写真:全農杯2026年全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)福岡県予選会の様子/撮影:ラリーズ編集部
卓球インタビュー 「ベンチ入りに3つのコーチ資格条件を」<全農杯2026年全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)福岡県予選会>
2026.07.11
<全農杯2026年全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)福岡県予選会 5月17日(日)北九州市立的場池体育館>
開場30分前だというのに、既に多くの子どもたちが会場前に列をなしていた。
早田ひな選手(日本生命レッドエルフ)、現日本代表男子監督の岸川聖也氏をはじめ、多くのトップ選手を輩出してきた福岡県の卓球界。2024年11月には「WTTファイナルズ福岡2024」が北九州で行われ、その盛況ぶりに福岡の卓球熱を世界に知らしめた。
2028年には世界選手権が福岡県開催が予定されており、さらに卓球機運が高まる。
今回の予選では、ベンチ入りする指導者の資格義務付けや、観覧席からの撮影禁止など、全国に先駆けて卓球環境整備に取り組む協会の姿勢も見られた。有力クラブと力のある指導者が切磋琢磨して子どもたちを育てる地域だからこそ、他県が学ぶべきガバナンス事例が生まれる。
全農杯全日本ホカバ福岡県予選を取材した。
写真:会場となった北九州市立的場池体育館/撮影:ラリーズ編集部
写真:麻生結斗(麻生卓球クラブ)/撮影:ラリーズ編集部
写真:小園江静香(こぞのえ卓球)/撮影:ラリーズ編集部
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参加者は132名
福岡県予選会の参加者は、132名。
もっと多いかと思ったが、ハイレベルな福岡県予選会がゆえに、参加に二の足を踏んでしまう子どもやクラブもあるかもしれない。
写真:もちろん子どもらしい一幕もある/撮影:ラリーズ編集部
特にバンビ女子の参加者数は6人と少なく、今後の卓球を始める女子層の開拓が望まれる。
「3点セット」がなければベンチに入れない
競技フロアは、想像していたよりも、整然とした雰囲気の中で子どもたちは一球一球に集中していた。
福岡県卓球協会が今年から導入した「ベンチ入り資格制度」の影響が大きい。公認スタートコーチ資格、公認審判員の資格、そして日本卓球協会への役職者登録、この3つをすべて持っていなければ、子どもたちの試合のベンチには入れない運用としたのだ。
「ルールを知らない方がベンチに入り、相手選手を萎縮させるような声かけをする、審判にクレームを言って試合が止まる、ということが小学生の大会であってはいけない」と語るのは、福岡県卓球協会の佐藤哲也理事長だ。
写真:福岡県卓球協会理事長 佐藤哲也さん/撮影:ラリーズ編集部
「子どもたちがのびのびと試合をするためにも、この資格3点セットを持っていないとベンチには入れないようにしました」。
写真:山下結蘭(TTN)/撮影:ラリーズ編集部
今年にホカバで導入し、来年はカデットにも対象を広げていく予定だという。九州全体でも、今年からホープス団体戦では同資格保有が義務付けられる。違反した場合には資格停止も辞さない規定を整備する一方、意見や不満があれば常任理事会に異議申し立てができる制度も設け、ガバナンスの強化と公正性の担保を両立させた。
写真:渡邉駆(こぞのえ卓球北九州)/撮影:ラリーズ編集部<
観覧席からの撮影を全面禁止
もう一つ、観覧席からの写真・動画撮影の全面禁止にしている。
観覧席からの撮影は、撮影者を特定できない。撮られた画像や動画がSNSに無断で投稿され、子どもたちが見知らぬ人間に中傷される事態を懸念しての運用である。
その背景には、佐藤理事長が小中学校で校長を務めてきた経験もある。「子どもたちの人権を守れない競技に発展はない」という言葉に教員の実感もにじむ。
西尾佳純(石田卓球クラブ)/撮影:ラリーズ編集部
石田卓球クラブをはじめ、福岡県には全国的にも力のあるクラブチーム、指導者が多く存在する。
「組み合わせには苦労します」と佐藤理事長が認める激戦区だからこそ、2021年の全国ホープス選抜卓球大会で福岡県選抜は男女アベック優勝も果たした。
ベンチ入り資格制度も、撮影禁止ルールも、その根底にある思いは一貫している。強くなる環境と、子どもたちが安心して競技に打ち込める環境を同時に作る。
2028年の世界選手権を控え、注目が集まる福岡の卓球界が示すガバナンスの在り方は、全国の協会にとっても参考となる事例といえるかもしれない。
写真:男子カットマンの姿も。眞鍋千尋(初喜TTC)/撮影:ラリーズ編集部
1位副賞は豪華セット
さて、全農杯全日本ホカバは、全日本はもちろん、47都道府県すべての地方予選から全農が特別協賛している。入賞者には、それぞれの地方の特色を活かした農畜産物が贈られることも、入賞者とその家族を喜ばせている。
今年の福岡大会の各カテゴリ優勝者への副賞には、まず福岡県産米「金のめし丸元気つくし」のパックご飯である。
写真:金のめし丸元気つくしパックご飯/提供:JA全農ふくれん
「元気つくしは高温の条件下でもよく実る高品質なお米です。一粒一粒にしっかりとつやと粘りがあり、冷めてもおいしいのが特徴で、おにぎりやお弁当にも最適なお米です。一年を通して食味が安定していますね」
JA全農ふくれんの深江裕一氏が、その味の特徴を教えてくれた。卓球ではトップ選手が国際大会などに持参することでも知られるパックご飯だが、高齢者や単身世帯が増えている現在、日常生活の中でも需要は増えているという。
写真:JA全農ふくれん 深江裕一氏/撮影:ラリーズ編集部
レトルトカレー4種類、ポタージュ2種も
そして、そのパックご飯にぴったりの、個性豊かな4種類のレトルトカレー(はかた地どり手羽元カレー、筑穂牛カレー、糸島牛カレー、博多和牛本格カレー)も贈られた。
「はかた地どり”は、国内在来種で最も美味だと言われている軍鶏(シャモ)と、旨味成分であるイノシン酸を多分に含むサザナミを祖父母に持ち、これに肉づきのよい白色プリマスロックをかけあわせたものです。地鶏ならではの噛みごたえ、噛むほどに増す旨味に加え、肉質がきめ細やかでサクッとした歯切れのよさを楽しめます」と、JA全農ふくれんの深江氏が、その味に太鼓判を押した。
写真:はかた地どり手羽元カレー/提供:JA全農ふくれん
写真:練習後に副賞商品をみんなで食べる子どもたち/撮影:ラリーズ編集部
写真:筑穂牛カレー/提供:JA全農ふくれん
また、パックご飯、レトルトカレーに加えて、優勝者には福岡県朝倉郡で生産されたオリジナル品種の若堀りごぼうを主原料とした「サラサラごんぼのポタージュ」、そして「博多のトマトのなめらかポタージュ」も贈られるという、競技レベルも農畜産物も充実している福岡らしいラインナップとなった。
写真:パックごはん開けるのが楽しそうだった/提供:JA全農ふくれん
福岡県予選会 結果
※各カテゴリー上位4名が福岡県代表
ホープス男子
1位 麻生結斗(麻生卓球クラブ)
2位 栗原和也(アカシア)
3位 眞鍋千尋(初喜TTC)
4位 森星空(森卓球塾)
写真:ホープス男子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
ホープス女子
1位 小園江静香(こぞのえ卓球)
2位 西尾佳純(石田卓球クラブ)
3位 加藤美月(福岡大野城卓球アカデミー)
4位 大﨑優璃(福岡大野城卓球アカデミー)
写真:ホープス女子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
カブ男子
1位 渡邉駆(こぞのえ卓球北九州)
2位 吉川絢信(森卓球塾)
3位 高倉由侑(crossA-A)
4位 國武凌真(FTC)
写真:カブ男子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
カブ女子
1位 山下結蘭(TTN)
2位 江越稀乃香(石田卓球クラブ)
3位 野上結生奈(TRY-U)
4位 若原一華(石田卓球N⁺)
写真:カブ女子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
バンビ男子
1位 竹之下慶(博多卓球クラブ)
2位 井保龍飛(博多卓球クラブ)
3位 渡邉駿(こぞのえ卓球北九州)
4位 行平楓(crossA-A)
写真:バンビ男子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
バンビ女子
1位 木村花(こぞのえ卓球)
2位 川東日葵(髙森卓球クラブ)
3位 麻生理乃(麻生卓球クラブ)
4位 阿部汐莉(石田卓球N⁺)
写真:バンビ女子入賞者/撮影:ラリーズ編集部
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