"快速ブルドーザー"曽根翔、張本相手に互角の戦いも「1本の差を大きく感じた」 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:曽根翔(T.T彩たま)/提供:©T.LEAGUE

大会報道 “快速ブルドーザー”曽根翔、張本相手に互角の戦いも「1本の差を大きく感じた」

2021.02.13

文:ラリーズ編集部

<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 2月13日(土)深谷ビッグタートル>

卓球Tリーグ男子では13日、4位のT.T彩たま(以下、彩たま)が、2位の木下マイスター東京(以下、KM東京)を追い詰めるも、マッチカウント2-3で惜敗した。

彩たまは敗れたものの、18歳の愛工大名電高校3年生・曽根翔(そねかける)がダブルスで勝利し、シングルスでも張本智和(木下マイスター東京)を相手に光るプレーを見せた。

18歳の曽根が躍動


写真:曽根翔(写真手前)・篠塚大登(T.T彩たま)/提供:©T.LEAGUE

第1マッチに登場した曽根は、同じ愛工大名電高の篠塚大登と組んだダブルスで勝利した。先にマッチポイントを握られるも落ち着いたラリーを展開し、逆転で勝ち星を掴み取った。

「前回対戦した松島選手がいて、感覚もわかっていた。松島選手のボールが前回より入ってきて、それに対応するのが遅れたが、最後は2人でしっかり取れたのがよかった」と振り返った。

第4マッチにも登場した曽根は、東京五輪代表に内定した張本と対戦。


写真:張本智和(木下マイスター東京)/提供:©T.LEAGUE

張本を相手に物怖じすることなく各ゲームで接戦を展開し、互角の戦いを演じた。客席では“快速ブルドーザー”との応援ボードも掲げられており、その名に恥じぬ鋭い両ハンドドライブで何度も張本からノータッチエースを奪った。

最後は張本の粘りに屈し、ゲームカウント1-3で敗れたものの、曽根のプレーは彩たまにとって明るい材料となった。

曽根翔、試合後のコメント


写真:全日本選手権ではランク入りした曽根翔(愛工大名電高)/撮影:ラリーズ編集部

シングルスを振り返って

張本選手は格上で五輪代表。向かっていくだけだった。相手が1本多く返してきて、その1本の差を大きく感じた。相手のフォア前のレシーブが自分の思っている以上に精度が高く、狙い辛かった。

手応えを感じた部分

自分も張本選手と同じでバックハンドが得意でそこでは負けたくないという思いだった。自分が向かっていけば、相手もちょっとはビビってくれると思ったので、そこを突いていけたのは良かった。

張本選手との差を感じた部分

ラリーになって、狙いに行ったボールや決まったと思ったボールでも1本多く返された。相手がミスするまで攻め続けないといけないと思った。

Tリーグで成長できている理由

こういう負けた試合のあと、反省点を監督と話し合っている。反省点を活かせるように考えながら試合をできているので成長できていると思う。

Tリーグで成長した点

今では一発で打ち抜きにいって、そのまま(返ってくると打てずに)終わることがよくあったが、ラリー中だったり難しい球だったりでも1本多く返すことを意識して、試合でもそれができていると感じる。

T.T彩たま 2-3 木下マイスター東京


写真:勝利した木下マイスター東京/提供:©T.LEAGUE

〇篠塚大登/曽根翔 2-1 田添健汰/松島輝空
9-11/11-7/13-11

英田理志 2-3 〇水谷隼
5-11/11-10/11-9/8-11/7-11

〇松平健太 3-2 大島祐哉
8-11/11-6/6-11/11-10/11-8

曽根翔 1-3 〇張本智和
9-11/10-11/11-10/6-11

英田理志 0-1 〇張本智和
9-11

張本智和インタビュー


写真:張本智和(木下グループ)/提供:長田洋平/アフロスポーツ

>>張本智和の耳に響く東北からの“頑張れ” 忘れない3.11から10年

T.T彩たま応援団長Mr.Jインタビュー


写真:Mr.J(撮影場所協力:T.T彩たま)/提供:おたけさん

>>リモートマッチでT開幕へ 卓球の応援に人生懸ける男は何を思うか

>>「自分の声が試合を変える」 卓球ファン代表Mr.Jが語る“応援の醍醐味”

『データでみるTリーグ』

データから読み解く、卓球「Tリーグ」の魅力。日本卓球界に新たに誕生したTリーグ。「いまさら聞けない」Tリーグの基礎知識から、観客動員数、外国人選手の貢献度まで、どこよりもわかりやすく解説します。

>>電子書籍 データでみるTリーグはこちら