文:ラリーズ編集部
5月20日から開幕した、世界卓球2023ダーバン大会。27日には大会8日目が終了した。
早田ひなが銅メダル
女子シングルス準々決勝では王藝迪(ワンイーディ・中国)との激闘を制し準決勝に進出した早田ひな(日本生命)は、世界ランキング1位の孫頴莎(スンイーシャ・中国)との一戦を迎えた。
写真:孫頴莎(スンイーシャ・中国)/提供:WTT
第1ゲームから互角のラリー戦が続いたが、早田の両ハンドを封じるミドル攻めを随所に見せた孫がこのゲームを先取。
早田の強烈なフォアハンドを何本も返し、反撃に転じた孫が第2、第3ゲームを連取し、早田は後が無くなる。
写真:早田ひな(日本生命)/提供:WTT
シュートドライブで孫のフォアサイドを狙った早田が、1ゲームを奪い返し奮闘を見せるも、勝負所での得点力でわずかに上回った孫がゲームカウント4-1で勝利。早田は惜しくも準決勝敗退、今大会女子シングルス3位という結果になった。
写真:試合後の孫頴莎(スンイーシャ・中国)、早田ひな(日本生命)/提供:WTT
またもう一方の女子シングルス準決勝では陳夢(チェンムン・中国)と陳幸同(チェンシントン・中国)の同士討ちとなり、第2ゲームから4ゲーム連取した陳夢が勝利。決勝は孫頴莎と陳夢の対戦カードとなった。
写真:陳夢(チェンムン・中国)/提供:WTT
男子シングルス準決勝では、4度目の世界卓球制覇を狙う馬龍(マロン・中国)と、王楚欽(ワンチューチン・中国)が対戦。
写真:王楚欽(ワンチューチン・中国)/提供:WTT
驚異的な守備力を誇る馬龍のブロックを打ち抜いた王楚欽が第1ゲームを逆転で先制すると、両ハンドの勢いが止まらない王が第2、第3ゲームを連取。
写真:馬龍(マロン・中国)/提供:WTT
芸術的な台上技術で先手を取った馬龍が1ゲームを取り返したが、強烈なフォアハンドを打ち続けた王楚欽がゲームカウント4-1で勝利。決勝進出を決めた。
写真:王楚欽(ワンチューチン・中国)/提供:WTT
もう一方の男子シングルス準決勝では、世界ランキング1位の樊振東(ファンジェンドン・中国)と、張本智和(智和企画)との激闘を制した梁靖崑(リャンジンクン・中国)が対戦した。
写真:樊振東(ファンジェンドン・中国)/提供:WTT
前中陣での壮絶なカウンターの打ち合いとなったこの一戦。叩きつけるようなバックハンドで梁靖崑を打ち抜いた樊振東がゲームカウント4-2で激戦を制した。決勝の対戦カードは、王楚欽、樊振東の対戦となる。
写真:樊振東(ファンジェンドン・中国)/王楚欽(ワンチューチン・中国)/提供:WTT
また男子ダブルスでは決勝が行われ、樊振東(ファンジェンドン・中国)/王楚欽(ワンチューチン・中国)と張禹珍(ジャンウジン)/林鐘勲(イムジョンフン・韓国)の対戦となった。
第1ゲームを逆転で奪うと、第2ゲーム以降ラリー戦で圧倒的な強さを見せた中国ペアが3-0で優勝を飾った。
写真:陳夢(チェンムン)/王藝迪(ワンイーディ・中国)/提供:WTT
女子ダブルス決勝では、陳夢(チェンムン)/王藝迪(ワンイーディ・中国)と、準決勝で孫頴莎(スンイーシャ)/王曼昱(ワンマンユ・中国)ペアを下した田志希(チョンジヒ)/申裕斌(シンユビン・韓国)が対戦し、終始安定したプレーを見せた中国ペアが優勝となった。
27日の試合結果、28日の試合予定は以下の通り。
27日試合予定
男子シングルス準決勝
馬龍(マロン・中国)1-4 王楚欽(ワンチューチン・中国)〇
〇樊振東(ファンジェンドン・中国)4-2 梁靖崑(リャンジンクン・中国)
女子シングルス準決勝
早田ひな(日本生命)1-4 孫頴莎(スンイーシャ・中国)〇
〇陳夢(チェンムン・中国)4-1 陳幸同(チェンシントン・中国)
男子ダブルス決勝
〇樊振東(ファンジェンドン)/王楚欽(ワンチューチン・中国)3-0 張禹珍(ジャンウジン)/林鐘勲(イムジョンフン・韓国)
女子ダブルス決勝
〇陳夢(チェンムン)/王藝迪(ワンイーディ・中国)3-0 田志希(チョンジヒ)/申裕斌(シンユビン・韓国)
28日試合予定
男子シングルス決勝
樊振東(ファンジェンドン・中国)- 王楚欽(ワンチューチン・中国)
女子シングルス決勝
孫頴莎(スンイーシャ・中国)- 陳夢(チェンムン・中国)