文:ラリーズ編集部
<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 2月14日(日)岡山武道館>
卓球Tリーグ男子は14日、プレーオフファイナル進出を狙う2位の木下マイスター東京(以下、KM東京)と3位の岡山リベッツ(以下、岡山)が対戦した。
マッチカウント2-2となり、1ゲーム勝負のビクトリーマッチまでもつれ込んだ試合は、張本智和(木下マイスター東京)が森薗政崇(岡山リベッツ)を下し、貴重な1勝をKM東京にもたらした。KM東京はプレーオフに向けて2位を死守し、張本はシングルス11連勝となった。
写真:邱建新監督のアドバイスを受ける張本智和(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部
KM東京の邱建新監督も「張本は大きな問題がなくて、戦術も良いしバックハンドも良い。全体的にすごく良くて強い。あとは怪我しないようにだけ」と手放しで称賛した。
張本智和(木下マイスター東京)、試合後のコメント
写真:張本智和(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部
丹羽戦の振り返り
(丹羽が)前回に比べてロングサービスをよく出してきて、チキータになかなかいけなかった。相手の攻めからの展開が増えて、1ゲーム目も逆転されたり、2ゲーム目も0-6まで行った。
相手も修正してきたが、そこを試合中に修正し返したのでそこは褒めても良いのかなと思う。
第2ゲームの逆転について
2ゲーム目の初球がロビングのエッジでそこから焦って凡ミスが出た。
今日は厳しいかなとある意味吹っ切れて、取れる点を取っていこうという気持ちに変わると無理せず追い上げられた。
今日のプレーについて
写真:張本智和(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部
丹羽選手という日本のトップ選手が相手だったので、自分も攻める意識が芽生える。昨日のような試合だと、(相手の強さを意識して)自分が攻めたいと思っていても体は守りに入ってしまう。
相手の強さに関係なく、自分から思い切って攻めるのが課題。3ゲーム目からの攻めが良かったので、そのプレーをどの選手にも1ゲーム目からできたら。
ビクトリーマッチについて
ビクトリーマッチはどの選手も戦うのは嫌だという気持ちがあると思う。自分もファーストシーズン、セカンドシーズン嫌だなあという気持ちがあった。
でも今年は水谷さんがダブルス出る以上、自分が出る以外ないと覚悟を決めて、出し切るだけという気持ちでやれている。
ファイナル争いに大事な今日の試合の位置づけ
これを負けると3位に落ちる可能性もあった。
ただ、チームとしてリーグ1位も自分はあきらめていない。残り立川での4連戦次第で1位もあるので、1位を目指して戦うことを意識している。
個人としてシングルス11連勝の理由
写真:張本智和(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部
全日本みたいにとても緊張感のかかる試合以外では勝利できている。あとは内容を求めたり、全日本みたいな緊張した試合でも、自分の50-60%を上げていけるような戦いをしていきたい。
大事にしているのは、「絶対こうじゃないといけない」とか「絶対こうする」ということを考えないこと。
以前までは「こうしないと勝てない」と自分を追い込んでいたが、今は「こうやっても取られるかもしれない。逆に自分が良くなくても勝てるかもしれない」とある意味試合を楽しみ、どうなるんだろうというワクワクを持って試合ができている。
11連勝はたまたまですが、たくさん勝てているのはそういう気持ちの面がある。
ファンへのメッセージ
今はまだTリーグが続くので、Tリーグをたくさん見ていただきたいですし、それに応えるプレーを自分はしていくので、Tリーグをこれからみてください。
3月から国際大会で、中国選手や海外選手に向かって行く姿を見ていただければと思います。これからも応援よろしくお願いします。
岡山リベッツ 2-3 木下マイスター東京
上田仁/丹羽孝希 1-2 〇水谷隼/大島祐哉
7-11/11-4/13-15
〇田添響 3-2 及川瑞基
6-11/7-11/11-10/11-10/11-9
丹羽孝希 1-3 〇張本智和
11-8/10-11/6-11/4-11
〇森薗政崇 3-0 水谷隼
11-5/11-4/11-7
森薗政崇 0-1 〇張本智和
5-11
張本智和インタビュー
写真:張本智和(木下グループ)/提供:長田洋平/アフロスポーツ
>>張本智和の耳に響く東北からの“頑張れ” 忘れない3.11から10年
『データでみるTリーグ』
データから読み解く、卓球「Tリーグ」の魅力。日本卓球界に新たに誕生したTリーグ。「いまさら聞けない」Tリーグの基礎知識から、観客動員数、外国人選手の貢献度まで、どこよりもわかりやすく解説します。