名古屋が今季初の連勝 ニッペ加藤美優はリーグトップの16勝目 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:©T.LEAGUE

大会報道 名古屋が今季初の連勝 ニッペ加藤美優はリーグトップの16勝目

2021.02.14

文:ラリーズ編集部

<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 2月13日(土)深谷ビッグタートル>

13日、卓球Tリーグ女子で4位のトップおとめピンポンズ名古屋(以下、トップ名古屋)が、3位の日本ペイントマレッツ(以下、ニッペ)にマッチカウント3-1で勝利した。名古屋は今季初の連勝で4勝目を挙げた。

鈴木がダブルス6勝目、安藤はシングルス4連勝


写真:鈴木李茄/山本笙子ペア(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:©T.LEAGUE

トップ名古屋はダブルスの鈴木李茄/山本笙子ペアが今季3勝目で良い流れをチームに引き寄せた。鈴木はダブルスで今季通算6勝目をマークした。

今月から実業団からプロに転向した安藤みなみ(トップ名古屋)は、ロンドン五輪シングルス銅メダリストのフォン・ティエンウェイにストレート勝ちでシングルス4連勝(無敗)。この日もサービスエースを量産し、随所でスマッシュも決めた。早くもチームの主軸として定着している。

加藤美優、リーグトップの16勝目


写真:加藤美優(日本ペイントマレッツ)/提供:©T.LEAGUE

敗れたニッペはエースの加藤美優が唯一勝ち星を挙げ今季16勝目。シングルス勝利数でリーグ1位を走る。勝率も8割とエースとして圧倒的な安定感を見せている。

試合のスコアとトップ名古屋の選手、監督コメントは以下の通り。

鈴木李茄(トップ名古屋)コメント


写真:鈴木李茄(トップおとめピンポンズ名古屋)/撮影:ラリーズ編集部

試合を振り返って

ダブルスはチームの勝敗に大きく影響する。私自身それはわかっているので、勝ってチームの流れを作りたいと思っていた。勝って回せたので良かった。今日の試合は、前回1月に私たちのペアで対戦していて、勝っている。作戦や戦術の変更を相手も考えてきている中、競った中、3ゲーム目を取ってチームに勢いづけられたのは良かった。

ダブルスの勝因について

前の試合は安藤選手と組んでいたが、今回は山本選手と組んだ。誰と組んでも自分は思い切ってやろうと思っていた。緊張した場面でも思いきったプレーをしようと意識してそれができた。

ダブルスで誰と組んでも安定した試合をできる理由

前回は安藤選手と組んで、今日は山本選手と組んだ。監督とは相談はなく、だいたい前日にいきなり言われるパターンが多い。私自身、誰と組みたいなど言ったことはなく、言われた通りにパートナーと組むだけ。私は左利きなので、コースを上手くついて、パートナーにチャンスを作る。相手が誰でもパートナーが誰でも思い切ったプレーをして、簡単なミスをしないよう心掛けている。パートナーがいつも良い状態でやってくれるので、パートナーに感謝してやっている。

安藤みなみの加入について

チームとして安藤選手が加入したことは、シングルスやダブルスでもチームの戦力になってくれる。チームが勝ちやすくなった。個人的にも普段から仲良くしているので、試合中も試合以外でも楽しくできていてありがたい。

山本笙子(トップ名古屋)コメント


写真:鈴木李茄/山本笙子(右)ペア(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:©T.LEAGUE

試合を振り返って

1回対戦している相手で、自分のプレーをしようと思って臨みました。鈴木さんに引っ張ってもらって、信頼してプレーできたのが良かった。前回対戦して勝っているので、自信を持ってプレーできた。2ゲーム目リードしてて取られてからは切り替えて3ゲーム目自分たちのプレーができたので良かった。

開幕直後のシングルスでは緊張していたが今のダブルスでは堂々としてる。何が変わったのか。

シングルスのときは半年ぶりくらいの試合で緊張した。ダブルスはパートナーの鈴木さんがいるので思い切ってできますし、何回も試合しているので、緊張感はなかった。でも今日はちょっと緊張しました(笑)

学生リーグとは違って、Tリーグでの勝利の気持ち

学生リーグだと勝たないといけないというプレッシャーがある。Tリーグだと相手が強いので、思い切ってできるところが違う。それが試合にも出て勝利に繋がった。(今シーズン)学生リーグは(開催)できなくて、団体戦をやりたかった。でもTリーグで団体戦を経験させてもらって、最近は勝つこともできて嬉しいので残り3戦も頑張りたい。

安藤みなみの加入について

安藤さんが1回勝ってくれるから私たちも思い切ってプレーできる。見習いたい部分もたくさんある。残りの試合ももっと学んでいきたい。

藤川英雄監督コメント


写真:トップおとめピンポンズ名古屋・藤川英雄監督/撮影:ラリーズ編集部

試合総括

前の試合では鈴木・安藤組、この試合では鈴木・山本組を信頼して起用した。団体戦の勢いをつける1番の役目を果たしてくれた。安藤選手が相手のエース(馮天薇)を倒してくれた。安藤選手の卓球スタイルで勝ち切ったところは評価できる。

残り試合に向けて

全員で一丸となって残り3試合を乗り切っていきたい。

トップおとめピンポンズ名古屋 3-1 日本ペイントマレッツ


写真:勝利したトップおとめピンポンズ名古屋メンバー/提供:©T.LEAGUE

○鈴木李茄/山本笙子 2-1 永尾尭子/サウェータブット・スターシニー
11-7/6-11/11-7

○安藤みなみ 3-0 フォン・ティエンウェイ
11-7/11-9/11-2

リン・イエ 1-3 ○加藤美優
9-11/11-6/8-11/4-11

○ハン・イン 3-0 サウェータブット・スターシニー
11-4/11-5/11-4

安藤みなみインタビュー


写真:安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)/撮影:田口沙織

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