*写真:伊藤美誠(スターツSC・左)と早田ひな(日本生命・右)/撮影:ittfworld
大会報道 【卓球】“みまひな“ペアが中国破り年間王者に 「今年は絶対に優勝しようと約束してた」<ワールドツアー・グランドファイナル>
2018.12.16
文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアーグランドファイナル(韓国・仁川) 2018年12月13日〜16日>
16日、グランドファイナル最終日、最終種目となった女子ダブルスに“みまひな”こと伊藤美誠(同7位・18歳)=スターツSC=/早田ひな(同34位・18歳)=日本生命=ペアが登場した。対するは陳幸同(同12位・21歳)/孫穎莎(同25位・18歳)=中国=ペアだ。両ペアは11月のオーストリアOPでも対戦しており、そのときは伊藤・早田が3-0で完勝している。
第1ゲーム、パワーのある陳/孫ペアに対して、台上からチキータ、フリックで仕掛ける伊藤/早田ペア。伊藤が台上で仕掛け、早田が中陣で粘るプレーで点差を詰めると、早田の巻き込みサーブから伊藤のスマッシュという3球目攻撃で流れを作る。9-9から早田の強烈なフォアハンドで得点すると最後は伊藤のサーブエースでこのゲームを取った。
第2ゲーム、早田のチキータと伊藤のナックルボールの“変化”で得点を重ね、陳/孫ペアに流れを渡さない。10-6から中国ペアに3点連続でポイントを取られたところで日本サイドがタイムアウトを取るも、追いつかれ、デュースになってしまう。ここは伊藤/早田ペアが集中力を取り戻し、最後は伊藤の得意技“カウンタースマッシュ”(通称・みまパンチ)でこのゲームを制した。
第3ゲーム、1-0としたところで、またも“みまパンチ”で得点し、中国サイドはたまらずタイムアウト。陳/孫ペアは伊藤の変化のあるボールに苦しみリードを許す。10-7とマッチポイントを握るも、陳/孫ペアがラリーで粘り10-10に。しかし最後は早田の3球目攻撃が決まり、優勝を決めた。
伊藤と早田は優勝後、「去年は準優勝だったので、今年は絶対に優勝しようと思って挑んだので良かった。(早田)早田選手はTリーグがあるので切り替えてもらって、その後にお祝いがしたい。私は今年最後の試合なので優勝できてよかった(伊藤)」とコメントし、最後は「カムサハムニダ(韓国語でありがとうの意)」と韓国のファンを沸かせた。
伊藤は2014年に平野美宇とで、早田は2016年に浜本由惟とダブルス優勝を果たしているが、みまひなペアでの優勝は初となった。中国を破り優勝できたことは、東京への大きな戦力となることが期待される。今後のみまひなペアから目が離せない。
ワールドツアー・グランドファイナル4日目 日本選手の結果
女子ダブルス 決勝
伊藤美誠/早田ひな 3-0 陳幸同/孫穎莎(中国)
11-9/13-11/12-10
ワールドツアー・グランドファイナル 女子最終結果
女子シングルス
<優勝>
陳夢(中国)
<準優勝>
何卓佳(中国)
<ベスト4>
丁寧(中国)、朱雨玲(中国)
女子ダブルス
<優勝>
伊藤美誠/早田ひな
<準優勝>
陳幸同/孫穎莎(中国)
混合ダブルス
<準優勝>
張禹珍(韓国)/チャ・ヒョシム(朝鮮民主主義人民共和国)