広報兼選手の"二刀流"井林茉里奈、涙の2勝 名古屋を勝利に導く | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:井林茉里奈(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:©T.LEAGUE

Tリーグ 広報兼選手の“二刀流”井林茉里奈、涙の2勝 名古屋を勝利に導く

2021.01.31 文:ラリーズ編集部

<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 1月30日(土)>

30日、卓球Tリーグは女子2試合が行われた。1試合目は4位のトップおとめピンポンズ名古屋が3位日本ペイントマレッツから今季初白星をあげた。2試合目は首位の木下アビエル神奈川が2位の日本生命レッドエルフをマッチカウント4-0で下し、勝ち点差を5に広げた。

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”胸を借りるつもり”で臨んだVM


写真:鈴木李茄(左)・山本笙子(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:©T.LEAGUE

名古屋と日本ペイントの試合は、第1マッチのダブルス、名古屋は3戦連続で鈴木李茄/山本笙子(トップおとめピンポンズ名古屋)が出場。今季未だに勝利のない永尾尭子/スターシニーペア(日本ペイントマレッツ)をストレートで下し連勝を果たした。

第2、3マッチは、馮天薇(フォンティエンウェイ)と加藤美優(ともに日本ペイントマレッツ)のダブルエースがきっちり勝利をマッチカウントは2-1に。

しかし、第4、5マッチで広報としてもチームを支える井林茉里奈(トップおとめピンポンズ名古屋)がTリーグ初勝利を含む2勝の大活躍。試合後「私が2回勝ってチームが勝つとは思わなかった。周りの支えがないと練習もできなかったので本当に感謝しています」と述べ、現役復帰後初勝利の喜びを噛み締めた。

次戦以降は今季6勝のハン・インも参戦予定で「期待感を持ちながら、チームの良い雰囲気をあと7試合継続していきたい」と藤川監督も意気込んだ。

スコア詳細と試合後の監督、選手コメントは以下の通り。

藤川英雄監督(トップおとめピンポンズ名古屋)コメント

試合を振り返って

今日は「日本人選手もここにあり」という戦い方をしてくれて嬉しい。

現役復帰後初勝利の井林選手について

今シーズンはずっと良いところまでいって負けていた。最後の1点の取り方を話して、試合をやり続けることによって、彼女も冷静に対応できていた。ようやく本当に復活してきたかなと思います。
最後のビクトリーマッチは、すべてが馮天薇(フォンティエンウェイ)選手が上ですから、胸を借りるつもりでできることを全部やっていこうと。
井林選手の持ち味であるサーブ、レシーブ、タイミングの取りづらい速いボールが出せれば、勝負になるかなと思っていた。

ダブルスについてはどうだったか

長い監督経歴の中でダブルス種目は日本人選手が上手いなと常々思っている。ラリー中の強いボールは外国人選手にはあるが、それを1本とれる練習をしておけば、サーブレシーブなど日本人選手が有利。
山本選手も、去年は打たれれば自信がないという仕草があったりしたが、前を向いて相手に対してプレーを挑める形になってきた。

今後の抱負

残り7試合、ドイツからハン・イン選手が来てくれるのと安藤みなみ選手が加入してくれるので期待感を持ちながら、チームの良い雰囲気をあと7試合継続していきたい。

井林茉里奈(トップおとめピンポンズ名古屋)コメント


写真:井林茉里奈(トップおとめピンポンズ名古屋)/撮影:ラリーズ編集部

試合を振り返って

率直な感想として、私が2回勝ってチームが勝つとは思わなかった。周りの支えがないと練習もできなかったので本当に感謝しています。

ビクトリーマッチ勝利後の涙の思いとは

私を起用していただいているのになかなか勝てなかったり、仕事をしながら練習もしていて苦しい思いもあった。やっとチームのために貢献できたという嬉しさを実感して涙が出ました。あとは安堵の涙です。

チームのみんなが頑張ってないわけでないし、どこのチームも強くて頑張ってるのに勝てないというもどかしさというか苦しさが大きかった。今日で2勝目をあげられたことで少しずつチームの雰囲気も変わっていくのかなと思います。

広報兼選手として感じる周囲の支え

事務局で働いている松下さん、岡田さんもそうですけど、(専修大卓球部卒の)椎崎(楓花)さんが私の仕事を手伝ってくれる。(椎崎さんは)1年目で大変だと思うんですけど、嫌な顔1つせずにいろいろ手伝ってやってくれるし、仕事後に練習をする際に、相手がいないときは頼んでやっている。

旦那さんも帰りが遅くなってしまうときに洗濯物やご飯を作ってくれたり助けてもらっている。その2人には特に感謝しています。

毎回フルゲームの接戦で勝てそうで勝てない試合が続いていましたが

6-6からだったり、1本1本の大切さや簡単なミスをしないように心掛けていた。

(現役を)離れていたというと言い訳になるが、イメージがなかなか作れなかった。最近は試合の合間や練習で意識していたら、今回は競った場面でやろうとしている戦術が見えて、身体がその通りに動いてくれた。やっと動いてくれた、というのが率直な感想です。

Tリーグの勝利というのは他の大学や実業団での試合の勝利とはまた違うと思うがどうだったか

Tリーグは世界一レベルの高いリーグだと思っていて、復帰するとなって勝てるのかなと不安がある中での2勝だった。私自身団体戦が好きなので、団体戦で勝ててすごく嬉しかったです。

ホームでの2連戦。広報、選手としてコメント

来週のホームは、女子で初めての有観客の試合になる。新しい戦力も加わるので、チーム一丸となって頑張りたい。

日本ペイントマレッツ 2-3 トップおとめピンポンズ名古屋


写真:トップおとめピンポンズ名古屋/提供:©T.LEAGUE

永尾尭子/サウェータブット・スターシニー 0-2 〇鈴木李茄/山本笙子
6-11/9-11

◯フォン・ティエンウェイ 3-0 リン・イエ
11-9/11-2/11-10

〇加藤美優 3-1 出澤杏佳
11-9/7-11/11-8/11-7

サウェータブット・スターシニー 2-3 ◯井林茉里奈
11-10/10-11/11-9/8-11/9-11

フォン・ティエンウェイ 0-1 〇井林茉里奈
10-12

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木下ストレート勝ちで勝ち点4


写真:長﨑美柚(左)・浜本由惟木下アビエル神奈川)/提供:©T.LEAGUE

木下と日本生命の試合、第1マッチのダブルスは浜本由惟/長﨑美柚ペア(木下アビエル神奈川)が勝利し、無傷の8連勝。試合後村上恭和監督(日本生命レッドエルフ)も「浜本の出来が今までで一番良かった。ダブルスの結果が試合の流れを決定づけた。」と脱帽した。

第2マッチでは木原美悠(木下アビエル神奈川)が赤江夏星(日本生命レッドエルフ)との同級生対決を制した。


写真:木原美悠(木下アビエル神奈川)/提供:©T.LEAGUE

木村香純(木下アビエル神奈川)が東京五輪代表の平野美宇(日本生命レッドエルフ)を下した第3マッチに関して、劉燕軍監督(木下アビエル神奈川)は「正直な話、勝てると思わなかった」と驚きを表現した。


写真:木村香純(木下アビエル神奈川)/提供:©T.LEAGUE

長﨑美柚(木下アビエル神奈川)も第4マッチで勝利を飾り、マッチカウント4-0のストレート勝ち。大事な首位攻防戦で大きな勝ち点4を獲得した。

スコア詳細と試合後の監督、選手コメントは以下の通り。

劉燕軍監督(木下アビエル神奈川)コメント

試合を振り返って

今日の試合には大変満足。ダブルスが重要な試合だったので、その後も自然な流れで勝利できた。木原選手他、若い選手が頑張ってくれた。

木原選手について

攻めは強いが、安定感を出せるように練習したい。

木村選手について

正直な話、勝てると思わなかったが、監督側からの指示をしっかり聞いて勝利してくれて、嬉しかった。

村上恭和監督(日本生命レッドエルフ)コメント

試合を振り返って

今日は相手ダブルスの浜本の出来が今までで一番良かった。ダブルスの結果が試合の流れを決定づけた。

赤江選手を木原選手に当てたのは

森さくらが連戦続きで、故障が多い選手なので、今回は大事をとって休ませた。

その中で誰を使うかということで、赤江が木原に対して1番可能性がある、実際そういう試合をしてくれた。同級生で同じ兵庫県で生活していて試合もしたことがあるので、勝つチャンスはあるかと思ったが、実際良い試合をしてくれた。

平野vs木村戦については

平野は、サーブとレシーブの種類があまりにも少なくなっている。故障上がりで基本練習が中心なので、そういうレパートリーがなくなっているなと。これから国際試合に臨むにあたって、平野の良さはレシーブの多彩さ。今日は新しいことをしようとしたらミスになって、同じことをしてしまうという、平野の悪い面が出たかなと思う。

次の木下戦(2月6日)に向けてのチームとしての対策は

ダブルスのサーブがあまりにも悪い。レシーブ時に得点を与えすぎた。ただ、ファイナルでもこのペアは当たると思うので、2月6日にそれを出すかどうか悩んでいるところです。勝負はファイナルだと思っています。

木下アビエル神奈川 4-0 日本生命レッドエルフ


写真:木下アビエル神奈川/提供:©T.LEAGUE

〇長﨑美柚/浜本由惟 2-0 平野美宇/前田美優
11-5/11-9

〇木原美悠 3-1 赤江夏星
8-11/11-9/11-6/11-10

〇木村香純 3-2 平野美宇
5-11/7-11/11-7/11-10/11-9

〇長﨑美柚 3-2 于梦雨(ユモンユ)
11-9/11-3/3-11/10-11/11-9

木村香純インタビュー


写真:木村香純/撮影:ラリーズ編集部

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