三原監督「ようやくここまで来た」 日本ペイント初のファイナルへ<卓球・Tリーグ女子プレーオフ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:ファイナル進出を決めた日本ペイントマレッツ/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 三原監督「ようやくここまで来た」 日本ペイント初のファイナルへ<卓球・Tリーグ女子プレーオフ>

2022.03.03

文:ラリーズ編集部

<ノジマTリーグ女子セミファイナル 日時:3月2日 場所:アリーナ立川立飛>

卓球ノジマTリーグで2日、女子のセミファイナルが行われた。日本ペイントマレッツが九州アスティーダに3-1で勝利し、創部4年目で初のファイナル進出を飾った。

セミファイナルで勝利した日本ペイントマレッツは、4日に行われるプレーオフファイナルでレギュラーシーズン1位の日本生命レッドエルフと対戦する。

セミファイナルを戦った両チームの監督・選手のコメントは以下の通り。

九州アスティーダ・川面監督コメント


写真:佐藤瞳/橋本帆乃香(九州アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部

セミファイナルの総括

ダブルス勝てたので、2番、3番、4番も1ゲームビハインドで始まるので、厳しいのは選手と話していたので、厳しいと思っていたのですが、ダブルスが踏ん張ってくれたのでそこから流れがこっちに来るかなと思ってたんですが、やはりなかなかそんな甘くなかったなって終わった感じですね。

1ゲームビハインドはどう影響したのか

1ゲーム目取る取らないは卓球に対してはすごく大きなビハインドだと思っていまして、2ゲーム目を取られるともう0-2という形になるんですね。

やはりそこでどうしても1ゲーム目取らなければならない、選手は1ゲーム目が勝負だと思っている中で2ゲーム目からスタートなので、それ取られたら厳しいなという雰囲気になるところは、否めない。

それが3位でシーズンを終えてセミファイナルに向けているチームなので仕方ないなとは思うんですが、1ゲームのビハインドというのは思ったよりも大きかったというのが本音ですね。

チームが強くなるために必要なこと


写真:九州アスティーダベンチの様子/撮影:ラリーズ編集部

いつも言っているんですけど、佐藤・橋本両エースに任せっきりではなくて、横井・面田・出澤とか若手の選手が九州アスティーダを一勝に導いているところもあったので、若手の人材育成して、九州アスティーダの底上げを図っていかないと、セミファイナル、ファイナルで優勝できるチームを作れないなと改めて思いましたので、もう一度そこを作って来シーズン戦っていきたいと思います。

今シーズン初参戦で3位、プレーオフまで進んだことについて

ミキハウスさんが、僕らも初年度で作らせてもらったんですが、そこに佐藤・橋本という世界3位のダブルスを九州アスティーダさんに送っていただいて戦ってもらえたというのが一番大きいかなと思っております。

選手たちも初めてのTリーグで、正直はじめの方はTリーグに慣れて、この舞台で戦うことに苦労したのですが、だんだん慣れていく中で、木下(アビエル神奈川)さんと最後3位4位の決戦はあったんですけど、私らのチームとしてはそれなりに戦えて来たかなと。

試合をこなせばこなすほど、チームの雰囲気も高まって、セミファイナルに行こう、ファイナルに行こうと気運が高まってきたので、勝つことがチームの士気も上がりますし、九州、福岡の試合とか多くの方に来ていただいたので、そこに関しては初年度のチームとしてはファンの皆様の後押しもあったかなと思います。

日本ペイントマレッツ・三原監督コメント


写真:日本ペイントマレッツ・三原監督/撮影:ラリーズ編集部

試合を振り返って

1ゲーム先取した状態でスタートして、こちらが有利な展開ではあったものの、九州アスティーダの佐藤・橋本擁するチームの力強さを相手にこちらが受け身になってしまったのがダブルスのスタートだったと思います。

ただ負けた後に2番の小塩が冷静に試合を運んで流れを引き寄せて、その流れのまま芝田、大藤とつないでいって、見ていて楽しい試合だったと思います。

セミファイナルルールで対策したことは?

私からは戦術云々ではないなという事は伝えて、どちらかと言えば気持ちをしっかり持った方が勝つんだろうと。

1ゲーム先取という事で守りになるだろうという事はわかっていたので、そうは見えなくても点数取られるごとにどんどん無理になってしまっていたので、そういった声掛けが良かったんじゃないかなと思います。

小塩選手への試合前のアドバイス

もう一回同じことを伝えて、戦術云々ではない、戦術は任せると。ただ気持ちはしっかり持つことだ、みんなが応援してくれているからそれに応えるつもりでやってこいと、そんなつもりで言いました。

オーダーについて

1つ種を明かすとすると、佐藤・橋本のダブルスじゃない場合もあるなと、それを考えた末のオーダーでした。

もしかしたら2番に佐藤が来るってことも考えられたので、どちらにも対応できるようなオーダーを考えたところ今日のような、2番小塩、3番芝田、3番の芝田は賞をもらってましたんで絶対に出してあげたいなと思っていたのと、4番に大藤を入れたと、そういうオーダーです。

ファイナルの相手・日本生命レッドエルフについて

向こうは4回目ですかね。ファイナルを経験した誰もが認める素晴らしいチームだと思うんで、そこにどれだけ日本ペイントマレッツの力を出し切れるかという戦いになると思います。

戦術とかそういうところはコーチに任して、僕は選手を押し出してあげることだと。今日、芝田が言ってましたけど、いい環境にできた。それを十分に楽しめるように、僕が押し出してあげるというのが僕がやれることなんじゃないかなと思います。

4シーズン目で初のファイナル進出に向けての手応え

ファンの皆様をお待たせしたなという気持ちでいっぱいです。創部1年目から1stシーズンから10連敗したりだとか、そういった経験をしながら徐々に徐々に選手を抱えられるような組織になってきたんじゃないかなと思います。

もちろんずっと、ファイナル進出が目標ですとは言ってきたんですけど、今回はこれまでに抱えたことのないくらいの手応えを感じています。もちろん新しく芝田、大藤が加わってくれたのもありますけど、小塩の成長だったり、サンリツから南波がプロとして選んで入ってきてくれたことだったりとか、それが本当にいい形になった。

皆さんが言うように雰囲気がいいチームを保ってきているので、もちろんスケジューリングも難しい中で試合をしてきたところもありますけど、ようやくここまで来たなと思います。

日本生命に勝つためのポイントは?

当たり方云々はもちろんありますね。やはりダブルスを取るのがマスト。それから出た選手が100%を出すというのももちろんマストですね。それが選手の務めなので、どんな状況でも100%を出し切るということです。

(日本生命には)長﨑、早田、平野と強い牙城がいますので、この一角をどうやって崩そうかを今日から選手と共に考えていきたいなという風に思います。

〇日本ペイントマレッツ 3-1 九州アスティーダ


写真:ファイナル進出を決めた日本ペイントマレッツ/撮影:ラリーズ編集部

フォンティエンウェイ/大藤沙月 1-2 佐藤瞳/橋本帆乃香〇
※11-0/10-12/8-11

〇小塩遥菜 3-0 面田采巳
※11-0/11-7/11-4

〇芝田沙季 3-1 佐藤瞳
※11-0/5-11/11-3/11-8

〇大藤沙月 3-0 横井咲桜
※11-0/11-5/1–6

※セミファイナルルールにより、第1ゲームは2位チームにアドバンテージ

特集・日本生命レッドエルフ(2020年4月公開)


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