文:ラリーズ編集部
<卓球・チャイナスマッシュ2026 日時:10月1日〜11日 場所:北京(中国)>
11日、チャイナスマッシュ2026は最終日を迎え、男子シングルス決勝で松島輝空(個人)が林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)と対戦する。
世界ランキング1位として臨む初のタイトル戦。しかし会場では、大会期間を通じて観客のマナーが繰り返し問題になってきた。
ヤジは止まらない
写真:張本智和(トヨタ自動車)/撮影:ラリーズ編集部
今大会では序盤から、サービスやラリーの最中にスタンドからフラッシュが焚かれる事態が頻発していた。張本智和(トヨタ自動車)は、試合後に「観客も対戦相手だと思っている」と語り、プレー環境の厳しさを口にしている。
一方で、大会中盤以降には、こうしたフラッシュは減少した。その理由は明確で、10月7日に中国卓球協会が、一部の過激なファンによる迷惑行為への対応として声明を発表したからだ。選手やコーチへの侮辱や個人攻撃を確認したとして、公安機関への通報や法的責任の追及、さらには大会会場への入場禁止者リスト制度の導入を進める方針を示していた。
これは直接的な言及は避けているものの、観客席からのフラッシュについても「厳格に対応する」という発言だったと言える。現に、8日以降の試合ではスタンドでフラッシュ行為、もしくはそれと疑われる行為が確認されると、スタッフがすぐに注意するようになった。
松島もサービスを中断
ただし、ヤジは止まっていない。
写真:松島輝空(個人)/撮影:ラリーズ編集部
11日の男子シングルス準決勝で、松島は周啓豪(ジョウチーホウ・中国)をゲームカウント4-2で下して決勝進出を決めた。しかし、この試合の重要な局面で観客席からヤジが飛び、サービスのモーションに入っていた松島は、一度動作を止めて仕切り直しを余儀なくされた。
フラッシュのように物理的に視界を奪うものではないぶん、ヤジは運営側が抑え込みにくい。声の発生源を特定することも、その場で制止することも難しい。選手は集中を切らさずにプレーを続けるしかないのが実情だ。
松島はこの場面を乗り越えて勝利を収めたが、決勝ではさらに大きな注目が集まる舞台となる。
決勝の相手は中国でも人気のある林昀儒
写真:林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)/撮影:ラリーズ編集部
決勝で松島が対戦するのはチャイニーズタイペイの林昀儒(リンユンジュ)。林昀儒は中国選手ではないが、中国でも高い人気を誇る選手として知られている。つまり決勝も、準決勝同様に会場の空気は松島にとって完全アウェーとなることが予想される。
松島にとって、世界ランキング1位として初めて迎えるタイトル戦。張本が語ったように「観客も対戦相手」になる可能性は否定できない。








