文:ラリーズ編集部
<2026 ITTF世界卓球選手権ファイナルズ ロンドン大会(団体戦) 日程:4月28日~5月10日 場所:ロンドン(イギリス)>
10日に閉幕した2026 ITTF世界卓球選手権ファイナルズ ロンドン大会(団体戦)。さまざまな名勝負が繰り広げられ、100周年記念となる節目の大会は大盛り上がりとなった。
その大会中に一度も試合に出場することなく、チームのサポートやコーチングに徹した影の実力者たちも多く存在する。今回は、出場機会のなかった世界ランキング上位の選手たちについて紹介する。
※世界ランキングは大会当時
向鵬(シャンパン・中国、15位)
向鵬(シャンパン・中国)/提供:WTT
1人目は、今大会で驚異の12連覇を成し遂げた男子中国代表の向鵬(シャンパン)だ。
向鵬は今回、中国の国内選考会を勝ち上がり、自身初の世界選手権代表入りを果たした。しかし、中国代表はステージ1A(シード決定戦)から2敗する波乱の幕開けとなったこともあり、出場機会には恵まれなかった。
代表入りすることさえ至難の業だった一昔前の中国と比べ、直近の中国は代表入りするハードルは下がってきている。ゆえに、今後も向鵬が代表入りする可能性は十分にある。
優勝後の中国男子代表チームの記者会見でも、「ベンチでも緊張感とプレッシャーを肌で感じた。今後は自分もコートに立って貢献できるようになりたい」と語っていたこともあり、今後の活躍に期待したい。
篠塚大登(日本、31位)
写真:篠塚大登(東都観光バス)/提供:WTT
2人目は、男子日本代表の篠塚大登(東都観光バス)だ。
今大会は強化本部の推薦として代表入りを決めていた篠塚。しかし、中国同様に日本がシード決定戦で苦戦した影響で、今回出番は回ってこなかった。
篠塚は4月のWTTコンテンダーチュニスで決勝に進出し、同月のWTTコンテンダー太原でもベスト8まで勝ち進んでいただけに、団体戦でのプレーを見てみたかったというのが、正直なところだ。
しかし、決勝後の取材では「自分もこういった舞台で試合ができるようになりたい。日本に帰ったら次の選考会に向けて準備をする」と話しており、その目はすでに未来へ向いていることが伺えた。
宇田幸矢(日本、27位)
写真:宇田幸矢(協和キリン)※世界ランキングは大会当時/提供:WTT
3人目は、篠塚と同じく日本代表をベンチから支え続けた宇田幸矢(協和キリン)だ。
宇田は今年2月の国内選考会で優勝し、団体戦では初となる世界選手権代表入りを決めていたが、篠塚と同様の理由で今大会は出場機会に恵まれなかった。
1月の全日本選手権と2月のアジアカップでベスト8入りし、WTTチャンピオンズなどの上位大会にも出場していただけに、世界選手権という大舞台でどこまで戦えるのか、見てみたかったファンも多かったことだろう。
だが、宇田も篠塚と同じく既に次を見据えており、26日から始まっている来年の世界選手権の選考会に参加している。選考会には篠塚をはじめ日本のトップ選手が多数参加しているが、ぜひもう一度勝ち上がって、再び代表権を掴み取ってほしいものだ。
チボー・ポレ(フランス、26位)
写真:チボー・ポレ(フランス)※世界ランキングは大会当時/提供:ITTFworld
4人目は、チボー・ポレ(フランス)だ。
今大会を3位で終えた男子フランス代表は、アレクシス・ルブラン、フェリックス・ルブランの最強兄弟に加え、18歳のフラビアン・コトンが主軸として起用された。特にコトンは、戸上隼輔(井村屋グループ)とウーゴ・カルデラノ(ブラジル)を破り、王楚欽(ワンチューチン・中国)をフルゲームまで追いつめるなど、目覚ましい活躍を見せたこともあり、ポレにチャンスは回ってこなかった。
しかしながら、ポレもコトン以上に、直近の国際大会で結果を残している選手ではある。2月のWTTスターコンテンダーチェンナイでは準優勝を飾り、3月のワールドカップマカオでは、今大会ドイツ代表の主軸を務めたベネディクト・デューダに勝利して決勝トーナメントに駒を進めていたのだ。
今回の世界選手権の舞台でその雄姿を見ることは叶わなかったが、今後も継続的に代表入りする実力がある選手なのは間違いない。2年後の世界選手権で、悲願の世界選手権デビューを飾ってくれることを切に願っている。






