遂に伊藤美誠がトップ10入り!男子は張本が躍進(9月ITTF卓球世界ランキング) | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

アクセスランキング 遂に伊藤美誠がトップ10入り!男子は張本が躍進(9月ITTF卓球世界ランキング)

2017.09.07

文:座間辰弘(ラリーズ編集部) Photo by VCG/VCG via Getty Images

文:座間辰弘(ラリーズ編集部) Photo by VCG/VCG via Getty Images

9月期の卓球世界ランキング

ITTF(国際卓球連盟)から2017年9月期の卓球世界ランキングが発表された。
男女ランキングTOP10は以下の通り。

※カッコ内の数字は前回ランク

男子世界ランキングトップ10

最新順位前回順位変動選⼿名国籍
11 ⾺⿓中国
2 2樊振東中国
33許昕中国
44ドミトリ・オフチャロフドイツ
55 張継科中国
67ティモ・ボルドイツ
78
⻩鎮廷⾹港
86⽔⾕隼⽇本
9 9丹⽻孝希⽇本
1010ブラディミル・サムソノフベラルーシ

女子世界ランキングトップ10

最新順位前回順位変動選⼿名国籍
1 1 丁寧中国
22
陳夢中国
33朱⾬玲中国
44劉詩⽂中国
57⽯川佳純
⽇本
65
平野美宇
⽇本
7 11伊藤美誠⽇本
86
フォン・ティエンウェイ
シンガポール
99ハン・インドイツ
108
チェン・イーチン台湾

日本人選手の卓球世界ランキング

日本選手の世界ランキングは以下の通り。

日本男子の卓球世界ランキング(11位〜50位)

最新順位前回順位変動選⼿名
1216松平健太
1320張本智和
1817⼤島祐哉
1918吉⽥雅⼰
2528吉村真晴
2843上⽥仁
3227村松雄⽃

また、51位~100位圏内で、大学生選手も健闘している。森薗政崇も64位から58位にランクアップしており、世界ランキング50位まで後少しのところまで来ている。また、田添健汰(世界ランキング102位→75位)、及川瑞基(世界ランキング110位→88位)も順調に世界ランキングを伸ばしている。

日本女子の卓球世界ランキング(11位〜50位)

最新順位前回順位変動選⼿名
1212佐藤瞳
1315橋本帆乃⾹
1724早⽥ひな
2030加藤美優
2126森さくら
2744浜本由惟
3334塩⾒真希
3438芝⽥沙季

女子は伊藤美誠のトップ10入りが特に目立ったが、早田ひな、加藤美優、浜本由惟らが大幅にランクを上げた他、8月の世界ランキングで50位以内に入った塩見真希、芝田沙季を含め誰もランクを下げていない。

今回のレーティングに主に影響している大会は、以下の通り(カデットはのぞく)

◆ブルガリアオープン:8/15~8/20
( 2017 Seamaster 2017 ITTF World Tour, Asarel Bulgaria Open, Panagyurishte, BUL )
◆チェコオープン:8/22~8/27
(2017 Seamaster 2017 ITTF World Tour, Czech Open, Olomouc, CZE )
◆第29回ユニバーシアード:8/22~8/29
2017 29th Summer Universiade, Taipei, TPE

伊藤美誠がトップ10入り

男女とも、1~5位まではほとんどランキングの変動は無し。唯一の変動は石川佳純が今年4月以来のトップ5入りしたこと。平野美宇は5位から6位に。

トップ10位以内では、伊藤美誠が今年2月以来の7位に浮上したことが大きな変化だ。今月伊藤美誠は特に敢闘した。

ブルガリアオープン、チェコオープンで、石川佳純、伊藤美誠はともに決勝に進出。ブルガリアオープンでは石川佳純が勝ち優勝したが、チェコオープンでは伊藤美誠が勝ち優勝。

チェコオープンでは、伊藤美誠の方が勢いがあった。準決勝で、伊藤美誠は福原愛をリオ五輪で破った強敵ハン・イン(ドイツ 世界ランキング9位→9位)に勝利した。

世界ランキングで見ても、中国選手と日本選手の差は縮まっている。1~4位を独占する中国女子選手のすぐ下に日本女子3人が5~7位と迫ってきた。今後、日本女子が中国女子を破り、世界のトップに立つ時が来るだろうか?

張本がジャイアントキリングを達成

男子のトップ10は、多少順位の変動はあるが、前回と同じ顔ぶれである。

男子で最も話題をさらったのは、張本智和だろう。張本が8月に参加した試合はチェコオープンのみ。しかし、唯一参加したこの試合で5試合負け無しだった。格上の選手に勝ち続けたことで、世界ランキングも20位から13位にジャンプアップした。

今回は、中国オープンで敗れたティモ・ボル(ドイツ 世界ランキング7位→6位)にリベンジを果たしたことが一番大きいだろう。

いつ張本はトップ10に躍り出る?

張本智和はいつトップ10に躍り出るのだろうか?既に現在のトップ10のうち、4人の選手に勝っている。

◆ティモ・ボル(ドイツ 世界ランキング7位→6位)…チェコオープン(8/22~8/27)
◆水谷隼(日本 世界ランキング8位→6位)…世界選手権(5/29~6/5)
◆丹羽孝希(日本 世界ランキング9位→9位)…中国オープン(6/20~6/25)
◆サムソノフ(ベラルーシ 世界ランキング10位→10位)…中国オープン(6/20~6/25)

来月以降も順調に勝ち続ければ、今年のうちにトップ10に入ってもおかしくない状況であり、毎月の世界ランク発表が楽しみだ。