写真:張本智和(トヨタ自動車)/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 またもフラッシュ被害も張本智和「焚きたきゃ焚けばいい」世界ランク1位に関しても言及<卓球・チャイナスマッシュ2026>
2026.10.05
戦型:右シェーク裏粒
<卓球・チャイナスマッシュ2026 日時:10月1日~11日 場所:北京(中国)>
5日、チャイナスマッシュ2026は5日目を迎え、男子シングルス1回戦では張本智和(トヨタ自動車)がジョナサン・グロート(デンマーク)と対戦。
ゲームカウント2-0とグロートに2ゲーム連取され、後がなくなった張本だったが、第3ゲームで取り返すと第4ゲームでは9-9からの連続得点で取り、最終ゲームに突入。
最終ゲームでもグロートがリードを保つ中、再び9-9と並ぶと、張本が連続得点で大逆転勝利を収めた。試合後、張本がインタビューに答えた。
張本智和(トヨタ自動車)コメント
写真:張本智和(トヨタ自動車)/撮影:ラリーズ編集部
── 今の試合振り返ってみていかがでしたか?
アジア競技大会のアラミヤンと同じで、何かしないと(僕に)勝てる可能性がないという意味では、今日はみんなわかるように(グロートは)サービスに20、30秒かけてきた。そうなると、(僕の)体が動かないし、レシーブも手の感覚が冷めるし、分かりやすいなと。
アラミヤンに関しては明確な違反かもしれないけど、これに関しては違反と言えば違反だし、ルール上ギリギリセーフで審判次第。今日の審判は注意しなかっただけで、審判次第では即イエローやレッドが出る内容です。
ただ、これ(をされること)も自分が強くなった証ですし、トップ10以外の相手にはこれぐらいされないと競らない。もしこれをやられてもフルゲームに追いつけます。とはいえ、やっぱり最終ゲームはいくら僕でも勝てる保証はできないです。
今日も最後は9-9で、アジア競技大会も最後9-9になって、前回は負けて今日は勝った。最終ゲームは、正直出だしで離さない限りはどっちも緊張していて難しいです。そこは実力は関係ないです。
彼も多分それが目的で、出だしでスタートダッシュを決めて追いつかれても最後ワンチャンス(を狙う)。結果的にその通りの試合運びになりましたけど、今日の結果は(僕の)メンタルが強いというよりは、何をやられてもフルゲームにならないように、落とすにしても1ゲームぐらいに留めなきゃいけない。この2連戦での課題が明確に見えたなと思います。
── 第1、第2ゲームでは、少し首をかしげるような場面がありましたが、やはりそういった課題であったり、うまくいかない部分はあったのでしょうか?
そうですね。やはりサービスにあれだけ時間をかけられると足も止まるし、その後ラリーでも動けない。レシーブもストップしようと思っていても、考えることが変に増えて、手の感覚もなくなってくるので。
ルブランのような(サービスを出す間が)速い選手や、ちょっと遅いぐらいの選手はいいとしても、今日ぐらい遅いのはちょっと(難しい)。ルブランがすごく速いのと同じぐらい、(今日のグロートは)すごく遅い。過去4回ぐらい(僕が)ストレートで勝っているので、気持ちは分かりますけど、正々堂々、技術や戦術で勝負してほしいですね。
まともにやっても絶対勝てないから、そういうスレスレのことをやらないとというのは分かります。そして、それは腹立たしいことでもあると同時に、自分が強いことの証明でもあります。樊振東ならこれをやられても、(ゲームカウント)3-0、もしくは3-1で9-9を取り切ったら終わっている話なので。
逆に、こういう違反スレスレのことをされることで自分の課題も見えるので。今日は勝ったからありがたいとは思いますけど、負けたら負けで「なんだこの野郎」とは思います。
写真:張本智和(トヨタ自動車)/撮影:ラリーズ編集部
── 今日の試合の最初の方に観客席からのフラッシュもあったと思います。最近の国際大会では特に増えていると思いますが、どう感じていますか?
松島君もこの前あったと思いますし、わざとかわざとじゃないか分かるようになってきたぐらい(増えてきました)。初めて試合を見に来られた方で、フラッシュをして写真を撮りたいという気持ちがあったとしても、タイミングや回数、その後の態度を見ていたら、「ああ、この人わざとだな」と。
特に中国の悪質なファンからすれば、そういうことは別に悪質だと思っていないと思います。話が通じない相手というのは、卓球をやっていようが普通に生活していようが一定数いるので、「止めてほしい」という気持ちはもうないです。
やりたければやればいいと思いますし、練習中もフラッシュを焚きながら練習をやってみようかと思うぐらいです。有名になるとか強くなるのは、有名税じゃないですけど、今日の違反みたいなことに耐えなきゃいけない。まあ、おかしいことだとは思いますけど、でもこの世界ではそうやってみんな生きてきているので、やめてほしいとは思わないです。やればいいし、いっぱいやってくれた方が早く慣れるし、僕はそっちの考えです。
── 今回のドローでは準決勝で松島選手と当たる可能性がありますが、ドローについてはいかがですか?
今までは準決勝で当たる山を引いても、勝ち上がるか分からないからそんなに気にしていませんでした。でも、こうやってチャンピオンズ横浜とヨーロッパスマッシュの2大会で準決勝で当たって、もう2人とも「多分準決勝で当たるな」というのが分かっている。そこは2人が強くなって、ランキングも高いからだと思います。
ただ、僕は今回自力での世界ランキング1位があるので、まずは今日、松島が世界ランキング1位になったことはすごくおめでたいし、素晴らしいことだと思いますけど、僕の目標は「今大会が終わったら(世界ランキング1位は)僕だ」という気持ちで臨んでいます。それが正しい競争だし、(松島とは)ライバルであり友達でもあるので。
そこはお互い準決勝まで行って、ガチンコ勝負をして、チャイナスマッシュの後、誰が1位になっているのか。僕の場合、もし松島に勝ってもルブランがいるし、モーレゴードがいるし、(松島に)勝ったから安心できるわけじゃないですけど、1位になるにはまず準決勝勝たなきゃいけないので。
今日こうやって苦しい試合を乗り越えて、技術以外の課題をしっかり考えた(のはよかったです)。フラッシュだとか、相手がサービスで何かしてくるとか、もしかしたらなんか文句を言ってくるとか。(卓球では)いろんなことがあるし、人は勝ちたかったら何でもしてくるので。
それにも勝てるように、技術だけで上回るんんじゃなく人として上回らなきゃいけない。そういう世の中であってほしくないけど、現状は自分がもっと強大になるしかないと思うので、それはもうスポーツ選手としての運命かなと思います。
男子シングルス1回戦
写真:張本智和(トヨタ自動車)/撮影:ラリーズ編集部
ジョナサン・グロート(デンマーク)2–3 張本智和(トヨタ自動車)〇
11-9 / 11-7 / 2-11 / 9-11 / 9-11








