文:ラリーズ編集部
2019年後半に開催予定の卓球新トーナメント“T2 Diamond”を主催するT2が、宮﨑義仁氏をテクニカル・ディレクター(技術顧問)に任命すると発表した。
元オリンピック選手であり、現在は日本卓球協会の常務理事、強化本部長を務める宮﨑氏は、リオ五輪男子シングルス4位のブラディミル・サムソノフ(1月度世界ランキング23位・42歳)=ベラルーシ=とともに、T2 Diamondにおける競技全般を管理する担当とし、全ての選手にとって公正公平で、最適なトーナメントルールの策定に携わるという。
宮﨑氏は今回の参画について「新しい観客に卓球を拡散するというビジョンを実現するために、T2と共に新しい卓球を創り上げることに気持ちが高まっています。新世代の卓球をより魅力的にし、卓球の未来を形作るために、元選手と現強化本部長としての広範な経験と知識を活用できることを大変嬉しく思います」とコメントした。
また、T2 CEOのJeff Chue氏は「発展途上のT2チームに宮﨑氏を迎え入れることは非常に喜ばしく、大変光栄に感じています。彼は日本のスポーツの偉大なパイオニアであり、試合に関わる技術を深く理解しています。 私は彼がT2に関わってくれることを誇りに思っており、スポーツの真の可能性を広げるために彼と協力していきたいと考えています」と述べた。
写真:宮﨑義仁氏 提供:T2
T2 Diamondトーナメントとは
T2 Diamondトーナメントは、国際卓球連盟(ITTF)の年間スケジュールにも組み込まれているトーナメントで、世界の男女トップ選手16人ずつが参加し、それぞれのトーナメントごとに50万ドルの賞金をかけて争われる。開催地に関する情報や、入賞者にITTFの世界ランキングポイントがどのくらい付与されるのかなど、詳細については、現時点では公開されていない。
T2はT2 Diamondの前身として2017年にマレーシアのハリウッドスタジオ“パインウッドスタジアム”にてT2 APACというトーナメントを実施しており、日本からも水谷隼、張本智和、早田ひな、木原美悠らが参加した。T2 APACは「キル・ゾーン」という時間制限のあるマッチ形式を含む新しい競技形式を採用し、話題を呼んだ。
今後、ラリーズ編集部は引き続きこの新しいビッグトーナメントについて取材を続けていく。