【卓球】水谷が中国の新星・梁靖崑を下しベスト4進出 "水谷ワールド"で観客魅了<ワールドツアー・グランドファイナル> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

*写真:水谷隼(木下グループ)/撮影:ittfworld

大会報道 【卓球】水谷が中国の新星・梁靖崑を下しベスト4進出 “水谷ワールド”で観客魅了<ワールドツアー・グランドファイナル>

2018.12.15

文:ラリーズ編集部

<ITTFワールドツアーグランドファイナル(韓国・仁川) 2018年12月13日〜16日>

15日、3日目を迎えたグランドファイナル、男子シングルス準々決勝に水谷隼(12月度世界ランキング13位・29歳)=木下グループ=が登場した。対戦相手は今季オーストリアオープンで優勝を果たすなど、絶好調の梁靖崑(同36位・22歳)=中国=だ。

第1ゲーム、水谷は梁靖崑の鋭い攻撃に反応できず、防戦一方になり、このゲームをあっさり落としてしまう。第2ゲーム。水谷はラリーではあまり分が良くないと判断したか、ショートサーブからできる限り梁靖崑に強打させないような戦術で対抗。上手く梁靖崑の攻撃を防ぐことに成功し、このゲームを奪う。

第3ゲーム、梁靖崑が目にも留まらぬスピードで攻め立て、4-0と点差を離されてしまう。水谷も第2ゲームに続き、梁靖崑に思い通りに攻めさせないような戦い方をするも、梁靖崑にラリーでねじ伏せられてしまい、このゲームを取られてしまった。

第4ゲーム、水谷は立ち上がりから梁靖崑のミスを誘うような回転のかかったロビング、固いブロックで得点を重ねる。相手に攻めさせて、チャンスを伺ってから攻める水谷の卓球の真骨頂が発揮され、このゲームを大差で取り返した。

第5ゲーム、水谷はロングサーブを多用し、さらに梁靖崑の意識を散らしにかかる。4-4から水谷が鋭い3球目攻撃で得点すると中国サイドがタイムアウト。梁靖崑はここで流れを断ち切りたいところであったが、水谷は梁靖崑の攻めを完璧に防ぎきり、このゲームをものにした。

第6ゲーム、ラリーでも梁靖崑を圧倒し始める。“水谷ワールド”を展開し、打っても良し、守っても良しで完璧な形で点差を広げる。ここまで逃げ切るかと思われたが、9-3から9-5と追いつかれ、水谷サイドは一旦タイムアウトを申請。ここで流れを切りたかったがなんと9-8まで点差を詰められてしまう。しかし最後は水谷がロングサーブから3球目攻撃を決め、準決勝進出を果たした。

水谷は2014年以来4年ぶり3回目の優勝を目指し、15日、日本時間21時30分から中国の林高遠(同4位・23歳)と対戦する。

ワールドツアー・グランドファイナル3日目 日本男子選手の結果

男子シングルス 準々決勝

◯水谷隼 4-2 梁靖崑(中国)
7-11/11-9/8-11/11-3/11-6/11-9