各チームが積極補強 3季目を制すのは|Tリーグ3rdシーズン戦力分析~男子編~ | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:水谷隼(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 各チームが積極補強 3季目を制すのは|Tリーグ3rdシーズン戦力分析~男子編~

2020.11.16

文:ラリーズ編集部

11月17日、Tリーグ3rdシーズンが開幕する。

今季は新型コロナウイルスの影響で開幕が例年より遅れ、試合は無観客(リモートマッチ)で行われる予定だ。異例の幕開けとなる新シーズンだが、各チームは新たな戦力を迎えて準備を進めてきた。今回は男子計4チームの顔ぶれを紹介し、各チームの戦力分析を行う。

>>2連覇中の“絶対王者”を追走せよ 「木下キラー」は誰だ|データでみるTリーグ

木下マイスター東京:Tリーグ男子の“絶対王者” 3連覇をめざす

メンバー

水谷隼(#0) 田添健汰(#7) 張本智和(#17) 大島祐哉(#22) 張禹珍(ジャンウジン・#40) 及川瑞基(#55) 侯英超(ホウエイチョウ・#66) 松島輝空(#背番号未発表) (太字は今季新加入)

2ndシーズン成績

1位 15勝6敗 勝点47


写真:及川瑞基(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

Tリーグ開幕から強さを発揮し、2連覇を果たしている“絶対王者”木下マイスター東京。昨季所属した丹羽孝希、田添響(ともに岡山リベッツへ)と宇田幸矢(琉球アスティーダへ)が移籍したものの、今季は新たに韓国代表、世界ランク18位の張禹珍やドイツで腕を磨き、1月には全日本ダブルス優勝に輝いた及川瑞基、そして中学一年生、松島輝空を迎えた。

3連覇を狙う今季は、先述の新戦力と水谷隼、張本智和の日本代表ツートップ、そして昨季MVPの侯英超と体制は盤石だ。各チームが打倒木下を目指して立ち向かってくるなか、“絶対王者”の戦いぶりに注目だ。

琉球アスティーダ:明大コンビや韓国の新星など積極補強 台風の目となるか

メンバー

吉村真晴(#1) 有延大夢(#2) 村松雄斗(#7) 宇田幸矢(#8) 木造勇人(#10) 李平(リピン・#11) 朱世赫(チュセヒョク・#20)吉村和弘(#27) 平野友樹(#33) 戸上隼輔(#69) 安宰賢(アンジェヒョン・#77) 荘智淵(チュアンチーユエン・#91) (太字は今季新加入)

2ndシーズン成績

2位 11勝10敗 勝点39


写真:吉村真晴(琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部

1stシーズン最下位だった琉球は昨季2位まで順位を上げた。上昇気流のなか臨む今季は、さらに積極的な戦力補強を行った。

注目は全日本王者・宇田幸矢と全日本3位・戸上隼輔の明大1年生コンビ。10代ながらも即戦力として期待できる。また海外からは韓国期待の20歳、19年世界選手権3位の安宰賢を迎えた。さらにTリーグでの実績も十分な吉村和弘、平野友樹も加入した。

若い新戦力に加えて五輪代表の吉村真晴や経験豊富な荘智淵、朱世赫など豪華な顔ぶれとなった。南国から初優勝へ、体制は整っている。

T.T彩たま:日本人選手の奮闘がカギか 3rdシーズンの金を狙う

メンバー

黄鎮廷(ウォンチュンティン・#0) 松山祐季(#1) 髙見真己(#6) トルルス・モーレゴード(#7) パナギオティス・ギオニス(#9) リアム・ピッチフォード(#10) 林鐘勲(イムジョンフン・#11) 趙勝敏(チョスンミン・#13) 神巧也(#15) 英田理志(#19) 松平健太(#37) 篠塚大登(#99) (太字は今季新加入)

2ndシーズン成績

3位 10勝11敗 勝点38


写真:松平健太(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部

韓国から林鍾勲、趙勝敏を新たに迎えるなど、世界各国のエース級の選手をそろえ、国際色豊かな彩たま。今季は新型コロナウイルスの影響で海外選手の来日が不透明なだけに、国内選手の活躍がチームとしてのカギとなるだろう。ダークホースとなり得るのが、今季新加入の英田理志。スウェーデンで腕を磨いたカットマンは母国の地に戻り、華々しい凱旋としたいところだ。

彩たまはプレシーズンマッチを精力的に行い、開幕前から実戦経験を積んでいる。今季、チームカラーを紺色から金色へと変更した。3rdシーズン、狙うはTリーグでの金=優勝だ。

岡山リベッツ:五輪代表丹羽を軸に最下位からの巻き返しへ

メンバー

柏竹琉(#7) グナナセカラン(#8) 三部航平(#13) 上田仁(#15) 田中佑汰(#18) 田添響(#21) 趙大成(チョデソン・#23) 吉田雅己(#25) 丹羽孝希(#28) 森薗政崇(#45) 李尚洙(イサンス・#81) 町飛鳥(#94) (太字は今季新加入)

2ndシーズン成績

4位 6勝15敗 勝点23


写真:森薗政崇(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

1stシーズンはファイナルまで進みKM東京と優勝を争った岡山だったが、昨季は最下位まで転落してしまった。今オフ補強の目玉は東京五輪代表の丹羽孝希。KM東京から移籍し、五輪を前に力をさらに高める丹羽の活躍に期待がかかる。


写真:オールスタードリームマッチでの田添響(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

そして同じくKM東京からはダイナミックなプレーが特徴の田添響が加入。さらに1stシーズンで活躍した韓国代表の李尚洙の復帰やインドから初のTリーガーとなるグナナセカランの加入など、海外からの強力な戦力補強も行った。

昨季欠場が続いたチームの柱、上田の復帰という明るいニュースもあった。青森山田出身が多く、持ち味のチームワークに加えて実績十分な新戦力で、最下位からの巻き返しを虎視眈々と狙う。

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