文:大塚沙央里(ラリーズ編集部)
<ノジマTリーグ2018/19シーズン 2月21日(木)宜野湾市立体育館>
2月21日、宜野湾市立体育館で岡山リベッツ(以下、岡山)と琉球アスティーダ(以下、琉球)の試合が行われた。岡山にとっては勝てばファイナル進出が決まる重要な戦い、琉球にとってはここから2戦が最後のホームマッチである。両チームの実力と気迫がぶつかり合う好マッチが続いたが、3-1で岡山が勝利し、ファイナル進出の歓喜に沸いた。この勝利で岡山は首位を独走していた木下マイスター東京を勝ち点1差で上回り、首位に立った。
※Tリーグファイナル男子(木下マイスター東京vs岡山リベッツ)は、3月17日(日)両国国技館で行われる。
琉球アスティーダ vs 岡山リベッツ 各マッチの解説
1番:有延 大夢/丹羽 孝希 2-1 上田 仁/森薗 政崇
第1マッチは、琉球から有延 大夢・丹羽 孝希ペア、岡山から上田 仁・森薗 政崇ペアが出場。Tリーグでダブルス15勝を誇る上田・森薗ペアを有延・丹羽ペアが破る、琉球にとってはこれ以上ないスタートとなった。
有延・丹羽ペアは序盤からリードし続け、上田・森薗ペアに逆転を許さない。相手を勢いに乗せない早めのタイムアウトなど、勝ち切る姿勢で第1ゲームをものにした。第2ゲームも引き続き有延・丹羽ペースで進み5-2とするが、ここから上田・森薗ペアが粘りの逆転でこのゲームをものにする。
第3ゲームは両者取られては取り返し9-9までもつれこむも、鋭い3球目攻撃を繰り出してくる有延・丹羽に対し、きわどいレシーブを余儀なくされた上田・森薗ペアのレシーブがネットに阻まれ、琉球が最初の勝ち点を挙げた。
2番:陳 建安(チェン ジエン アン)1-3 イム ジョンフン
続く第2マッチ、陳 建安とイム ジョンフンの対決では、左利き同士、白熱したラリー戦が繰り広げられた。各ゲーム陳が序盤をリードするもイムが猛追するという、イムのパワーが陳のペースを崩していく展開となった。
第1ゲーム10-8まで常に陳の有利に試合が進んでいたが、イムが逆転の末13-11でものにする。第2ゲームは両者一歩も譲らぬ点の取り合いになるも、この接戦もイムがパワーあふれるプレーで制した。
これはイムの勢いが一段勝るかと思われた矢先の第3ゲーム、今度は陳が9-9から大接戦をものにする。続く第4ゲーム、またも陳が先に点差をつけるが、イムが積極的なプレーで追い上げデュースにまで持ち込む。
最後は陳が3球目を決め切れなかったところにイムの4球目がエッジインし、14-12でイムの勝利となった。
3番:丹羽 孝希 2-3 森薗 政崇
3番手、丹羽 孝希と森薗 政崇の一戦は、丹羽の卓越したプレーと森薗の粘りが拮抗する好マッチとなった。青森山田中学・高校そして明治大学の先輩後輩である二人の、今シーズン2度目の対決。今期好調な者同士の、見所溢れる一戦となった。
●”琉球キラー”森薗が丹羽を攻略!
現在シングルス10連勝中の丹羽と、先のダブルスでの雪辱を晴らしたい森薗の対決は、第1ゲームから競り合いとなった。第1ゲームの接戦を丹羽が制すると、第2ゲーム丹羽のリードから森薗が逆転勝ち。
第3ゲームを再び丹羽がものにすると、第4ゲームまたも丹羽のリードをひっくり返して森薗の粘り勝ち。
森薗の攻撃を丹羽がカウンターする展開や、丹羽の攻撃を森薗がしのいで得点とする展開など、見所満載の一戦となったが、最後は森薗が粘りで勝利を手にし、チームをファイナル進出に一歩近づけた。
4番:荘 智淵 0-3 林 昀儒
4番手は、荘 智淵(ジュアン ジー ユアン)vs林 昀儒(リン ユンジュ)。チャイニーズタイペイの37歳と17歳の対決となった。Tリーグ初対決となった両者の一戦は林に軍配が上がった。
第1ゲームから第3ゲームまで、林のサーブ、攻撃、レシーブ、ブロックがことごとく入っていく展開となった。今年1月にTリーグ参戦したばかりの林は、コースをつくラリーや3球目攻撃など、相手に隙を与えない卓越したプレーで早くも存在感を見せつける結果に。
林の3-0の勝利をもって岡山のファイナル進出が決まり、チームは歓喜に沸いた。
2/21 琉球アスティーダ 1-3 岡山リベッツ
〇有延 大夢・丹羽 孝希 2-1 上田 仁・森薗 政崇
11-7/8-11/11-9
陳 建安 1-3 イム ジョンフン〇
11-13/8-11/11-9/12-14
丹羽 孝希 2-3 森薗 政崇〇
11-9/7-11/11-6/8-11/7-11
荘 智淵 0-3 林 昀儒〇
6-11/4-11/6-11