文:ラリーズ編集部
2月23日、ノジマTリーグで首位を走る岡山リベッツ(以下、岡山)と二位につける木下マイスター東京(以下、KM東京)が対戦した。両チームは勝ち点差がわずか1であり、さらに岡山にとってはシーズン最終戦。
シーズンの佳境にふさわしい熱戦となったこの試合は、3-2でKM東京が勝利した。KM東京は9マッチ連続で敗れていた悪い流れを断ち切り、レギュラーシーズン逆転首位に輝いた。敗れた岡山はレギューラーシーズン2位が確定し、プレーオフでの巻き返しを図る。
1番ダブルスはKM東京からは張本・大島、岡山からは森薗・三部が登場。プレーオフを見据えての判断か、両チームともTリーグでは初めて組むペアでの戦いとなった。中盤の6連続ポイントとタイムアウトで森薗・三部が第1ゲームを奪うと、その流れのまま第2ゲームをものにした。
悪い流れを断ち切りたいKM東京は2番手で早くも水谷を繰り出す。対する岡山は“台湾の張本”とも称される林が登場。第1、第2ゲームを林が取るも、水谷の逆襲が始まった。第3ゲームでは水谷10-2リードから林に8連続ポイントを取られ追いつかれる場面もあったが、熱戦の末、フルゲームで林を破り、チームに貴重な白星をもたらした。
水谷の白星に続きたいKM東京は侯に3番手を任せる。負けられない岡山は、強力な左腕・イムを投入する。侯は第2ゲームをデュースで食らいつくも、イムが3‐0で勝利。ここで、後がないKM東京から、張本が登場した。ダブルスの負けを取り返すかのように、序盤から立て続けの連続ポイントで吉村を圧倒すると、あっという間に3ゲームを連取し、勝負の行方は1ゲームマッチのビクトリーマッチ(VM)に託されることになった。
運命のVMは、2番で林に競り勝ったKM東京の水谷と、3番で侯に快勝した岡山のイムの左腕対決となった。序盤にイムが5点差までリードを広げるが、水谷が脅威の追い上げを見せ、終盤は互いに譲らぬデュースの展開に。先にマッチポイントを握ったのはイムだったが、水谷が重圧に耐え抜き、見事逆転勝利を収めた。
スコア詳細:木下マイスター東京 3-2 岡山リベッツ
張本 智和/大島 祐哉 0-2 森薗 政崇/三部 航平〇
7-11/9-11
〇水谷 隼 3-2 林 昀儒
7-11/5-11/12-10/11-7/11-9
侯 英超 0-3 イム ジョンフン〇
6-11/11-13/7-11
〇張本 智和 3-0 吉村 和弘
11-6/11-3/11-6
〇水谷 隼 1-0 イム ジョンフン
15-13