パリ五輪目指す戸上隼輔「東京五輪代表に負けたくない」 張本に今季2勝目でチーム救う | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:戸上隼輔(琉球アスティーダ)/提供:©T.LEAGUE

大会報道 パリ五輪目指す戸上隼輔「東京五輪代表に負けたくない」 張本に今季2勝目でチーム救う

2020.12.22

文:ラリーズ編集部

<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 12月22日(火)>

Tリーグサードシーズン男子の試合が22日行われ、琉球アスティーダ(以下、琉球)が木下マイスター東京(以下、KM東京)にマッチカウント3-2で勝利した。明治大学1年生の19歳・戸上隼輔(琉球)が、張本智和、侯英超(ホウエイチョウ)とKM東京の看板選手を連破し、チームを勝利に導いた。

戸上が張本に2勝目

マッチカウント1-1で迎えた第3マッチ。琉球からは戸上、KM東京からは張本が登場した。両選手は、12月5日のTリーグで対戦しており、その際は戸上がフルゲームで張本を下している。また、張本は12月5日の試合以降、怪我の影響で欠場しており、今季2試合目の試合が戸上との再戦となった。


写真:張本智和(木下マイスター東京)/提供:©T.LEAGUE

試合は、バック対バックで主導権を握った戸上に今回も軍配が上がった。奪ったゲームでは2点、6点、2点と張本を寄せ付けず、「自分の力を120%出せた」と振り返った。

「バック対バックからストレートに自分からいけたのが勝因の一つ。前回対戦したときの反省点を、今日まで一つずつ練習で克服してきた結果が3-1での勝利に繋がったと思います」。戸上は日々の練習を勝因として挙げた。


写真:張本智和(木下マイスター東京)/提供:©T.LEAGUE

「東京五輪に決まっているメンバーに負けたくない」


写真:戸上隼輔(琉球アスティーダ)/提供:©T.LEAGUE

また、マッチカウント2-2となり、1ゲーム勝負のビクトリーマッチ(VM)にも戸上は登場した。対するは昨季MVPの侯英超(KM東京)だ。戸上はTリーグ3シーズンを通して、今回が初のVM出場となったが、侯英超に3点しか与えず完勝。琉球に白星をもたらした。


写真:敗れた侯英超(木下マイスター東京)/提供:©T.LEAGUE

「今までチームメートがVMを2回勝ってチームに貢献していた。自分もそうなりたいと思って1ゲーム戦いました。(VMに勝てて)これでやっと琉球アスティーダの一員になれた」とホッとした表情を見せた。

謙虚な姿勢を見せる戸上だが、すでに今季6勝をあげ、琉球の中心選手となっている。中でも丹羽孝希(岡山リベッツ)と張本智和(KM東京)に2勝ずつと東京五輪代表を複数回下している。

「次のパリ五輪に向けては、今からじゃないと間に合わない。東京五輪に決まっているメンバーには負けたくないと本当に思っている。勝てて良かった」。2024年のパリ五輪を目指す“パリ世代”としての野心を語った。

来年1月には全日本選手権も控えている。「昨年は優勝を狙ってベスト4で悔しかった。今年も優勝を狙う」と力強く意気込んだ。


写真:琉球アスティーダメンバー/提供:©T.LEAGUE

琉球アスティーダ 3-2 木下マイスター東京

吉村和弘/宇田幸矢 0-2 〇水谷隼/田添健汰
10-11/9-11

〇有延大夢 3-2 侯英超
11-8/10-11/4-11/11-6/11-7

〇戸上隼輔 3-1 張本智和
11-2/9-11/11-2/11-6

宇田幸矢 2-3 〇水谷隼
11-10/8-11/11-9/9-11/9-11

〇戸上隼輔 1-0 侯英超
11-3

戸上隼輔インタビュー


写真:戸上隼輔/撮影:伊藤圭

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