文：ラリーズ編集部
＜世界卓球選手権（団体）2018年4月29日〜5月6日・ハルムスタッド＞
大会一日目が終了した。
ここで日本代表以外の試合結果と、現地を盛り上げたニュースをお伝えしたい。
注目のニュース
【男子予選】ドイツがエジプトに3-2で紙一重の勝負
“ドイツの皇帝”、ティモ・ボル（2018年度4月度世界ランク2位）がエジプトのエース、アサール（同17位）に2-3で敗北。試合自体はドイツが勝利を収めたが、次戦に課題を残す試合内容となった。
まず第2試合、アサールはドイツのカットマン、フィルス（同21位）を3-1で破った。
1ゲーム目はアサールがフィルスのカットの回転が読み切れず、ネットミスを繰り返していたものの、2ゲーム目以降はフィルスの反撃を的確にブロック、カウンターし、一気に主導権を握り3-1で勝利した。
勢いそのままに臨んだ第4試合、ティモボルとの対戦。3ゲーム目が勝負の分かれ目だった。
9-5でボルがリードしていたが、アサールが4連続ポイントで追いつき、そのまま10-10となりデュースに。
アサールの重いバックハンドドライブが火を吹き、そのまま3ゲーム目を奪取。その後も台から離れた激しいラリーの応酬が続くが、ボルが押されて打ち負ける場面が目立った。
ラストはアサールが回り込み、フォアハンドドライブをストレートに撃ち抜き、ゲームセット。
しかし最後は底力を見せたドイツ。荒削りだが威力のある両ハンドを持つ相手に対して、第5試合に登場したフィルスが冷静にコースを突いてミスを誘い、ゲームカウント3-0で勝利した。
3−2と辛くも勝利したドイツだが、強豪の香港、スウェーデンとの試合が残っている。まだまだ油断はできない。
【男子予選】男子で復活したメイスが初戦圧勝。
現在、スウェーデンで行われている世界卓球は、中国や日本、計24カ国が所属する「チャンピオンシップディビジョン」の他にも、「ディビジョン2」「ディビジョン3」と下部トーナメントが存在する。
そのディビジョン2にデンマークの英雄、メイスが復帰し、久しぶりに国際大会の舞台に立つこととなった。
メイスは2004年アテネオリンピック男子ダブルス銅メダル、2005年世界選手権上海大会男子シングルス銅メダルなど活躍したが、故障に悩まされ、2016年3月に引退を表明。近年はT2リーグなどで「チーム・メイス」を引っ張る監督として活躍していた。
カナダ代表との初戦は3-0で圧勝。若返りが著しい卓球界だが、ベテランたちの活躍も見逃せない。
【女子予選】フォンテンウェイが黒星、開催国スウェーデンが肉薄
スウェーデンが強豪シンガポールに迫った。
女子で開催国スウェーデンのエースがエクホルム（2018年度4月度世界ランク37位）が2010年には世界王者に輝いたこともあるシンガポールから2勝をあげる大金星。
エクホルムは第2試合で2009年には世界ランク9位まで上り詰めたベテラン、ユ・モンユ（同50位）を3-2のフルゲーム、最後は12-10のデュース戦で粘り勝つと、第4試合でもフォンティエンウェイ（同4位）も3-2の接戦をものにした。
惜しくも最終試合で負けてしまったため、団体戦の勝利、とまではいかなかったものの、現地国代表として、初日から大いに会場を盛り上げた。
1日目男子結果詳細
男子グループリーグA
ドイツ 3-2 エジプト
香港 3-0 スロヴェニア
スウェーデン 3-0 ルーマニア
男子グループリーグB
中国 3-0 ロシア
ポルトガル 3-0 北朝鮮
ブラジル 3-1 チェコ共和国
男子グループリーグC
日本 3-0 ベルギー
台湾 3-0 シンガポール
イングランド 3-0 ベラルーシ
男子グループリーグD
フランス 3-2 インド
韓国 3-0 ポーランド
クロアチア 3-0 オーストリア
1日目女子結果詳細
女子グループリーグA
【第1試合】
中国 3-0 インド
シンガポール 3-2 スウェーデン
ロシア 3-2 ベラルーシ
【第2試合】
中国 3-0 ベラルーシ
シンガポール 3-0 ロシア
スウェーデン 3-1 インド
女子グループリーグB
【第1試合】
日本 3-0 ウクライナ
オーストリア 3-0 アメリカ
ハンガリー 3-0 エジプト
【第2試合】
日本 3-0 エジプト
オーストリア 3-1 ハンガリー
ウクライナ 3-0 アメリカ
女子グループリーグC
【第1試合】
台湾 3-1 ポーランド
ルーマニア 3-1 チェコ共和国
北朝鮮 3-1 オランダ
【第2試合】
北朝鮮 3-2 台湾
オランダ 3-1 ルーマニア
ポーランド 3-2 チェコ共和国
女子グループリーグD
【第1試合】
香港 3-1 タイ
韓国 3-0 ルクセンブルク
ドイツ 3-0 ブラジル
【第2試合】
香港 3-0 ブラジル
韓国 3-2 ドイツ
タイ 3-2 ルクセンブルク
