卓球世界ランキング(12月最新発表) | 石川佳純が日本人トップをキープ。張継科、許昕、丁寧がランキング復活 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

アクセスランキング 卓球世界ランキング(12月最新発表) | 石川佳純が日本人トップをキープ。張継科、許昕、丁寧がランキング復活

2017.12.11

文:座間辰弘(ラリーズ編集部)

文:座間辰弘(ラリーズ編集部)
写真:aflo

12月期の卓球世界ランキング

ITTF(国際卓球連盟)から2017年12月期の卓球世界ランキングが発表された。
男女ランキングTOP10は以下の通り。
※カッコ内は前回順位

男子世界ランキングトップ10

1 (1)馬龍(中国)
2 (2)樊振東(中国)
3 (3)ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)
4 (-)許昕(中国)
5 (4)ティモ・ボル(ドイツ)
6 (7)林高遠(中国)
7 (6)水谷隼(日本)
8 (5)丹羽孝希(日本)
9 (-)張継科(中国)
10(13)李尚洙(韓国)

女子世界ランキングトップ10

1 (1)朱雨玲(中国)
2 (2)陳夢(中国)
3 (-)丁寧(中国)
4 (3)劉詩文(中国)
5 (4)石川佳純(日本)
6 (5)平野美宇(日本)
7 (9)孫穎莎(中国)
8 (10)王曼昱(中国)
9 (6)伊藤美誠(日本)
10(33)陳幸同(中国)

トップ10においては、ワールドツアー不参加により先月ランキングから除外されていた中国勢がランキングに復活。男子は張継科(10月6位)、許昕(10月3位)が、女子は丁寧(10月1位)がドイツオープン、スウェーデンオープンに参加したことで12月よりTOP10に返り咲き、この結果多くの選手がランキングを落とす結果となった。

男子は、サイモン・ゴジ(フランス・11月8位)、松平健太(日本・11月9位)、方博(中国・11月10位)が、女子は、鄭怡静(チェン・イーチン:台湾・11月7位)、馮天薇(フォン・ティエンウェイ:シンガポール・11月8位)がトップ10から外れた。

今月の世界ランキングで最も注目すべきは、女子でトップ10入りを果たした20歳の陳幸同。ドイツオープンで、韓国の田志希(世界ランク20位)を破り、またスウェーデンオープンでは、朱雨玲(世界ランク1位)、丁寧(世界ランク3位)を連破し優勝。これにより先月の33位から今月は10位まで一気にランクを上げた。

日本選手の卓球世界ランキング

日本選手の世界ランキングは以下の通り。

日本男子の卓球世界ランキング(50位まで)

7 ( 6)水谷隼
8 ( 5)丹羽孝希
15( 9)松平健太
17(16)張本智和
22(19)吉田雅己
25(21)大島祐哉
27(25)吉村真晴
34(34)上田仁
42(37)村松雄斗
45(50)森薗政崇

日本女子の卓球世界ランキング(50位まで)

5 ( 4)石川佳純
6 ( 5)平野美宇
9 ( 6)伊藤美誠
14(12)佐藤瞳
14(14)早田ひな
18(17)加藤美優
21(13)橋本帆乃香
28(30)芝田沙季
32(24)森さくら
38(28)浜本由惟

男子は水谷隼が丹羽孝希を抜いて日本人1位に返り咲きを果たした。また、スペインオープンで2位に入った吉村和弘は85位から67位にランクアップし、50位以内も見えてきた。

女子は石川佳純の日本人最高位は変わらず。平野美宇も上位をキープしている。伊藤美誠は、孫穎莎(中国)、王曼昱(中国)が上位に食い込んだことで、ランキングを落としたが依然としてTOP10は死守した。塩見真希(41位→51位)、森薗美咲(47位→57位)はランキングトップ50位以内から外れた。

ジュニア世代男子U18,U15ランキングでは、張本智和が1位を今年1年間維持している。先日の世界ジュニアのシングルスで木造勇人(U18ランク3位)を破り、中国選手を連破したモアガド(スウェーデン)は、U18の部で前回24位から8位にランク入り。世界ジュニアの成績を経て、来月以降さらに上位に進出する可能性が高い。

女子U18、U15ランキングでは、日本選手が上位を占めるなか、孫穎莎(中国)、王曼昱(中国)がそれぞれU18の2位、3位に食い込んできている。U18は平野美宇が依然として1位を維持。U15ランキングでは、長﨑美柚、木原美悠、大藤沙月の3人が1~3位を独占している。

レーティングと世界ランクの除外制度について

今回のレーティングに主に影響している大会は、以下の通り(ジュニア・カデットはのぞく)
・ITTFワールドツアープラチナ・ドイツオープン(日時:11/7-12)
・ITTFワールドツアー・スウェーデンオープン(日時:11/13-19)
・ITTFチャレンジ・スペインオープン(日時:11/22-26)

現在の世界ランキングの方式では、4ヶ月間国際試合の結果が無い選手は世界ランキングから一時的に外され、8ヶ月経つと完全に除外される。

11月発表のランキングでは、7月以降の試合参加が見られなかった前回6位の張継科と前回3位の許昕、前回1位の丁寧が外れたが、11月にITTFプロツアーに参加したことで、12月からランキングが復活している。また、日本の吉田海偉(世界ランク59位)もポーランドオープンに出場したことで、同様にランキングが復活している。

来年1月から始まる新しいランキング制度では、過去1年間の国際試合の成績の無い選手がランキングから除外される。新制度のランキングもテスト段階で公開されているが、1月以降のランキングががらりと変わりそうだ。

次回のランキングは1月3日にリリースされる予定となっている。