文：ラリーズ編集部
＜卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 2月7日（日）＞
7日、Tリーグ男子の試合が行われ、岡山リベッツが琉球アスティーダをマッチカウント3-1で下した。これにより、岡山リベッツはプレーオフファイナル進出への可能性に希望をつないだ。
試合巧者・森薗政崇、2点取りでチームを勝利に導く
写真：森薗政崇・上田仁/撮影：ラリーズ編集部
第1マッチのダブルスでは上田仁/森薗政崇（岡山リベッツ）ペアが木造勇人/吉村和弘（琉球アスティーダ）ペアに2-1で勝利した。どのゲームも接戦となるが、ファーストシーズンのペストペア賞を獲得している上田/森薗ペアがダブルスをものにした。
第2マッチも、ダブルスでの勢いに続いて岡山リベッツの丹羽孝希が、村松雄斗（琉球アスティーダ）をストレートで下した。
第3マッチ、あとがない琉球アスティーダは木造勇人が登場し、田添響に3-1で勝利し、一矢報いた。これで木造勇人はTリーグ3連勝と好調を見せている。
第4マッチは、森薗政崇（岡山リベッツ）と吉村真晴（琉球アスティーダ）の対決となった。シングルスでは吉村真晴に分が悪いとされている森薗だったが、3-1で退けてチームを勝利へと導いた。
スコアの詳細と、各選手・監督のコメントは以下の通り。
森薗政崇の試合後のコメント
写真：森薗政崇/提供：©T.LEAGUE
ダブルスを振り返って
全日本を終えて身体の状態は落ちてきていて、ダブルスについては出来が悪かったんですが、勝負どころで上田さんに助けてもらって、最終的にラッキーもあって勝つことができて、良かったと思います。
シングルスを振り返って
吉村真晴選手とはこれまで何回も試合をやってきて、やってくることのイメージはあったが、それと違うこと、すべてチキータでレシーブされて、1ゲーム目を取られた。1ゲームが終わった後に戦術の切り替えがうまくいったことが勝因。
シングルスはこれまで相性の悪かった吉村真晴選手との対戦だったが、これまでの僕とは違う戦い方をして勝てたので、満足した試合だった。
2ゲームから変えた戦術とは？
吉村選手は何でもできる選手で、レシーブもまんべんなくやってくるイメージだったんですが、今日は1ゲーム目を全部チキータで入ってきた。それで面食らってしまって、サーブが単調になってやられてしまった。
2ゲーム目からはフォア外、バックロング、バック前、いろんなところに散らして相手のチキータの読みを外すことを心がけました。（吉村選手は）1ゲーム目のチキータの感触が良かったからこそ、最後までいいイメージがあったと思うので、そこを利用することができて、自分のサーブの配球は完璧にできました。
ラリー戦での手応えは？
全日本終わってから自分の中でもラリー力は少し成長できたのかなと思っています。ただ今日の試合に関しては、ラリーはやはり真晴さんのほうが上だなと感じたので、レシーブから崩せるよう、チキータを減らしてフォアでレシーブすることを心がけました。
今後の抱負
苦しい状況ではあるが、後半戦に入って着々と勝ちを積み重ねることができている。これから岡山3連戦でたくさんのりベッツファンの前でしっかりしたプレーをして、みんなで盛り上がって、ギリギリの戦いを制してファイナルに行きたいと思っています 。
張一博監督のコメント
試合総括
今日は負けましたが、選手たちもベストを尽くしていた。次いいイメージに繋げられるようにしたい。
吉村真晴-森薗政崇戦について
吉村真晴は首を少し痛めていた。森薗選手もタイミングが合ってきて素晴らしいボールが入っていたので対応が難しかった。後で吉村真晴と話して改善していきたい。
人数が少ない中で選手に疲労は感じるか
選手の怪我も多く、かなり疲れている。この中で5試合やって4試合勝てるというのは、選手のプロ意識が高く、チームのために頑張ってくれている。今日は相手も強かった。
プレーオフに向けて
考えすぎると足をすくわれる部分がたくさんある。挑戦者の気持ちに戻って一戦一戦、一球一球大事に戦っていきたい。
村松雄斗の膝、吉村和弘の腰の怪我の状況は
吉村和弘は、連戦で疲労もあって痛みがまだ取れないが、だいぶ良い方向にはなってきている。村松の膝も同じ状況。怪我が治れば、村松の技術面については心配していない。
木造勇人のコメント
写真：木造勇人/提供：©T.LEAGUE
ダブルスは、接戦をものにできなくて悔しくて、そのままシングルスに入ったんですが、ここで2点落としたら本当に悔しいので、絶対勝つという気持ちで挑みました。
シングルスの今日の出来
自分が有利に進められて良かったが、そのぶん攻めすぎてミスする場面もあったので、試合中はミスを我慢しながらプレーしてました。（田添選手が）後ろから繋いできて僕がミスしてしまっていたので、最後まで耐える試合でした。
Tリーグシングルスを3連勝だが、調子が上がってきた具体的なきっかけについて
全日本を終わってラバーを変えました。フォア側を中国ラバーに変えたらとてもやりやすくて、その分いいボールがいっているので、そこは大きなポイントかと思っています。ダブルスもフォアで決めることが多かったので、結構自信にはなりました。
琉球アスティーダ 1-3 岡山リベッツ
写真：勝利した岡山リベッツ/提供：©T.LEAGUE
木造勇人/吉村和弘 1-2 〇上田仁/森薗政崇
11-10/10-11/9-11
村松雄斗 0-3 〇丹羽孝希
5-11/8-11/5-11
〇木造勇人 3-1 田添響
11-9/11-7/10-11/11-8
吉村真晴 1-3 〇森薗政崇
11-7/3-11/8-11/4-11
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