＜卓球・シンガポールスマッシュ2023　日時：3月7日～19日　場所：シンガポール＞

WTT最高峰の大会である、シンガポールスマッシュ2023は本戦が開催中。16日の混合ダブルス決勝では、張本智和（IMG）/早田ひな（日本生命）ペアが王楚欽（ワンチューチン）/孫穎莎（スンイーシャ・中国）ペアにゲームカウント1-3で敗れ、惜しくも準優勝となった。

互角のラリー戦も張本/早田ペアは準V

混合ダブルス決勝に進んだ張本/早田ペアは、王楚欽/孫穎莎ペアとの大一番を迎えた。第1ゲームでは中国ペアの回転量とパワーに苦しめられ、中国ペアが先制する形となった。

写真：張本智和（IMG）/早田ひな（日本生命）/撮影：ラリーズ編集部

第2ゲームでは張本のチキータを中心に互角の展開となる。孫穎莎のサービスに対して早田がツッツキを駆使して王楚欽のミスを誘うと、張本/早田ペアがリードする形に。

張本のチキータも効果的に作用し流れを作った張本/早田ペアが1ゲーム奪い返す。迎えた第3ゲームでは一進一退の攻防が続く。

張本/早田ペアのサイドを切る鋭いコース取りの攻撃も決まる中、中国ペアも抜群の対応力の高さでラリー戦に持ち込み、張本/早田ペアのミスを誘う。

写真：王楚欽（ワンチューチン）/孫穎莎（スンイーシャ・中国）/撮影：ラリーズ編集部

9-7と中国ペアがリードするも、張本/早田ペアがラリー戦で取り返す。すかさず中国サイドがタイムアウトを取るが、タイムアウト後も早田の冷静なフォアハンドカウンターがさく裂。しかし、中国ペアがリードしてゲームカウント2-1となった。

後がない張本/早田ペアは第4ゲーム、ラリー戦でも互角の展開を見せる。中国ペアが一歩リードする展開となるも、早田のフォアハンドドライブを中心に食らいつき、8-8で追いつく。

凄まじいラリー戦を繰り広げるも、1点が遠い張本/早田ペア。最後は早田のサービスを王楚欽がチキータで決めた。

張本/早田ペアは2021年世界選手権決勝のリベンジは達成できなかったものの、準優勝をつかみ取った。

張本/早田ペアの試合後コメント、試合結果は以下の通り。

張本智和コメント

試合を振り返って

世界卓球の時に比べると良いプレーが出来ました。しかし競り合いの時に相手の方が余裕があり、自分達は勝負強さがまだ足りなかったと思います。点数は競っていましたが、まだ自分たちに足りない部分が多いと感じています。

勝負を分けたポイント

ゲームカウント1-1、9-9の場面の1本です。王楚欽選手はチキータをどこに打っても強打されるので、勝負所では試合中唯一得点できたフォアへチキータを打とうと決めていました。

しかし孫頴莎選手のサービスが上手く、レシーブミスしてしまいました。結果的に第3ゲームを落とし、試合の主導権を掴めなかったと思います。あの場面で何を選択するべきだったのか、反省して次の試合に繋げていきたいです。

この試合でのパフォーマンスについて

自分達のパフォーマンスは全体的に良かったと思います。この試合のようなプレーが出せれば、ほかのペアには勝てますが、王楚欽/孫頴莎ペアに勝つにはさらに良いパフォーマンスを出す必要があります。

今大会を振り返って

収穫があったのと思うのが半分、悔いが残ると思うのが半分です。シングルスでは最低ベスト4に入りたいと思っていましたが、負けたことの無いアルナ選手に良くない負け方をしてしまったので、少し悔いが残っています。

先日のWTTスターコンテンダーゴアからの連戦の中、粘り強く戦うことが出来ていましたが、疲れもあり少し集中力が切れてしまい、消極的になってしまったことが反省点です。

また混合ダブルス決勝では勝ちたかったですが、勝つためにどうすれば良いのか、少し掴めた部分もあるので、次に繋がる大会だと思っています。

今後に向けて

3月23日にTリーグのプレーオフファイナルがあります。少し休んでまた練習を積み、ファイナルまで連戦を走り抜ける気持ちで頑張っていきます。

混合ダブルス決勝

張本智和（IMG）/早田ひな（日本生命）1-3 王楚欽（ワンチューチン）/孫穎莎（スンイーシャ・中国）〇
2-11/11-5/9-11/8-11

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