文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアーグランドファイナル(韓国・仁川) 2018年12月13日〜16日>
14日、グランドファイナルが2日目を迎え、日本男子のもう一人のエース・水谷隼(12月度世界ランキング13位・29歳)=木下グループ=が男子シングルス初戦に登場した。対戦相手は劉丁碩(同67位・20歳)=中国=だ。劉丁碩は7月に開催されたオーストラリアオープンでは初戦で水谷を破り、準優勝を果たしている。前回の対戦ではフルゲーム、最終ゲームは9-11と大接戦であった。
試合は第1ゲームから激しい打ち合いに。ここは水谷の土俵であったか中陣から柔らかなボールタッチでラリー戦を制し、最後はネットインでこのゲームを奪った。第2ゲーム、水谷は引き続き、速攻を駆使する劉丁碩に対して中陣からミスのない卓球で立ち向かう。また、サーブでもロングサーブを織り交ぜ、的を絞らせない。まさに“水谷ワールド”を展開しこのゲームを取った。
しかし、第2ゲーム終了後、本来は1分であるはずのゲーム間が長めに取られる。劉丁碩サイドにトラブルがあったのだろうか。第3ゲーム、劉丁碩は足を気にしており、終始水谷のラリー力に圧倒されていた。そして、8-4で劉丁碩が怪我のため棄権を申請。水谷は準々決勝進出となった。
次戦はドイツの皇帝、ティモ・ボル(同3位・37歳)=ドイツ=と今季オーストリアオープンで優勝を果たすなど、絶好調の梁靖崑(同36位・22歳)=中国=の勝者と対戦する。どちらが勝ち上がってきても厳しい戦いになるが、水谷は2014年以来4年ぶり3回目の優勝を目指す。
ワールドツアー・グランドファイナル2日目 日本男子選手の結果
男子シングルス 初戦
◯水谷隼 不戦勝 劉丁碩
11-9/11-5/8-4(棄権のため中断)