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公開日 2019.02.17

【卓球・Tリーグ】プレーオフ前哨戦は盤石のKA神奈川が勝利 石川が学生時代を過ごした地元に錦

写真:石川佳純と木原美悠(木下アビエル神奈川)/提供:©T.LEAGUE

写真:石川佳純と木原美悠木下アビエル神奈川)/提供:©T.LEAGUE

<Tプレミアリーグ2018/19シーズン 2月16日(土)はびきのコロセアム>
2月16日、はびきのコロセアムで日本生命レッドエルフ(以下、日生)と木下アビエル神奈川(以下、KA神奈川)の試合が行われた。首位のKA神奈川と2位の日生による“首位攻防戦”の意味合いも含む一戦である。両チーム共にプレーオフ進出を決めており、ファイナルを視野に入れての戦いとなるのは必至。

ちなみに今回、日生ベンチには平野美宇がいない。早田ひなもワールドツアーのポルトガルオープンに出場しており不在。監督からするとオーダーの組み方が難しく、様々な駆け引きが行われる試合になりそうだ。

1番:常晨晨/蒋慧0-2木原美悠/石川佳純

日生からは常晨晨(チャン チェンチェン)と蒋慧(ジャン ホイ)の中国人ペアが、KA神奈川からは木原美悠と石川佳純のペアが登場。両チームとも右と左のペアで、実力は拮抗している。右と左のペアには、自分の動きを発揮しやすいのと、動いたときに相棒と動きが重ならないというメリットがある。ちなみに、Tリーグでは常と蒋のペアが最も勝ち星を挙げており、今シーズン最強のペアと言って過言ではない。一方、KA神奈川はアウェイだが、石川は大阪の四天王寺羽曳丘中学校出身。彼女にとってもここは地元なのだ。

第1ゲームはKA神奈川が取った。ラリーの展開は相手チームのほうが有利と見た木原&石川が台上プレーで連続ポイントを取ったのが大きかった。サーブレシーブは木原&石川のほうが上回っている。

そのまま、第2ゲームも「ラリーに持ち込みたい常&蒋」と「サーブレシーブでポイントを取りたい木原&石川」のせめぎ合いが続き、結果は2-0でKA神奈川が勝利した。

第1ゲームも第2ゲームも木原&石川のペースで進んだ試合という印象。相手に強打を打たせない。いつもは長崎美柚と組むことが多い木原だが、木原&石川もいいペアである。

2番:前田美優3-2袁雪嬌

日生からは前田美優が、KA神奈川からは袁雪嬌(エン シュエジャオ)が登場。2人は昨年10月28日にシングルスで対戦しており、そのときは3-0で袁が勝利している。ちなみに、前田も四天王寺羽曳丘中学校出身。言わば凱旋という形なので、是が非でもこの試合は勝ちたいところ。前田は両ハンドでテンポの速い卓球をするタイプで、サーブレシーブが得意だ。袁の強烈なドライブを前陣でどれだけ凌げるかが見どころである。

第1ゲームは、まず前田が5連続ポイントを取った。しかし、袁も5連続ポイントを取り返す! とにかく、袁のプレーはパワフルだ。前田は袁に強打を打たせずに速攻で戦いたいところ。結果、このゲームは前田が取った。自分の最高の武器であるバックハンドとフォアハンドを駆使、サーブなど思い切ったプレーの連続も功を奏したようだ。

第2ゲームは、まずは前田が1ポイント先取した。先行逃げ切りを目指すのがこの人のスタイル。彼女の攻め方は“現代卓球”を体現している。そのまま前田は強気で攻め続け、このゲームも前田が逃げ切った。

続いての第3ゲーム、どちらが出足でリードするか? ……やはり、前田が先取点を取った。しかし、袁は次第に追い上げ、遂にこの試合で初めて袁が逆転! 第3ゲームは袁が取り返した。袁の反撃はここから始まった。第4ゲームでは袁が徹底的に前田のバックを攻め込み、前田にバックハンドのミスが出始める。このゲームも袁が取っている。

ファイナルゲームに突入すると、今度は袁が2ポイントを先取。日生はタイムアウトを取り、その後は前田が挽回する。結果、苦戦の末に11-13で前田がこのゲームを取った。前田の勝利だ。この地で中学時代を過ごした前田が友人知人に元気な姿を見せた格好。特に、第1と第2ゲームでの前田の速攻は見事だった。

●“現代卓球”を体現する前田が盤石のKA神奈川に一矢! 凱旋を飾った

3番:陳思羽0-3杜凱琹

日生からは陳思羽(チェン ズーユ)が、KA神奈川からは杜凱琹(ドゥ ホイカン)が登場した3番。陳はワールドランキング27位、杜はワールドランキング13位にランクインしており、本来はワールドツアーでしか観られないような国際的な一戦なのだ。陳はフットワークを使い、大振りながらも両ハンドから強烈なボールを打つ選手。特に、体の中心から肘を伸ばして打つバックハンドは正確である。

第1ゲームはいきなり杜が0-4でリードし、そのままこのゲームは杜が取った。フォアハンドは杜のほうが威力がある模様。陳はバックは良いのだが、フォアハンドのミスが多かった。

続いて、第2ゲーム。両者のドライブは男子に引けを取らないくらい速い。特に、杜はラリーになっても、返しづらい体に近い場所へボールを打っていく。だから、ラリーになるとほとんど杜がポイントを取る。結果、この第2ゲームも杜が取ってリードを広げた。陳はもっとサーブを厳しくし、得意のバックハンドで攻め込みラリーの先手を取る必要がある。

第3ゲームが始まると、陳はまだ自分のペースが掴めない。というか、杜が掴ませない。このゲームも杜が11-5で取り、試合は杜が勝利した。

振り返ると、サーブ、レシーブ、ラリー戦の全てで杜が上回っていた。特に、杜のYGサーブは効果的だったようだ。陳も色々と工夫したが、杜には通用しなかった。3-0のストレートとは少々意外である。

4番:常晨晨1-3浜本由惟

チームマッチカウント1-2で始まった4番。日生からは1番のダブルスにも出場した常晨晨が、KA神奈川からは大阪出身の浜本由惟が登場した。ちなみに、浜本は日生に籍を置いていた時期がある。補足情報として、常と浜本の年齢はちょうど一回り違いだ。

常はバックハンドとフォアハンドがカーブし、角度のあるドライブを使う選手。そして、ベテランなので甘いサーブレシーブは打たない。一
方、長身の浜本は両ハンドを大きく振るのでその分威力もあり、最近は台上ネットプレーもうまくなっている。

第1ゲームは常が取った。常のバックハンドは完璧でミスがほとんどなかった。浜本は試合を自分のペースへ持っていけない様子。
続く第2ゲームは、浜本が取り返した。ラリーで主導権を握り、フォアに来たボールもうまく処理できている。何より、第1ゲームよりもプレーに自信が窺える。

そして、勢いに乗って第3と第4ゲームもラリー戦で優位に立ち続ける浜本が取った。ゲームカウント1-3でKA神奈川の勝利! 振り返るとこの試合の浜本には素晴らしいプレーが多く、自信につながる一勝になったはずだ。

これで、日生はKA神奈川に3連敗。ただ、両チームの対戦はあと1試合(2月22日)残っている。選手全員が力を出し切り盤石の強さを見せるKA神奈川を今度こそ打ち破れるか!?

2/16 日本生命レッドエルフ 1-3 木下アビエル神奈川

常晨晨/蒋慧 0-2 ◯木原美悠/石川佳純
9-11/9-11

前田美優 3-2 袁雪嬌
11-9/11-7/8-11/7-11/13-11

陳思羽 0-3 ◯杜凱琹
7-11/9-11/5-11

常晨晨 1-3 ◯浜本由惟
11-7/5-11/9-11/8-11

文:寺西ジャジューカ

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