文:ラリーズ編集部
<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 2月6日(土)宜野湾市立体育館>
5日、卓球Tリーグ男子、琉球アスティーダとT.T彩たまの試合が行われ、琉球アスティーダがマッチカウント3-2で勝利した。この勝利により、琉球アスティーダが今シーズンのプレーオフファイナルへの出場権を獲得した。
勝負所で上手くやることを徹底した
写真:松山祐季と曽根翔/提供:©T.LEAGUE
第1マッチのダブルスでは松山祐季/曽根翔(T.T彩たま)ペアが木造勇人/吉村和弘(琉球アスティーダ)ペアに2-1で勝利した。第2マッチのシングルスでは神巧也(T.T彩たま)が村松雄斗(琉球アスティーダ)を3-0のストレートで下し、T.T彩たまが勝利に王手をかけた。
しかし、第3マッチでは吉村真晴(琉球アスティーダ)が英田理志(T.T彩たま)からゲームカウント3-2で勝利をもぎ取る。
試合後、吉村はこの試合を振り返って「英田選手は攻撃やサーブも上手くて、自分の展開で試合することができなくて苦しかった。勝負所で上手くやることを徹底して戦うことができたのが勝因」とコメントした。
写真:吉村真晴(琉球アスティーダ)/提供:©T.LEAGUE
そして、続く第4マッチでは木造が松平健太(T.T彩たま)に3-0のストレート勝ち。マッチカウント2-2となった第5マッチのビクトリーマッチでは吉村が再び英田を下し、琉球アスティーダが逆転勝利を収めた。
スコアの詳細と、各選手・監督のコメントは以下の通り。
吉村真晴コメント
写真:吉村真晴(琉球アスティーダ)/提供:©T.LEAGUE
今の気持ちは
今季初めて自分自身大事なビクトリーマッチをまかされた。今まだ震えている。めちゃくちゃ痺れました。ファンの皆さまの前で素晴らしい試合をお届けできて、僕自身最高の気持ちです。
ビクトリーマッチについて
自分が3番で英田選手と戦って、YGの下回転を出すと思い切り切られて打ちミスが続いていた。そこでちょっと横系にして、チキータか切ってくるのかを確かめると、チキータで狙ってきていた。なので(VMの)最後は下回転系の長めのYGサーブでチキータさせて狙っていこうという展開だった。
ファイナルが決まったことについては
前半戦良い形で終えることができて、後半戦はメンバーがいない中で、今回も勝利することができた。試合出られないメンバーにも良い報告、いい試合をお届けできてよかった。
ホーム戦で個人全勝の要因は
4人しかおらず、本来エースである戸上、宇田がいない状況。キャプテンである僕がチームの柱としてやっていきたいと思ってホーム戦には臨んでいます。お客さんが来てくれる中、恥ずかしい試合はできない。楽しく良い形でホームマッチを進めることができています。
ファイナルに向けては
ファイナルに出られることを嬉しく思っている。ファイナルに良い状態で立てるように、世界卓球などの大きな戦いだと思って準備していきたい。
木造勇人コメント
写真:木造勇人(琉球アスティーダ)/提供:©T.LEAGUE
試合を振り返って
0-2なってから吉村真晴さんが3番で良い試合をしてくれたので、4番で情けない試合をしたらいけないと思って気合を入れてプレーしたのが、良い結果に繋がった。
1,2ゲーム目について
1ゲーム目は、最初プレーに力が入ってしまって、良くなかったが修正できて追いつくことができた。もし1ゲーム目とられていたらもっと苦しい試合になっていた。2ゲーム目も競り合いを勝てたので3-0で勝つことができた。
チームの強さの理由をどう考えているか
チーム全体の雰囲気が良くてコミュニケーションもとっている。人それぞれ成長しているのは間違いない。宇田選手も戸上選手もそうですし、来てない選手の分も頑張ろうと思っていた。誰が出るかわからないが、ファイナルも良い準備をして臨めたらいいと思ってます。
ファイナルに向けて
セカンドシーズンもファイナルを決めたが行われず2位。今回は自分の力でファイナルに進出できて、ホーム戦で実力以上のものが出せた。沖縄の方々が応援してくれて力になった。ファイナルに向けて僕もチームも頑張って、優勝というところを見ていってほしい。
張一博監督コメント
試合を終えての感想
苦しい場面で逆転勝ち。ファンの応援があってこういう結果になった。ありがとうございます。(試合に出ていないメンバーの)(平野)友樹、(有延)大夢、(宇田)幸矢、(戸上)隼輔!4人待ってます!ファンのみなさんもありがとうございます。残り1戦1戦頑張っていきます!
琉球アスティーダ 3-2 T.T彩たま
写真:琉球アスティーダ/提供:©T.LEAGUE
木造勇人/吉村和弘 1-2 松山祐季/曽根翔〇
11-4/9-11/7-11
村松雄斗 0-3 神巧也〇
8-11/2-11/5-11
〇吉村真晴 3-2 英田理志
11-9/9-11/11-6/7-11/12-10
〇木造勇人 3-0 松平健太
11-10/11-10/11-8
〇吉村真晴 1-0 英田理志
13-11
吉村真晴インタビュー
写真:吉村真晴/撮影:伊藤圭
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