卓球Tリーグ男子・T.T彩たまは、埼玉高速鉄道株式会社とオフィシャルパートナーシップ「エリアパートナー」契約を締結し、28日、調印式が浦和美園駅にて行われた。
坂本竜介監督を始め、神巧也、松平健太、英田理志の3選手が参加し、改札前でエキシビジョンマッチを披露し、通りかかった人々を賑わせた。
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鉄道会社と卓球チームがパートナー契約
埼玉県をホームタウンとするT.T彩たまは、2020年3月に埼玉高速鉄道の浦和美園駅を最寄駅とした「T.T彩たま卓球ステーション浦和美園店」をオープンした。
チームメンバーは、T.T彩たま卓球ステーション浦和美園店を練習拠点にしており、この日参加した神、松平、英田の3選手も午前に練習してから調印式に参加していた。
写真:左から英田理志、神巧也、松平健太/撮影:ラリーズ編集部
今回のエリアパートナー契約では、年間を通じて駅構内や電車内などのPRに埼玉高速鉄道が協力し、ポスターが浦和美園駅から赤羽岩淵駅沿線の駅構内や電車の中吊り広告へ掲示される。
「サッカーじゃなくてスミマセン。」ユニークなポスターも
ポスターには試合日程の載った通常パターン以外にも、浦和美園駅がJリーグの人気チーム浦和レッズの本拠地・埼玉スタジアムの最寄り駅ということもあり、「サッカーじゃなくてスミマセン。」と自虐するユニークなものも作成されている。
写真:「サッカーじゃなくてスミマセン。」ポスター前に座るT.T彩たまの松平、英田、神、坂本竜介監督、柏原哲郎社長(左から)/撮影:ラリーズ編集部
また、ユニフォームの背面には「埼玉高速鉄道」の名が掲示され、T.T彩たまの選手が1日駅長を務めるなどのイベントも検討されているという。
写真:「埼玉高速鉄道」の名がユニフォームの背面に掲載される/撮影:ラリーズ編集部
埼玉高速鉄道株式会社荻野洋氏は「現在、浦和美園は急速に発展しています。これから卓球人口が増えていくそういう街でありたい。鉄道と卓球の結びつきを私どもなりにいろいろ考えて、今後も協力していきたい」と全面サポートを約束した。
写真:調印を終え撮影に応じるT.T彩たま柏原社長(写真左)と埼玉高速鉄道荻野社長/撮影:ラリーズ編集部
また、T.T彩たま株式会社代表取締役社長の柏原哲郎氏は「埼玉高速鉄道さんのご協力もいただきながら、浦和美園、埼玉県と一緒にT.T彩たまは発展してきたいと思っております。今年は“埼玉県を元気にする”ということをスローガンに動いているT.T彩たまですので、ひとつよろしくお願いいたします」と地域密着での活躍を誓った。
駅構内でエキシビジョンマッチ
調印式後には、参加選手によるエキシビジョンマッチが行われた。改札を出てすぐの場所に卓球台が置かれていることもあり、下校してきた学生や帰宅途中の社会人が足を止め、選手らのプレーに足を止める場面も見られた。
写真:駅でプレーする松平健太。後ろには駅の案内板も/撮影:ラリーズ編集部
エキシビジョンマッチ後に神は「(練習場のある)浦和美園の地で切磋琢磨してTリーグで優勝し、世界卓球や五輪の代表になる選手がT.T彩たまから出て、メダルを持ち帰ってきてこの浦和美園駅で祝勝会をできればと思います。今後ともよろしくお願いいたします」とT.T彩たまの主将としてコメントした。
写真:サーブを繰り出す神巧也(写真手前)・奥は審判を務める英田理志/撮影:ラリーズ編集部
Tリーグでは「地域密着型リーグシステムを実現する」ということを理念として掲げている。ホームタウン埼玉県の浦和美園駅に練習拠点を持つT.T彩たまは、埼玉高速鉄道と強力タッグを結成し、地域密着型プロ卓球チームとして埼玉県を盛り上げていく。
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