日本女子は塩見真希、芝田沙季が急浮上!男子は吉田雅己、大島祐哉が健闘(8月ITTF卓球世界ランキング)


文:座間辰弘(ラリーズ編集部)

8月期の卓球世界ランキング

ITTF(国際卓球連盟)から2017年8月期の卓球世界ランキングが発表された。
男女ランキングTOP10は以下の通り。
※カッコ内の数字は前回ランク

男子世界ランキングトップ10

1 (1)馬龍(中国)
2 (2)樊振東(中国)
3 (3)許昕(中国)
4 (4)ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)
5 (5)張継科(中国)
6 (7)水谷隼(日本)
7 (6)ティモ・ボル(ドイツ)
8 (8)黄鎮廷(香港)
9 (9)丹羽孝希(日本)
10(12) ブラディミル・サムソノフ(ベラルーシ)

女子世界ランキングトップ10

1 (1)丁寧(中国)
2 (4)陳夢(中国)
3 (2)朱雨玲(中国)
4 (3)劉詩文(中国)
5 (5)平野美宇(日本)
6 (6)フォン・ティエンウェイ(シンガポール)
7 (7)石川佳純(日本)
8 (8)チェン・イーチン(台湾)
9 (9)ハン・イン(ドイツ)
10(10)孫穎莎(中国)

日本人選手の卓球世界ランキング

日本選手の世界ランキングは以下の通り。男女とも上位3名に変動無し。

日本男子の卓球世界ランキング(50位まで)

6(7)水谷隼
9(9)丹羽孝希
16(15)松平健太
17(19)大島祐哉
18(22)吉田雅己
20(18)張本智和
30(30)村松雄斗
31(37)吉村真晴
42(45)上田仁

日本女子の卓球世界ランキング(50位まで)

5(5)平野美宇
7(7)石川佳純
11(11)伊藤美誠
12(12)佐藤瞳
15(16)橋本帆乃香
24(29)早田ひな
26(27)森さくら
30(31)加藤美優
34(46)塩見真希
38(53)芝田沙季
44(42)浜本由惟

今回のレーティングで主に影響する大会は、ITTF主催のオーストラリアオープン(ITTF WORLD TOUR PLATINUM Seamaster 2017 ITTF World Tour Platinum, Australian Open)である。

卓球世界ランキングのポイント計算方法について

世界ランキングのポイント付与ルールは、ITTFのサイトにある「2017 Rating and Bonus Points Tables」に詳しく紹介されている。

勝てばポイントが増え、負ければポイントが下がる。選手間の保有ポイント差が大きい場合、下位選手が勝つとポイントが高くつく。逆に下位選手が上位選手に負けても、それほどポイントが下がらないようになっている。

また、トーナメントの上位に勝ち上がる程、ボーナスポイントが加算されるようになっている。世界ランキング上位の選手はボーナスポイントで稼いでいる場合がある。

男子は吉田雅己選手、大島祐哉選手が健闘

特に、今回点数を稼いだのは、吉田雅己選手、大島祐哉選手である。

吉田雅己選手は、7月のオーストラリアオープンで、荘智淵選手(チャイニーズ・タイペイ・世界ランキング13位→13位)、M・カールソン選手(スウェーデン・世界ランキング24位→21位)にそれぞれセットカウント4-2で勝利している。準優勝したサイモン・ゴージー選手(フランス・世界ランキング16位→14位)に準々決勝で敗れた。

大島祐哉選手は、7月のオーストラリアオープンで、インドの主力選手であるAmalraj選手(世界ランキング131位→125位)に接戦の末勝利すると、マルコス・フレイタス選手(ポルトガル・世界ランキング14位→15位)に4-0で勝利している。しかし、準々決勝でベテランのドリンコール選手(イングランド・世界ランキング48位→38位)に2-4で敗れている。

最近、なかなか好成績を出せていない松平健太選手は、張本智和選手に4-0で勝った林鐘勲(韓国・世界ランキング49位→44位)選手に4-3で勝利、準々決勝で2013年の世界選手権で勝利したベテランのサムソノフ選手(ベラルーシ・世界ランキング12位→10位)と対戦。今回は1-4で敗れた。その後、サムソノフ選手は同大会で優勝している。


4月に41歳になったサムソノフは円熟味が増し、世界ランキングトップ10に返り咲いた。

他の選手に関してであるが、吉村真晴選手は、同大会で水谷隼選手との同士討ちに敗れ、上位進出はならなかった。同士討ちを勝ち上がった水谷隼選手は、趙勝敏(韓国・世界ランキング89位→63位)選手に準々決勝で敗れた。

オーストラリアオープンで優勝したことで、サムソノフ選手は世界ランキングトップ10に戻ってきた。40代になったサムソノフ選手だが、まだまだ強い。

女子は塩見真希選手、芝田沙季選手が健闘

女子は、塩見真希選手(世界ランキング46→34位)、芝田沙季選手(世界ランキング53→38位)がランキングを大きく上げた。2人はオーストラリアオープンで準々決勝まで勝ち上がり、それぞれ中国のトップ選手に敗れた。

ジュニア、U21の選手は、一般とジュニア、U21と複数の種目に出場することが出来る。その際、ノーシードから勝ち上がれれば、ポイントが加算され易い仕組みとなっている。

塩見真希選手は、世界ランキングで格上のZENG Jian選手(シンガポール・世界ランキング17位→18位)と下位の崔孝珠(韓国・世界ランキング53位→47位)選手に連勝し、ポイントを稼いだ。投げ上げサーブから前陣で両ハンドを振るスタイルで、相手を圧倒する。

芝田沙季選手は、フォン・ティエンウェイ選手(シンガポール・世界ランキング6位→6位)に4-2で勝利、しかし、準々決勝では、左利きで両ハンドを振るGu Yuting選手(中国・世界ランキング無し→43位)に終始ラリーで押され敗れた。

芝田沙季選手は平野美宇選手のような巻き込みサービスから両ハンドドライブで攻める選手。ループドライブでつないだり、踏み込んで決定打を決めにいくことも出来る。これはトレーニングにより足腰がしっかりしている選手でないとなかなか出来ない。

フォン・ティエンウェイ選手はここ最近の成績はあまり良くないが、2010年のモスクワで行われた世界選手権団体戦の決勝で、現世界ランク1位の丁寧選手、現世界ランク4位の劉詩文選手に勝ち、シンガポールを優勝に導いた立役者である。両ハンドでどこまでも粘り、諦めないスピリットを持っている選手で、日本リーグでプレーしたこともある。

女子は日本、中国以外の選手がうまく育っていないように見える。各国ともに女子スポーツ選手は特にキャリア形成が難しい事情はあるが、強い国が偏るスポーツは五輪競技から外れる可能性もあるため、各国ともに頑張って欲しい。

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