文:ラリーズ編集部
<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 2月21日(日)アリーナ立川立飛>
21日、Tリーグ女子のレギュラーシーズン最終戦が行われ、日本ペイントマレッツ(以下、ニッペM)が木下アビエル神奈川(以下、KA神奈川)にマッチカウント3-1で勝利した。ニッペMは8勝13敗の3位でシーズンを終え、昨季の最下位から一つ順位を上げた。
木原、加藤が最多勝 石川佳純が最高勝率
写真:石川佳純(木下アビエル神奈川)/提供:©T.LEAGUE
第2マッチではシングルス最多勝利を争う加藤美優(ニッペM)と木原美悠(KA神奈川)が直接対決。加藤が3-1で制し、木原の勝利数17に並んだ。加藤は得意のしゃがみ込みサーブから木原を崩し、厳しいコースに決定打を決めるなど戦術面で一日の長を見せた。
また、既に27日に行われるプレーオフ進出を決めているKA神奈川(17勝4敗、1位)は、東京五輪代表の石川佳純がタイの主砲スターシニーに3-0のストレート勝ち。今季通算成績を13勝1敗とし、リーグ最高勝率でレギュラーシーズンを締めくくった。
詳細スコアと試合後の選手監督コメントは以下の通り。
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加藤美優(日本ペイントマレッツ)コメント
写真:加藤美優(日本ペイントマレッツ)/提供:©T.LEAGUE
試合の感想
今日はラストの試合だったので、楽しみたいなと思ったし、チームとして悔いがないようにやりたいと思っていた。みんなが良い試合ができてすごく嬉しいです。
木原戦は最多勝のタイトル争い
周りの人たちも最後の1試合勝って、最多勝とってきてくれと言っていて、その期待に応えられてうれしいです。
好調の理由
自分でもなぜかわからない。強いて言えば前のシーズンよりも楽しみながら試合することができていた。なんでこんなに勝てているのかわからないです。
チームの雰囲気
前よりもコミュニケーションもとれて、のびのびとみんなでやれていて、チームとしても良い状態。選手同士のコミュニケーションもできているし、みんなですごく楽しくプレーできている。それが試合のメンタルにも影響している。
来季に向けて
今季の勝率を上回るのはとても大変ですが、来年も楽しみながらできればよいと思います。
三原孝博監督(日本ペイントマレッツ)コメント
写真:三原孝博監督(日本ペイントマレッツ)/撮影:ラリーズ編集部
試合の感想
21試合目、最後の試合ということで勝ち負けにこだわらずに、今日まで出てくれた選手1人1人の思い出に浸りながら試合を見ていた。加藤のプレーや今日一番の永尾のプレーだったり、負けはしたがスターシニーだったり、マレッツのために力を尽くしてくれて、感謝したいと思ってプレーを見ていた。ありがとうございました。
最多勝争いで木原に加藤をぶつけたのか?
マレッツで一番良いオーダーは何かと考えたときに今のオーダーだった。当てに行くというのはなくて、自分たちのベストなオーダーを組んだだけです。
加藤の活躍について
加藤の本当の強さをシーズン通して見られた。持ち味のサーブ、レシーブ、ここにミスのしないラリー力の強さ。特に今日の試合、木原に対しては負けているので、「思い切ってやっていいですか?」と言っていた。戦術面でも短いサーブだけでなく、長いサーブをどんどん使って、ラリーになっても我慢できていたし、レベルの高い戦術転換ができていた。
今季の印象深いことは?
サウェータブットは国に帰らず、21試合戦い切ってくれた。馮天薇は大阪を本拠地にして、ずっと練習をやってきた。2人に対しては出てくれたことに感謝したい。国に帰らずTリーグのために日本に残ってくれたのは、マレッツとしても私個人としても感謝したい。
来季に向けて
今日みたいな試合が最初からできたら本当はよかった。言うことなしに素晴らしいプレーが今日は出ていた。また次のシーズンが始まるときにあの形で選手が気持ちよくプレーできるようにまた準備していきたい。コロナ禍で21試合できたのは、Tリーグのみなさん、フロントスタッフの皆さん、親身になってやってくれて、試合ができたことに感謝したい。
木原美悠(木下アビエル神奈川)コメント
写真:木原美悠(木下アビエル神奈川)/提供:©T.LEAGUE
試合の感想
今日の試合は、自分の結果的には負けてしまったが、4連戦というのもあって、疲れが溜まっていたと自分では感じています。
今季通して17勝、自身のプレーへの評価について
今季は全試合出させていただいて、試合の中で我慢する気持ちが最初より成長したと思う。この4連戦中に3試合ともゲームオールで、いつもだったら負けるときもあるんですけど、いつものようにしちゃいけないと思って、最後まで我慢して戦いました。満足はできていないです。全勝したかったです。ファイナルで優勝できたら良いかなという感じです。
サービスエースが150本以上
自分の特徴はサーブの変化。相手にサーブをわかりにくく見せるのが自分の得意技なので、そこに関してはうれしい気持ちがある。
国際大会でファイナルに出られないかもしれないことについて
まだはっきりとは決まっていない。ここまで1位通過でチーム自体できているので、この勢いでプレーオフも自分たちのすべての力をそこに出して勝てれば。
Tリーグのシングルスに多く出て、国際試合で活きそうな点
Tリーグではサーブの得点率が高かったので、サーブの得点率とサーブから3球目。サーブから絶対チャンスは来るので、そのボールを決めに行くという練習をしたら中国選手にも近づけるんじゃないか。
劉燕軍監督(木下アビエル神奈川)コメント
写真:木下アビエル神奈川・劉燕軍監督/撮影:ラリーズ編集部
試合を振り返って
今日の試合は負けたんですけど、全員自分の実力を出し切った。4連戦だったため、みんな疲れている。特に精神的にきつくて、最後競って負けたので仕方ない。
17勝4敗のレギュラーシーズンの総括
レギュラーシーズンの成績は本当に素晴らしいと思っています。
最初はチームワーク。雰囲気が良くて、出てる選手も全力で戦っていたのが良かった。
もう1点は、若い選手を使っていけたことが良いことだと思っている。石川選手が不在の時も若い選手がやってくれたので、その点に関してこのシーズンは良かった。
木原が17勝の最多勝。今季のプレーについて
すごく強くなってきている。振り返ってみると、ファーストシーズン、セカンドシーズンのレベルと比べると全然違う。Tリーグという大きい舞台で成長していくことが良かった。相手も世界で戦っている選手ばかりで、(木原のような)若い選手がこのような機会を得られたことが本当に良かった。
木原がファイナルに出るかどうか
本来であれば出ることが難しい。木原選手のようなシングルス、ダブルスも強い選手が不在は残念になる。ただ最近、まだ出られるかもしれないという情報を手に入れたのでまだハッキリしていない。
ファイナルに向けて
日本生命さんとは今シーズン4勝3敗だった。ただ、最終戦は相手のエースが誰もいなかった。それに平野選手と早田選手が同時に試合に出たことがなかった。おそらくファイナルは両方出してきて相手が強いので難しいが、しっかり準備していきたい。レギュラーシーズン1位もファイナルでは忘れて、挑戦者という立場で立ち向かっていきたい。
木下アビエル神奈川 1-3日本ペイントマレッツ
写真:勝利した日本ペイントマレッツ/提供:©T.LEAGUE
浜本由惟/長﨑美柚 1-2 ◯フォン・ティエンウェイ/永尾尭子
7-11/11-9/15-17
木原美悠 1-3 ◯加藤美優
9-11/11-8/9-11/7-11
長﨑美柚 0-3 ◯フォン・ティエンウェイ
10-11/7-11/10-11
◯石川佳純 3-0 サウェータブット・スターシニー
11-9/11-6/11-3
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