篠塚大登が殊勲の2勝 木下マイスター東京、金沢ポートとの初対戦を完勝で制す | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:篠塚大登(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 篠塚大登が殊勲の2勝 木下マイスター東京、金沢ポートとの初対戦を完勝で制す

2023.08.20

文:ラリーズ編集部

<卓球・ノジマTリーグ2023‐2024シーズン 日程:8月20日 場所:小松総合体育館>

20日、ノジマTリーグ2023-2024シーズンの試合が行われ、金沢ポートと木下マイスター東京が対戦。前日の勝利の勢いのままホームマッチ連勝を目指した金沢ポートだったが、今シーズンここまで首位を走る木下マイスター東京に力を見せつけられ、悔しいストレート負けを喫した。

接戦となった1番ダブルス

金沢ポートは前日のホームマッチで今シーズンダブルス初勝利をあげた五十嵐史弥/趙勝敏(チョスンミン)ペアを1番ダブルスに起用。対する木下マイスター東京は、昨シーズンベストペア賞の大島祐哉/篠塚大登ペアを投入した。


写真:五十嵐史弥と趙勝敏(チョスンミン・金沢ポート)/撮影:ラリーズ編集部

金沢ペアは、五十嵐がしっかりと繋ぎ、得点源の趙勝敏の両ハンドドライブが炸裂。第1ゲームこそ落としたものの、第2ゲームを奪取し、最終第3ゲームに勝負をかける。

しかし、第3ゲームは木下ペアが大島の台上プレーと篠塚のしなやかな両ハンドで得点を重ね、マッチポイントを先取。金沢ペアはそのまま挽回できず、ゲームカウント2-1で大島/篠塚ペアが白星を掴んだ。

好ラリー連発の2番シングルス

2番シングルスは金沢のキャプテン32歳・松平健太と、木下の19歳・篠塚大登が対戦。松平のあえて打点を遅くしたレシーブや鉄壁のブロックと、“これぞ現代卓球”と言わんばかりの篠塚の打点の早い両ハンドドライブが激突した。


写真:篠塚大登(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

両者は好ラリーを連発し、757人の観衆も大歓声を送る。松平も随所で見せ場は作るものの、今回の対戦は要所で得点を許さなかった篠塚に軍配が上がった。

伸び盛りの若手左腕・松島が逆転勝ち

3番シングルスはパリ五輪選考ランキングでも上位につける田中佑汰(金沢ポート)と、直近の国際大会で飛躍を遂げた松島輝空(木下マイスター東京)が対戦した。

試合は、序盤から田中が主導権を握ると、大きいラリーもモノにして会場の雰囲気も味方につける。ホームアドバンテージを活かした田中が2ゲームを連取するも、そこから松島が息を吹き返し、徐々にラリーの主導権が松島に移っていく。


写真:松島輝空(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

ゲームカウント2-2となった最終第5ゲームは、6-6から田中が3連続ポイントに成功するも、そこから松島が5連続ポイントで大逆転。松島が嬉しい今シーズン初勝利をあげた。

そして、この時点でマッチカウント3-0となり、木下の勝利が決まった。

助っ人サウスポー対決

勝敗の決した4番シングルスには、金沢ポートは趙勝敏(チョスンミン)、木下は林昀儒(リンユンジュ)を起用し、左腕助っ人対決が実現した。

林昀儒が勝てば木下が勝ち点4を獲得することになった試合は、序盤から林昀儒ペースとなる。趙勝敏も豪快なドライブを打ち込むが、林昀儒の速攻やカウンターの応酬になかなか反撃の糸口を見つけられない。


写真:趙勝敏(金沢ポート)/撮影:ラリーズ編集部

第3ゲームには林昀儒の負傷による一時中断があり、そのゲームこそ趙勝敏が奪うが、第4ゲームは11-2で林昀儒が奪取。木下は金沢のホームの大声援をものともせず、マッチカウント4-0で金沢をシャットアウト。勝ち点4を獲得して、首位をキープした。

金沢ポート 0-4 木下マイスター東京〇


写真:木下マイスター東京/撮影:ラリーズ編集部

五十嵐史弥/趙勝敏(チョスンミン)1-2 大島祐哉/篠塚大登〇
9-11/11-10/8-11

松平健太 0-3 篠塚大登〇
8-11/3-11/10-11

田中佑汰 2-3 松島輝空〇
11-5/11-7/8-11/5-11/9-11

趙勝敏(チョスンミン)1-3 林昀儒(リンユンジュ)〇
5-11/8-11/11-5/2-11

ノジマTリーグ2023‐2024シーズン男子順位(8月20日現在)

1位:木下マイスター東京(勝ち点18/5勝1敗)
2位:琉球アスティーダ(勝ち点13/4勝2敗)
3位:静岡ジェード(勝ち点7/2勝3敗)
4位:金沢ポート(勝ち点7/2勝3敗)
5位:岡山リベッツ(勝ち点6/2勝2敗)
6位:T.T彩たま(勝ち点4/1勝4敗)

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