文:ラリーズ編集部 (編集済み)
<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 11月20日(金)>
20日、卓球Tリーグサードシーズン男子の試合が行われ、昨季3位のT.T彩たま(以下、彩たま)が昨季の王者・木下マイスター東京(以下、KM東京)をマッチカウント3-1で下した。
T.T彩たまは昨季までチームを牽引したリアム・ピッチフォードや黄鎮廷(ウォンチュンティン)らを欠く中、主将の神巧也、松平健太らが着実に勝利を挙げ、3季目にして初の開幕2連勝を飾った。
指揮官、松山/高見ペアの思い切りを評価
坂本竜介監督(T.T彩たま)は「一番のダブルスの勝ちが大きい。松山/高見ペアがデビュー戦で頑張ってくれた。1ゲーム目を取られた後、松山が“振り抜く”卓球で持ち直してくれたのが、勢いに乗れた理由」と勝因を分析する。
写真:松山祐季(写真右)/髙見真己(写真左)ペア(T.T彩たま)/提供:©T.LEAGUE
「振り抜けとは言ったけど、ちょっと振り抜きすぎですよね」と笑う坂本監督の前で、ダブルス巧者の田添健汰/及川瑞基(木下マイスター東京)ペアを撃ち抜き、ゲームカウント2-1で貴重なダブルス勝利をもたらした。
「誰を使ったらいいのかというくらい強くなってほしい」
「16歳の篠塚(大登)や、強くなってきた英田(理志)がいいスパイスになって、神(巧也)や(松平)健太も負けてられないなとギアを上げてきている」と、チーム内での相乗効果を感じている坂本監督。
「海外選手が来れるようになって、誰を使ったらいいのかというくらい日本選手が強くなって欲しい」と発破をかける。
写真:選手にアドバイスを送る坂本竜介監督(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部
主将・神巧也に危機感「自分が出られなくなるかも」
今日の4番で、大島祐哉(木下マイスター東京)との熱戦に勝利した主将・神巧也も危機感をあらわにする。
「海外選手がいない寂しさはあるが、一方で、若い選手はきっかけを掴むとすぐに強くなる。自分が試合に出れなくなるかもという危機感もある」。
写真:神巧也(T.T彩たま)/提供:©T.LEAGUE
開幕2連勝は、自前の練習場を作ってそこで切磋琢磨してきたT.T彩たまのチーム力の賜物だ。もはや現在のT.T彩たまは、日本人選手が主力だと言っても過言ではない。
T.T彩たま 3-1 木下マイスター東京
〇松山祐季/髙見真己 2-1 田添健汰/及川瑞基
9-11/11-8/11-9
篠塚大登 1-3 〇水谷隼
8-11/11-7/5-11/7-11
〇松平健太 3-0 及川瑞基
11-4/11-9/11-10
〇神巧也 3-1 大島祐哉
11-10/3-11/11-8/11-5