文:ラリーズ編集部
<ノジマTリーグ2019/20シーズン 12月8日(日)愛知県武道館>
8日、ノジマTリーグでは7日に引き続き女子の試合が行われた。対戦カードは、ともに7日の試合に敗れた日本ペイントマレッツ(以下ニッペM)対TOP名古屋(以下トップ)となった。今シーズン4度目の対戦となる両チームの試合は、マッチカウント3-1で名古屋が勝利。直接対決での戦績を通算2勝2敗とし、勝ち点15で3位ニッペMに並んだ。
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出澤杏佳、悪い流れを断ち切る殊勲の勝利
写真:ホームでの初勝利を飾ったTOP名古屋メンバー/提供:©T.LEAGUE
第1マッチのダブルスでは、日本ペイントからは蘇慧音(スーワイヤムミニー)/李皓晴(リホチン)ペアが、トップからは森田彩音/梅村優香の中央大学ペアが登場した。試合はトップペアが台上プレーから先手を取り、ラリーでも梅村のバック面の表ソフトで球質に変化をつけるなど1ゲームを先取する。しかしながら粘りを見せたのはニッペMペアだった。ゲームカウント1-1と並んで迎えた最終ゲームでは、2ゲーム目を逆転で奪ったニッペMペアが勢いそのままにスタートダッシュをかけ、5点連取で重要な第1マッチを制した。
第2マッチ、マレッツから7日にシーズン初試合で勝ち星を飾った松平志穂が登場。対するトップからは、今年の全日本ジュニア女王でフォア面に表ソフト、バック面に粒高ラバーを貼る異質スタイルの出澤杏佳がTリーグデビュー。ラリーでボールの速さや高さに緩急をつける松平に対して、出澤は粒高ラバーで松平を前後左右に揺さぶりラリーで優位に立ち、3-0のストレート勝ち。マッチカウント1-1で試合を折り返す。
第3マッチは、パワーが持ち味の李皓晴と多彩な戦術を見せるベテランカットマンのハン・インの対戦となった。試合は李が余裕を持ったカット打ちでハンのバック側を中心に強打を打ちこむ。カットで思うように点が取れないハンは積極的に攻撃を仕掛けるも李は落ち着いて返し、1ゲームを先取。このまま李のペースかと思われたが、ここからハンはやや高めのカットで李の強打のミスを誘いペースをつかむと、李の甘いツッツキを見逃さずにバックの強打で追い打ちをかけ逆転勝ち。3-1で勝利を収めた
第4マッチは、ニッペMからは14歳にして世界ジュニア準優勝の小塩遥菜が起用された。対するトップは強打者のエリザベタ・サマラが登場。両者は2月のポルトガルオープンで対戦しており、サマラが勝利している。今回の試合では小塩が粒高ラバーから繰り出す横回転カットや、ラケットを反転させてのカットを織り交ぜる。小塩のテクニカルなカットを前にサマラの強打にミスが多くなり、小塩が一気に2ゲームを奪う。しかし、そこからサマラが小塩の横回転カットに対して無理に強打に行かず、長期戦に持ち込むことで2ゲームを返し、勝負の行方は最終ゲームへ。最終ゲーム序盤では小塩のキレのあるカットにミスをしてしまうサマラだが、マッチポイントを握られた場面での小塩の思い切ったスマッシュをブロックで得点すると、高い集中力を維持して一気に勝負を決めた。
TOP名古屋はホームでの初勝利を飾って、勝ち点で日本ペイントマレッツに並んだ。
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スコア:日本ペイントマレッツ 1-3 TOP名古屋
写真:惜しくも敗れた14歳・小塩遥菜(日本ペイントマレッツ)/提供:©T.LEAGUE
○蘇慧音/李皓晴 2-1 森田彩音/梅村優香
6-11/11-9/11-6
松平志穂 0-3 ○出澤杏佳
5-11/6-11/9-11
李皓晴 1-3 ○ハン・イン
11-5/7-11/9-11/8-11
小塩遥菜 2-3 ○エリザベタ・サマラ
11-6/11-7/7-11/7-11/11-13