大会報道 【卓球・男子W杯】樊振東が2年ぶり2回目の優勝 熾烈なカウンター合戦を制す<男子ワールドカップ2018 決勝>
2018.10.22
文:ラリーズ編集部
*写真は樊振東(中国)
<2018男子ワールドカップ(パリ) 2018年10月19日~21日>
男子ワールドカップは3日目、最終日を迎え、決勝が行われた。日本代表として張本智和(10月度世界ランキング8位・15歳)=JOCエリートアカデミー=、丹羽孝希(同10位・24歳)=スヴェンソン=が出場し、張本・丹羽共にベスト8で大会を終えた。
決勝は張本を下した“ドイツの皇帝”ティモ・ボル (同3位・37歳)と世界ランク1位、樊振東(同1位・21歳)=中国=の対戦となった。直近対戦では2017年12月に行われたワールドツアーグランドファイナル準々決勝で、樊振東がゲームカウント4-2で勝利している。
試合は序盤から激しいカウンター(相手の強打の威力を利用して、反撃する技術。早い打点を捉えるためリスクも大きいが得点率も高い)合戦となり、普通であれば決まるボールが全く決まらないハイレベルな戦いが繰り広げられた。ボルは序盤からロングサーブ(相手コートから1バウンドで出るサーブのこと。相手は強打がしやすいのでリスキーだが、ラリー戦が得意な選手が多用するサーブ)を用い勝負を仕掛けるもあと一本が決まらず第1〜3ゲームを落としてしまう。
だが、ここで終わるボルではない。前回大会で見せた強靭なメンタルを発揮し、第4ゲームを取り返す。樊振東もこれにはやや戸惑いを見せ、第5ゲームはボルのリードで始まるも、樊振東は高い集中力で積極的な攻めを継続し、ゲームカウント4-1で見事勝利。2年ぶり2度目の優勝を果たした。
また、3位決定戦の結果、丹羽を破った中国の林高遠(同5位・23歳)がドミトリ・オフチャロフ(同4位・30歳)=ドイツ=にゲームカウント4-1で勝利し、自身初となるワールドカップのメダルを獲得した。
男子ワールドカップ 3日目 結果
決勝トーナメント 決勝
◯樊振東(中国) 4-1 ティモ・ボル(ドイツ)
11-9/11-5/11-6/9-11/11-8
決勝トーナメント 3位決定戦
◯林高遠(中国) 4-1 ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)
11-7/11-9/9-11/11-4/11-3
男子ワールドカップ 最終結果
<優勝>
樊振東(中国)
<準優勝>
ティモ・ボル(ドイツ)
<3位>
林高遠(中国)
<4位>
ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)
<ベスト8>
張本智和、丹羽孝希、李尚洙(韓国)、ブラディミル・サムソノフ(ベラルーシ)