張本智和「全部3-0で勝つチームが金メダル取れるわけではない」ドイツにリベンジ果たし準決勝進出<世界卓球2026> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:張本智和(トヨタ自動車)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 張本智和「全部3-0で勝つチームが金メダル取れるわけではない」ドイツにリベンジ果たし準決勝進出<世界卓球2026>

2026.05.08

文:ラリーズ編集部

<2026 ITTF世界卓球選手権ファイナルズ ロンドン大会(団体戦) 日程:4月28日~5月10日 場所:ロンドン(イギリス)>

7日、ITTF世界卓球選手権ファイナルズ ロンドン大会は10日目を迎え、ノックアウトステージ準々決勝で日本とドイツが対戦。

1番で張本智和(トヨタ自動車)がベネディクト・デューダ、2番で松島輝空(個人)が邱党(チウダン)に勝利。3番で戸上隼輔(井村屋グループ)はパトリック・フランチスカにリベンジを果たされるも、4番で張本が邱党に勝利し、日本がドイツにマッチカウント3-1で勝利。見事リベンジを達成し、準決勝進出を決めた。

試合後、張本、松島、戸上の3人に話を聞いた。

張本智和、松島輝空、戸上隼輔 コメント

── 今のお気持ちは?

張本:前回大会ではメダルが取れなかったので、成都大会ぶりにメダル獲得できて、まずは本当に嬉しいですね。ただ、成都大会では銅メダルで満足していましたが、今の日本は金メダルを目指せるチームなので、ここは通過点で、次の試合はよりいい色のメダルに変えていくだけかなと思います。

メダルを取ることと同じくらいメダルの色を変えるのは大事なことだと思うので、次の試合も今日と同じ気持ちで臨みます。

松島:まずはメダル獲得できたことは嬉しかったんですが、自分たちが目指すのは金メダルなので、まだまだ満足せずに明日以降もしっかりといい準備をして頑張っていきたいと思います。

戸上:率直にメダルを獲得できたことは嬉しいですが、準決勝に向けてまたやるべきことをやりたいなと思っています。

── 張本選手の第1試合は完璧な内容だったのではないでしょうか?

張本:そうですね。正直、昨日までの調整の仕方、気持ちの入れ方は、練習と試合ぐらい違いますね。

昨日までも、もちろんそのときの100%でやっていましたが、メダルマッチへの気持ちの入れ方とはレベルが違います。今日は練習時間もいつもより10分 20分細かい部分を増やしましたし、試合に入る前の準備だったり、1球1球の重みのレベルは段違いです。

本当に前回ドイツに負けたのはどうでもいいと思うぐらいで。それはもう調子の程度とかではなく、本当にレベルが違う次元のものなので。今日は本当にそれだけの準備をして、それだけのプレーができたというだけだと思います。

── そういった調整やピークの合わせ方も上手くいくようになったという手応えはありますか?

張本:そうですね。分かりやすい例で言えば、モーレゴード選手はまさにそのタイプですね。普段のWTTは100%ではないと思いますが、五輪や世界選手権といった主要大会では全部銀メダルを取っていますし。

その点、自分はWTTである程度結果を残しつつ、主要大会でいいところもありながら、でもやっぱり本当に欲しいメダルは取れてこなかったので。その部分では調整は重要になるなと思います。

初戦から全力を出しすぎると決勝ではガス欠になってしまうので、上手くバランスを取りながら予選の3試合、トーナメントの2試合をやってきたので、残りの試合も100%で挑めればと思います。


写真:松島輝空(個人)/撮影:ラリーズ編集部

── 松島選手は邱党選手と再び対戦して、前回と比べてどういう部分が良かったんでしょうか?

松島:今までは自分が満足できるプレーができなくて、自信もなかったんですが、今日の重要な試合で岸川監督に2点で起用していただいたので、今まで以上に対策もしっかり立てて準備もしましたし、気持ちも入れてきたので、そこはすごく変わった面かなと思います。

── 前回は邱党選手にストレート負けでしたが、今日はどんなところを工夫して戦いましたか?

松島:特に先日の試合からは森薗コーチと二人で話し合っていろいろ変えてきたのと、メンタル面も森薗コーチとしっかり話して決めました。

森薗コーチにはWTTで最近よくベンチ入ってもらっていて、おかげで自分も調子がいいので、森薗コーチが付きっきりで今日は一緒にいてくださったので、そこは本当に心強かったなと思います。

── 戸上選手は3番で出てましたが、どんなところが難しいところでしたか?

戸上:やはり自分の対策をされていることは序盤から感じました。それに対応できずに最後までズルズルと行ってしまったので、自分の修正力不足というか。

崩れた後の修正力不足だったり、そういった駆け引きで敗れてしまったという印象なので、トップ選手に2回連続勝つのは大変だなと改めて感じました。

── 1番、2番で良い流れで来て、3番で試合に入るときにはどんな気持ちで入られたのでしょうか?

戸上:「自分が勝ってメダルを獲得したい」という気持ちを持っていたんですが、それが逆にプレーの硬さに影響してしまったのかなと思います。


写真:戸上隼輔(井村屋グループ)/撮影:ラリーズ編集部

── 張本選手の4番は2ゲーム連続デュースで、どっちに転んでもおかしくなかったと思いますが、どんな部分が勝負を分けたと思いますか?

張本:やはり予選ほど邱党選手も思い切りはなかったと思うので、最後の台上やツッツキで相手より我慢強く、1本絶対入れる上手さは僕のほうがあると思うので、そこで差が出たと思います。

こういったプレッシャーのかかった場面で、最後の1本、2本で相手に凡ミスが出て、自分には凡ミスがなかった。グループステージのときのように思い切ったプレーをされると勝敗は分からなかったですが、プレッシャーのかかる場面では自分に分あることは分かっていました。

ただ、本当にこのレベルになると、たったの2点差で3-0になるか0-3になるかが変わるなというのは、改めて思いました。

── 競り合いでしたが、「自信を持ってやれば勝てる」という手応えはありましたか?

張本:前回負けているので、1ゲーム目は正直まだ自信はなかったですね。ただ、1ゲームを取ってからは、「どれだけ点を離されても1点、2点ぐらいで追っていけば大丈夫」という気持ちはありました。

── 世界一まであと2試合ですが、次戦以降についての意気込みをお願いします。

張本:決勝トーナメントが始まって、これでちょうどみんな一本ずつ落としてるじゃないですか。僕もベルギー戦が終わった後は何も引きずらずにケロッとしていましたし、昨日も松島がケロッとしていたので、戸上も今日はケロッとして大丈夫だと思います。チームが勝てればいいので。

やっぱり金メダルを取るチームって、全部3-0で勝つチームではなく、どんな状況でも勝つチームだと思うので、そこは本当に気にせず、次勝てれば何でもいい、チームが勝てれば何でもいいと思います。

自分が負けてもチームが勝てればいいので、そこは本当にみんなで3点取る気持ちでいけばいいと思います。

男子ノックアウトステージ準々決勝

〇日本 3-1 ドイツ

〇張本智和 3-0 ベネディクト・デューダ
〇松島輝空 3-1 邱党
戸上隼輔 1-3 パトリック・フランチスカ〇
〇張本智和 3-0 邱党
松島輝空 – ベネディクト・デューダ