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YGサーブ

YGサーブ

YGサーブとは

逆横回転をかけるフォアサーブのこと。1990年代に欧州の若い世代(Young Generation)が使っていたことが名前の由来。YG、ヤンジェネとも言う。逆横回転をかけるサーブとして、巻き込みサーブも有名ではあるが、巻き込みサーブに比べて手首を使いやすいため、回転量が多くなり、強力なサーブになりやすい。現在では多くの選手が使用するサーブではあるが、T.T彩たまの平野友樹がYGサーブの名手として有名である。

YGサーブのポイント

巻き込みサーブに比べて難易度が高いサーブなので、順を追って覚えていくことをおすすめする。まずは、フォア面で逆横回転をかける感覚を掴むために、バックサーブを打つようなフォームで、フォア面でサーブをしてみよう。ラケットを左から右にスイングし、ボールの後ろを擦る。

それができるようになったら、次は体を台に対して垂直に構え、通常のフォアサーブの構えからYGサーブを出してみよう。体の近くで打球することがポイントだ。サーブの長さはまずは気にせず、回転をかけることを意識しよう。

YGサーブの用例

水谷隼のYGサーブ 〜回転量の多さでレシーブを甘くさせる〜

こちらは男子Tリーグ18/19シーズンファイナル3番手、水谷隼対イ・サンスの試合での1シーンだ。水谷はイ・サンスのフォア前にYGサーブを繰り出した。イ・サンスとしては得意のチキータからバックハンドの展開に持っていきたいところであるが、フォア前ギリギリに出されたサーブに対応できない。

イ・サンスは水谷に責めさせないためにストップをするが、それが若干浮いて甘いレシーブになっているのが見て取れる。YGサーブは手首を使って回転量を多くすることができるので、強力なサーブになりやすいのだ。サーブでイ・サンスを崩した水谷は台上を制圧。悠々と1ポイントをゲットした。

平野友樹のYGサーブ 〜同じフォームから上回転と下回転を使いこなす〜

平野友樹はYGサーブの名手として知られている。多くの選手が「平野のYGサーブは同じフォームで上回転と下回転を出してくるので変化が分からない」と舌を巻いているのだ。12月22日、T.T彩たま対岡山リベッツ戦での1シーンもその平野のYGサーブの威力を示している。平野がYGサーブを上田仁のフォア前に繰り出すと、上田は下回転と判断したかストップを試みる。

しかし、このサーブは上回転で、上田のレシーブは浮いてしまい、平野が3球目攻撃を上田のバックサイドに叩き込んだ。

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