文:ラリーズ編集部
<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 1月21日(木)>
21日、卓球Tリーグ男子で3位の岡山リベッツが4位のT.T彩たまにマッチカウント3-1で勝利した。
岡山は全日本選手権準優勝の森薗政崇が単複(シングルスとダブルス)で2勝。東京五輪代表の丹羽孝希も昨季前期MVPの神巧也にストレート勝ちし、今季シングルス6勝目を挙げた。17日まで行われた全日本選手権ではシングルスベスト4に岡山リベッツから3選手(森薗政崇、吉田雅己、田中佑汰)が勝ち上がっていた。
敗れた彩たまは開幕2連勝の後、泥沼の10連敗。松平健太がシングルス6勝と好調を維持するも、海外勢の不在なども響き、苦しいシーズンが続いている。
写真:松平健太(T.T彩たま)/提供:©T.LEAGUE
Tリーグは、12月まで無観客開催だったが、1月より有観客開催に切り替えて運営をしている。会場の朝霞市総合体育館(埼玉)には152人の観客が集まり、声出しが禁止のため、拍手で選手を応援した。
試合後に両軍の監督と森薗政崇、丹羽孝希が以下の通りコメントした。
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白神宏佑監督(岡山リベッツ)コメント
写真:白神宏佑監督(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部
試合を振り返って
お互いオーダーが複雑になっていた。上田も今回欠場しましたし。全日本選手権で調子がよかった選手が頑張ってくれ、勝てて良かった。
全日本選手権での岡山リベッツ勢の活躍について
去年も吉田がベスト4に入ってからTリーグの成績が良く、良い弾みになった。選手もタイトなスケジュールの中、3人(森薗、吉田、田中)はチャンスをものにして結果が出たのは良かった。Tリーグでも好調を維持してほしい。
選手起用の意図
今回も悩んでいて、難しいんですけど、勢いのある選手を選ぼうと。調子の良い選手を使って行きたいと思っている。次は(岡山武道館での)ホーム戦ですので、勢いのある選手を使って行きたい。
全日本選手権ベスト4の吉田雅己の欠場理由
全日本で疲れが溜まっていて、無理して出場すると怪我のリスクもあるので、ホーム戦に全力を注ぎたいということで、欠場させました。
次節のホーム戦に向けて
(今日は)1年ぶりの有観客だったので、ちょっと違和感があって、やっていくうちに慣れた。応援団が一生懸命応援してくれるので力になる。応援団の期待に応えて、なんとしてもホームで2勝したい。(2位の)木下(マイスター東京)戦があるので、差を少しでも縮めていきたい。
森薗政崇の活躍について
ダブルスの時点ですごく冷静だなと分かった。全日本もベンチコーチなしで戦ってましたし、落ち着いてプレーできるようになったのかなと。冷静にできてるのでよかった。成長を感じた。森薗から「最後は気持ちと言ってください」と言われたので、精神的にも少し余裕があったのかもしれないですね。
坂本竜介監督(T.T彩たま)コメント
坂本竜介監督(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部
試合を振り返って
今日で10連敗。どうやって勝ちを見出そうかというところで、勝ち切れないのは残念で仕方ない。
松平健太のパフォーマンスについて
松平のプレーは、昨日は水谷に敗れはしたけど、いいプレーだった。今は(チームで)松平が一人で勝ち星を挙げている状況。
今後のプラン
メンバーは変えられないので、若い選手をどんどん使っていきたい。曽根を使いたかったが、怪我をしてしまって苦しい状況。なんとか松平で1点取ってというオーダー。若い選手を試していきたい。
有観客での開催について
T.T彩たまはたくさんの応援の方のおかげで後押ししてもらって活動できている。今日も負けはしたが、力強い後押しになった。
丹羽孝希(岡山リベッツ)コメント
写真:丹羽孝希(岡山リベッツ)/提供:©T.LEAGUE
全日本選手権後、Tリーグに向けてどう調整したか
全日本が終わって、2日休んで、19日から練習を再開しました。調子的には全く問題無かったです。
バック側に使用している粘着ラバーについて
ラバーの感触はすごくいいので、もっと練習して試合で出せるようにしたい。今日の試合ではバックハンドで得点を取ったイメージはなかったので、もっと自信を持ってプレーできるようにしたい。Tリーグは1月2試合、2月に5試合くらいあるので、しばらくは使っていこうと思っています。
久しぶりの有観客開催について
(無観客よりも)緊張感がある。去年よりもみんな集中して、いいプレーができたと思っています。
どんな気持ちでTリーグに臨んだか
全日本(準々決勝での敗戦)からは気持ちを切り替えてますし、Tリーグもプレーオフのチャンスがあるので、必ず勝つんだという気持ちでプレーしました。
Tリーグで試合が沢山できることについて
試合がたくさんあるのはすごく良いことだと思います。すごくレベルの高い選手とプレーできるのでプラスになります。
森薗政崇(岡山リベッツ)コメント
写真:森薗政崇(岡山リベッツ)/提供:©T.LEAGUE
試合を振り返って
ちょっと前に全日本選手権が終わって、日にちがない中でチームみんな調整して、ダブルスを組んだ町さんも僕も勝った丹羽さんも良い状態で今日試合を迎えられた。今年初めての有観客の試合という事で、どんな感じになるか不安だったが、アウェーでもたくさんのファンに来ていただいて、声援を送っていただいて、心強く試合できた。
ファンへの思い
初めての有観客ということで、どれくらいの人が応援に来てくれるかなと思ったときに、アウェーでありながら、岡山リベッツのユニフォームやタオルを持ったファンがたくさん応援してくれたので、心強くて、絶対勝つぞという確固たる思いで臨むことができました。
自身のパフォーマンスについて
年末までのTリーグに比べて、全日本で結果が出せたのが大きくて、今日の試合は落ち着いて入ることができました
声を出してのプレーについて
最低限、コロナ対策ということで若干気をつけていたんですけど、試合が白熱したときには自分が抑えられないので、あえて声を出していきました。というのもイエローカードやレッドカードが出るわけではないし、コロナ禍の開催という事で多くの方が気を使って準備していただいてるので、選手が声を出したところで影響はないと個人的には思っています。
英田との5日ぶりの再戦について
同じレベルのもの同士で試合をするときに勝った方が意識してしまう。負けた方が対策を立てられるということでやりづらさはある。でも、今回は出足が上手く行って逆に面食らった。守りに入ったボールに攻め急いだのは反省点。
勝ち切れた要因は?
全日本(決勝)での負けを活かせた。全日本ではリードしながら負けて、後半は勝手に自分でネガティブになって、正解を貫き通せず自滅してしまった。今回は最後まで自信を持って勝つことができました。
自身初の全日本選手権シングルス準優勝について
全日本の大会期間中、なるべく携帯はみないようにしていて、声援は気持ちで感じて返信はしていなかった。500くらいメッセージを貰って、沢山の方が応援してくれてると感じた。そういう意味では決勝で勝って恩返ししたかった。でもまだまだ人生は長いので、チャンスが来たときに掴み取れるように頑張りたい。
T.T彩たま 1-3 岡山リベッツ
写真:勝利した岡山リベッツ/提供:©T.LEAGUE
松平 健太/篠塚 大登 0-2 ◯森薗 政崇/町 飛鳥
4-11/10-11
神 巧也 0-3 ◯丹羽 孝希
5-11/7-11/9-11
英田 理志 2-3 ◯森薗 政崇
10-11/5-11/11-7/11-7/10-12
松平 健太 3-0 ◯田中 佑汰
11-9/11-7/11-6
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写真:森薗政崇(BOBSON)/撮影:伊藤圭
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