文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアー・オーストリアオープン 2019年11月12日~11月17日>
15日、大会4日目を迎えたITTFワールドツアー・オーストリアオープンでは、女子シングルス・決勝トーナメント2回戦が行われた。日本から石川佳純(全農)が登場し、中国の王芸迪(ワンイーディ)と対戦した。注目の試合は、ゲームカウント4-2で王芸迪が勝利した。
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石川佳純、過去2敗・王芸迪に屈する
写真:王芸迪(中国)/提供:ittfworld
1回戦で陳思羽(チャイニーズタイペイ)を破って勝ち上がってきた石川は、世界ランキング23位の王芸迪と対戦した。王芸迪は、パワフルな両ハンドを生かしたドライブマンだ。今年の香港オープンで、石川や伊藤美誠(スターツ)ら日本勢を連破し優勝している。石川は王芸迪に対して過去2戦2敗。3度目の正直を果たせるかに注目が集まった。
開始直後の1球目は、石川の強力なドライブを王芸迪が鮮やかに空いていたフォア側にブロックしたラリーから始まった。第1ゲーム、第2ゲーム続けて主導権を握ったのは王芸迪。前陣でも早い打点で力のある両ハンドを繰り出し石川に反撃をさせない。特に、石川のフォア側を突き刺すようなバックハンドが印象的だった。
第3ゲームは、この試合はじめて終盤まで競り合う展開に。9-9から石川が2連続得点で第3ゲームを奪い返す。第4ゲームもこれまで同様激しいラリー戦の応酬となるも、王芸迪がじわじわと差を広げていく。石川が8-10と追い上げた場面で王芸迪がタイムアウト。タイムアウト後のラリーを制した王芸迪が第4ゲームを取り勝利に王手をかけた。
第5ゲームを競り合いながらも奪った石川。マッチカウント2-3と追い上げを図りたかったが、王芸迪のパワーと驚異のラリー力の前にリードを広げられ悔しい敗戦となった。両者の球に慣れ始めてからのラリーは、早くて力強い迫力満点のラリーの連続だった。
詳細スコア
石川佳純 2-4 ○王芸迪(中国)
5-11/4-11/11-9/8-11/11-8/6-11