張本はオフチャロフと再戦 伊藤は2種目で準決勝に臨む<WTTスターコンテンダードーハ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:張本智和(木下グループ)/提供:新華社/アフロ

大会報道 張本はオフチャロフと再戦 伊藤は2種目で準決勝に臨む<WTTスターコンテンダードーハ>

2021.03.12

文:ラリーズ編集部

<卓球・WTTスターコンテンダードーハ 3月5日~13日>

WTTスターコンテンダードーハ、本戦4日目となる11日は、男女シングルス準々決勝、男女ダブルス準決勝、混合ダブルス準々決勝が行われた。シングルスでは男子の張本智和と女子の伊藤美誠が、混合ダブルスでは水谷隼/伊藤美誠が準々決勝を突破。そして、女子ダブルスでは石川佳純/平野美宇が準決勝の日本ペア対決を制して、13日の決勝へとコマを進めた。

本戦5日目となる12日は、男女シングルスと混合ダブルスの準決勝が行われる。

本戦4日目 総括

シングルス


写真:鄭栄植(韓国)/提供:ittfworld

男子シングルスでは張本智和(木下グループ)が勝ち残り、11日の準々決勝に臨んだ。相手は過去にTリーグでも活躍した鄭栄植(チョンヨンシク・韓国)だったが、試合は張本が3-0で勝利。韓国の五輪代表を下し、堂々の準決勝進出を決めた。


写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld

女子シングルスでは伊藤美誠(スターツ)と早田ひな(日本生命)が準々決勝に登場。

第1シードの伊藤美誠はプエルトリコの若手選手、アドリアーナ・ディアスとの対戦だったが、伊藤はこの同世代対決をゲームカウント3-1で制した。

第2シードを破って勝ち上がってきた早田ひなは準々決勝で馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)と対戦。試合はフルゲームの接戦となったが、最後は馮が逃げ切った。早田は、長年世界の第一線で活躍するシンガポールのエースを崩すことができず、ベスト8でシングルスの試合を終えた。

ダブルス


写真:ロブレス(スペイン・写真左)・イオネスク(ルーマニア)/提供:ittfworld

男子ダブルスでは、全日本王者の2人が組んだ及川瑞基(木下グループ)/宇田幸矢(明治大)が準決勝に臨んだ。対するはアルバーロ・ロブレス(スペイン)/オビディウ・イオネスク(ルーマニア)。19年世界選手権では準優勝を果たした、実力派の国際ペアだ。試合は接戦となりフルゲームデュースまでもつれたが、最後は15-13で国際ペアが逃げ切り、日本のチャンピオンペアは惜しくも決勝進出を逃した。

女子ダブルス準決勝では石川佳純(全農)/平野美宇(日本生命)と早田ひな/木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)との日本ペア対決が組まれた。試合は早田/木原が先に主導権を握り、ゲームカウント2-0とリードするが、そこから石川/平野の前回大会優勝ペアが意地を見せて逆転。先週に続き、2大会連続での決勝進出を決めた。

女子ダブルス準決勝、もう一方のカードでは、大藤沙月/横井咲桜(ともに四天王寺高)が申裕斌(シンユビン)/田志希(チョンジヒ)の韓国ペアと対戦した。日本の高校生ペアは韓国の五輪代表ペアに対してあと一歩のところまで迫ったが、ゲームカウント2-3で敗れ、決勝進出は叶わなかった。


写真:水谷隼(写真左)・伊藤美誠/提供:ittfworld

また、混合ダブルス準々決勝では水谷隼/伊藤美誠の五輪代表ペアがエマニュエル・ルベッソン/ユアン・ジャナン(フランス)をゲームカウント3-1で下して12日の準決勝へとコマを進めた。

本戦5日目 男女シングルス見どころ

男子シングルス準決勝

張本智和 - ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)


写真:オフチャロフ(ドイツ)/提供:ittfworld

張本の準決勝は、先週のWTTコンテンダードーハ準決勝の再現となった。先週の試合では張本がゲームカウント2-0でリードしたものの、それから4ゲーム連取され敗れている。

12日のリベンジマッチではオフチャロフのパワフルなドライブや強烈なバックサーブを攻略し、13日の決勝進出、そして優勝へと望みをつなげたい。

女子シングルス準決勝

伊藤美誠 - 田志希(韓国)


写真:田志希(韓国)/提供:ittfworld

第1シードの伊藤美誠は、準決勝で韓国の五輪代表、田志希と対戦する。過去の対戦成績は伊藤の2勝だが、田志希は今大会、女子ダブルスと混合ダブルスでも勝ち残っており、勢いに乗っている選手だ。

WTTコンテンダードーハにつづく2大会連続での優勝を狙う伊藤としては、この日韓対決を制して、13日の最終決戦に臨みたいところだ。

本戦5日目 混合ダブルス見どころ

混合ダブルス準決勝

水谷隼/伊藤美誠 - 李尚洙(イサンス)/田志希(韓国)

混合ダブルス準決勝では日韓対決が組まれた。特に伊藤としては、シングルスに続いて田志希と相対することになる。

水谷/伊藤の五輪代表ペアは今大会が久々の国際大会だったが、今大会は第1シードとして安定した戦いを見せてここまで勝ち上がってきた。準決勝は、今夏に控える五輪本番に向けて、その行方を占う一戦となるだろう。

本戦4日目 日本選手の結果

男子シングルス準々決勝

◯張本智和 3-0 鄭栄植(韓国)
11-7/11-8/11-9

女子シングルス準々決勝

〇伊藤美誠 3-1 アドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)
11-6/9-11/11-8/11-8

早田ひな 2-3 〇馮天薇(シンガポール)
10-12/14-12/5-11/11-7/6-11

男子ダブルス準決勝

及川瑞基/宇田幸矢 2-3 〇アルバーロ・ロブレス(スペイン)/オビディウ・イオネスク(ルーマニア)
10-12/11-7/11-5/6-11/13-15

女子ダブルス準決勝

〇石川佳純/平野美宇 3-2 早田ひな/木原美悠
6-11/7-11/11-8/12-10/11-7

大藤沙月/横井咲桜 2-3 〇申裕斌/田志希(韓国)
11-8/9-11/11-7/9-11/9-11

混合ダブルス準々決勝

〇水谷隼/伊藤美誠 3-1 エマニュエル・ルベッソン/ユアン・ジャナン(フランス)
6-11/11-2/11-4/11-9

張本智和インタビュー


写真:張本智和(木下グループ)/提供:長田洋平/アフロスポーツ

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