文:ラリーズ編集部
<世界卓球2023ダーバン大会(個人戦)日程:5月20日~28日 場所:ダーバン(南アフリカ)>
5月20日より、世界卓球ダーバン大会が開催される。今回は男子シングルス、男子ダブルス、混合ダブルスの見どころを解説していく。
男子シングルス見どころ
男子シングルスでメダル獲得を狙う、世界ランキング4位の張本智和(智和企画)は、1回戦でCHEW Zhe Yu Clarence(シンガポール)と対戦することになった。
勝ち上がると荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタイペイ)、さらに勝ち上がるとシモン・ゴジ(フランス)、クアドリ・アルナ(ナイジェリア)の勝者と対戦する可能性が高い。
写真:張本智和(智和企画)/提供:WTT
また順当に勝ち上がると、メダル決定戦では梁靖崑(リャンジンクン・中国)がいるブロックの勝者と対戦することとなる。
梁靖崑のブロックには、東京五輪では張本が敗れているダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)、成長著しいアレクシス・ルブラン(フランス)が潜んでおり、誰が勝ち上がってきてもおかしくない組み合わせとなっている。
写真:宇田幸矢(明治大)/提供:WTT
また宇田幸矢(明治大)、及川瑞基(木下グループ)、戸上隼輔(明治大)の日本選手3名は、同じブロックに入った。
写真:及川瑞基(木下グループ)/提供:WTT
宇田と及川は初戦に勝利すると2回戦で対戦、戸上は2回戦で王楚欽(ワンチューチン・中国)との対戦となる。上位進出を成すには険しい道のりとなった3選手の奮闘に期待したい。
写真:戸上隼輔(明治大)/提供:WTT
男子シングルス初出場の吉村真晴(TEAM MAHARU)は、2回戦で梁靖崑と対戦する組み合わせとなった。アップダウンサービスと両ハンドを武器に、中国選手を撃破することができるか注目だ。
写真:吉村真晴(TEAM MAHARU)/提供:WTT
世界ランキング1位の樊振東(ファンジェンドン・中国)、世界選手権3連覇の馬龍(マロン・中国)を筆頭に、林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)、邱党(キュウダン・ドイツ)、トルルス・モーレゴード(スウェーデン)ら各国のトップ選手が一堂に集う今大会。
写真:馬龍(マロン・中国)/提供:WTT
日本勢以外の上位進出争いでも、通常の国際大会以上の激闘が予想される。
ダブルス見どころ
男子ダブルスでは、世界卓球2021ヒューストン大会では銅メダルを獲得した宇田幸矢/戸上隼輔は、決勝までは中国選手とは当たらない組み合わせとなった。
写真:宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)/撮影:ラリーズ編集部
宇田/戸上は3回戦でパトリック・フランチスカ/ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)と対戦する可能性があるが、世界ランキング2位の実力を見せ、順当に勝利を重ねメダルを獲得できるか注目だ。
対して張本智和/吉村真晴は、1回戦で林高遠(リンガオユエン)/林詩棟(リンシドン・中国)と対戦する厳しいドローとなった。
写真:吉村真晴(TEAM MAHARU)/提供:WTT
急遽ペアリングを組んで出場となる張本/吉村ペアだが、ダブルス巧者の吉村と、世界トップの技術を誇る張本のコンビネーションに期待したい。
混合ダブルスでは、世界卓球2021大会銀メダル、第2シードの張本智和(智和企画)/早田ひな(日本生命)は2回戦から登場し、優勝を狙う。
写真:張本智和(智和企画)/早田ひな(日本生命)/提供:WTT
また宇田幸矢/木原美悠(木下グループ)は2回戦で実力ペアのオビディウ・イオネスク/ベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)と対戦する可能性が高く、3回戦まで勝ち上がると張本/早田ペアとの日本人対戦が実現する。
宇田/木原は篠塚大登(愛知工業大)の代表辞退により急遽結成されたペアリングだが、かつて世界ジュニア選手権では優勝を飾るなど、実力のあるペアであることは間違いない。世界の舞台でどのようなプレーを見せてくれるか注目だ。
各種目の試合予定は以下の通り。
男子シングルス1回戦試合予定
吉村真晴(TEAM MAHARU)‐ Finn LUU(アメリカ)
張本智和(智和企画)‐ CHEW Zhe Yu Clarence(シンガポール)
宇田幸矢(明治大)‐ Nicolas BURGOS(チリ)
及川瑞基(木下グループ)‐ Deni KOZUL(スロベニア)
戸上隼輔(明治大)‐ トマス・ポランスキー(チェコ)
男子ダブルス1回戦試合予定
張本智和(智和企画)/吉村真晴(TEAM MAHARU)‐ 林高遠(リンガオユエン)/林詩棟(リンシドン・中国)
宇田幸矢/戸上隼輔(明治大)‐ Jishan LIANG(アメリカ)/Marcos MADRID(メキシコ)
混合ダブルス1回戦試合予定
宇田幸矢(明治大)/木原美悠(木下グループ)‐ Moosa AHMED/Aishath NAZIM(モルディブ)
※張本智和(智和企画)/早田ひな(日本生命)は2回戦から出場