出産40日後に練習再開 "トップ名古屋のお母さん"ハンインの存在感 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:ハン・イン(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:©T.LEAGUE

大会報道 出産40日後に練習再開 “トップ名古屋のお母さん”ハンインの存在感

2021.02.14

文:ラリーズ編集部

<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 2月13日(土)深谷ビッグタートル>

13日、卓球Tリーグ女子のトップおとめピンポンズ名古屋(以下、トップ名古屋)が、今季4勝目を挙げた。

開幕11連敗と苦しいスタートの後、シーズン終盤に来て勝ち星に繋がっている理由の一つが、チーム最年長の37歳にしてチーム最多のシングルス8勝を挙げているハン・イン(ドイツ)の存在にある。この日もタイのエース、スターシニーに圧巻のストレート勝ちを見せた。

37歳、コロナ禍で来日しチームを引っ張るお母さん


写真:ハン・イン(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:©T.LEAGUE

リオ五輪団体準決勝の日本戦2対2の場面で福原愛さんを破ってドイツ銀メダルの立役者となったハン・インは、中国出身のカットマン。Tリーグには初年度からトップ名古屋に所属し、ベテランながらガッツポーズ剥き出しの熱いプレーでチームを引っ張る存在だ。タイムアウトでも積極的に味方にアドバイスを送るなど、自らの経験を惜しみなくチームに還元する。

今季もコロナ禍での来日を続け、チームメイトからの評判もすこぶる良い。鈴木李茄が「チームが勝つことを考えてくれている。練習を見てくれてハンインさんの方から昨日は技術的なアドバイスもくれた。タイムアウトの場面でも、コース取りやプレーについて言ってくれるのが、心強い。実際にそれをやるとポイントになったりするので、私の中では大きな存在」と話せば、山本笙子も「卓球を一回(出産で)離れて、もう1回卓球をやっているのも凄いと思うし、しっかり勝ち星をあげてチームに貢献している姿がかっこよくて、戦型は違うんですけど、尊敬する存在。アドバイスもしてくださり、普段も優しく話しかけてくれるので、“トップ名古屋のお母さん”的な存在です」と絶大な信頼を寄せている。

プライベートでは母親としての顔も持つママさんプレーヤーだが、“産後40日後には練習を再開していた”というから驚きだ。また、過去の取材で「焼肉が好き」と明かしていたハン・インだが、今でも5日連続で焼き肉に行くこともあるという。

Tリーグ今季残り3試合、パワフルな“名古屋のお母さん”に注目だ。

トップおとめピンポンズ名古屋 3-1 日本ペイントマレッツ


写真:勝利したトップおとめピンポンズ名古屋メンバー/提供:©T.LEAGUE

○鈴木李茄/山本笙子 2-1 永尾尭子/サウェータブット・スターシニー
11-7/6-11/11-7

○安藤みなみ 3-0 フォン・ティエンウェイ
11-7/11-9/11-2

リン・イエ 1-3 ○加藤美優
9-11/11-6/8-11/4-11

○ハン・イン 3-0 サウェータブット・スターシニー
11-4/11-5/11-4

ハン・イン インタビュー記事


写真:ハン・イン(トップおとめピンポンズ名古屋)/撮影:ラリーズ編集部

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