文：ラリーズ編集部
＜卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 12月11日（金）＞
11日、卓球Tリーグサードシーズン女子の試合が行われ、木下アビエル神奈川（以下、KA神奈川）がトップおとめピンポンズ名古屋（以下、名古屋）をマッチカウント3-1で下した。KA神奈川はエース石川佳純を欠く中でも勝ち切る強さを見せた。
名古屋は多国籍オーダー
KA神奈川は、エースの石川が昭和電工マテリアルズのゴールド選手として12日からのJTTLファイナル4に出場することもあり、今回の試合に欠場。浜本由惟、長崎美柚、木原美悠、木村香純、張本美和の5選手での総力戦となった。
写真：「以前から練習していた」というリンイエ・山本笙子ダブルス（名古屋）/提供：©T.LEAGUE
対するここまで5戦で勝ち星のない苦しいシーズンを送る名古屋は、山本笙子以外はリン・イエ（シンガポール）、ハン・イン（ドイツ）、エリザベタ・サマラ（ルーマニア）と海外選手を動員した多国籍オーダーで試合に臨んだ。
木村が4戦4勝で木下アビエル神奈川、首位キープ
KA神奈川は、第1マッチの浜本/長﨑ペアと第3マッチの木原が勝利を収め、迎えた第4マッチ。登場したのは、ここまでTリーグ3戦3勝と波に乗る木村だ。
木村は、四天王寺高校時代にインターハイの団体戦3連覇とチームの主軸として好成績を収め、専修大に進んでからも関東学生選手権で準優勝を果たしている。
写真：全日学選抜での木村香純（専修大）/撮影：ラリーズ編集部
TリーグサードシーズンからはKA神奈川に加わり、開幕戦で早田ひな（日本生命レッドエルフ）に勝利すると、シャン・シャオナ（日本ペイントマレッツ）、于梦雨（ユモンユ・日本生命レッドエルフ）と並み居る強敵を連破し、チームのスタートダッシュに大きく貢献した。12月に入り、出番に恵まれていなかったが、今回訪れたチャンスをしっかりとものにし、世界ランク34位のサマラを打ち破った。
写真：エリザベタ・サマラ（トップおとめピンポンズ名古屋）/提供：©T.LEAGUE
木村の勝利でチームはマッチカウント3-1で名古屋を下し、勝ち点19の首位をキープした。
“佳純”不在も秘密兵器“香純”が勝利
KA神奈川の劉燕軍監督は「良い選手なので“秘密兵器”の扱い。ずっと出していると慣れられるかもしれない。大事なところで使いたい」と木村の起用法について明かした。
写真：木村香純（木下アビエル神奈川）/撮影：ラリーズ編集部
試合後、木村は「今まで一番緊張した。3勝していたので、続けて勝っていきたいという気持ちがあった。（戦術面で）アドバイスを貰っても緊張してうまくできず、悔しかった」とプレッシャーがあったと語る。
サマラへの勝利については「いろんなプレースタイルの人に対応したいと思っているので、嬉しい気持ちとまた頑張ろうという気持ちがある。次出させてもらうときがあれば全力で挑みたいと思います」と謙虚にコメントを残した。
KA神奈川に現れた21歳の新星は、これでTリーグシングルス4戦4勝と全勝を維持した。「“佳純”不在も“香純”が金星」ではなく、「これが実力」と言わんばかりの木村香純の堂々たるプレーだった。
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木下アビエル神奈川 3-1 トップおとめピンポンズ名古屋
写真：木下アビエル神奈川メンバー/提供：©T.LEAGUE
〇長崎美柚/浜本由惟 2-0 リン・イエ/山本笙子
11-7/11-5
張本美和 1-3 〇ハン・イン
11-6/7-11/8-11/6-11
〇木原美悠 3-1 リン・イエ
5-11/11-4/11-6/11-2
〇木村香純 3-1 エリザベタ・サマラ
10-11/11-10/11-9/11-8
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