は以下の通り。
13日試合結果
男子シングルス
PANG Yew En Koen(シンガポール)1-4 ハーメット・デサイ(インド)〇
〇ノシャド・アラミヤン(イラン)4‐3 何鈞傑(フージェンジェ・中国香港)
〇戸上隼輔(明治大)4-2 QUEK Izaac (シンガポール)
〇アルハドラディ・アリ(サウジアラビア)4-0(WO)CHEW Zhe Yu Clarence(シンガポール)
女子シングルス
NG Wing Lam(中国香港)3‐4 TENNISON Reeth(インド)〇
世界卓球2022日本代表
男子シングルス
張本智和(IMG)
篠塚大登(愛知工業大)
戸上隼輔(明治大)
吉村真晴(TEAM MAHARU)
及川瑞基(木下グループ)
女子シングルス
早田ひな(日本生命)
伊藤美誠(スターツ
平野美宇(木下グループ)
木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)
長﨑美柚(木下グループ)
男子ダブルス
戸上隼輔/宇田幸矢(明治大)
張本智和/篠塚大登
女子ダブルス
早田ひな/伊藤美誠
木原美悠/長﨑美柚
混合ダブルス
張本智和/早田ひな
篠塚大登/木原美悠