【卓球】"名将の愛息"邱党、デュッセルドルフ・マスターズ総合優勝 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:邱党(キュウダン・ドイツ)/提供:ittfworld

大会報道 【卓球】“名将の愛息”邱党、デュッセルドルフ・マスターズ総合優勝

2020.08.24

文:ラリーズ編集部

<卓球 デュッセルドルフ・マスターズ第11戦 2020年8月21、23日>

8月21日と23日でデュッセルドルフ・マスターズ第11戦が行われ、邱党(キュウダン・ドイツ・最新世界ランキング52位)が優勝を飾った。邱党は、リオ五輪時に水谷隼(木下グループ)のプライベートコーチを務めるなど名指導者として知られる邱建新氏(キュウジェンシン・木下グループ総監督)の息子としても知られている。

>>邱党(キュウダン)の使用用具・大会成績・プロフィール

名将の愛息が優勝

デュッセルドルフ・マスターズ第7戦で優勝し、他の回でも安定した成績を残していた邱党は、合計獲得ポイント170で総合2位としての参戦となった。

8選手で行われた今大会は、初戦からいきなり波乱が起きた。参加選手の中で最も世界ランキングの高いパトリック・フランチスカ(ドイツ・同16位)が、ゲリット・エンゲマン(ドイツ・同291位)にフルゲームで敗れ、姿を消した。


写真:波乱を起こしたゲリット・エンゲマン(ドイツ)/提供:ittfworld

勢いに乗るエンゲマンを、邱党は準決勝でゲームカウント4-1で下し、決勝でもステファン・メンゲル(同140位)にゲームカウント4-1で勝利し、総合優勝を勝ち取った。

試合後、邱党は「今日はとても良いプレーができたし、優勝できたのは嬉しいよ。新型コロナウイルスパンデミックの中、デュッセルドルフ・マスターズで試合を行える機会を得られたことは素晴らしいこと」とコメントを残した。


写真:邱党(キュウダン・ドイツ)/撮影:伊藤圭

今大会は、ティモ・ボル(ドイツ・同10位)が体調不良、ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ・同11位)は所属するロシアのクラブ・オレンブルクとの兼ね合いのため欠場となっていた。しかし、大会を通して安定した成績を残してきた邱党は、その確かな実力を示し、栄冠を掴み取った。

デュッセルドルフ・マスターズとは

デュッセルドルフ・マスターズとは、ドイツ卓球連盟の支援のもと、ブンデスリーガの強豪チームであるボルシア・デュッセルドルフが主催しているシングルスの大会だ。6月から計10戦(男子9戦、女子1戦)が行われ、その男子の成績上位者が参加するファイナルが今大会となっている。

デュッセルドルフ・マスターズ最後の大会となる第12戦は、8月29、30日の日程で女子のトーナメントが予定されている。

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デュッセルドルフ・マスターズ第11戦結果

準々決勝

〇邱党 4-1 トビアス・ヒップラー
〇ゲリット・エンゲマン 4-3 パトリック・フランチスカ
〇アントン・ケルベリ 4-2 ベネディクト・デューダ
〇ステファン・メンゲル 4-0 オマー・アサール

準決勝

〇邱党 4-1 ゲリット・エンゲマン
〇ステファン・メンゲル 4-0 アントン・ケルベリ

決勝

〇邱党 4-1 ステファン・メンゲル