文:ラリーズ編集部
15日、パラ卓球日本代表の2020年度活動方針報告会が平井理央アナの進行で行われた。
写真:平井理央アナウンサー/撮影:ラリーズ編集部
2020年に向けての意気込み、抱負を語る
写真:パラ卓球日本代表関係者/撮影:ラリーズ編集部
パラ卓球日本代表の岩渕幸洋(協和キリン)、茶田ゆきみ(スヴェンソン)、立位新監督・時吉佑一氏、車いす新監督・新井卓将氏が登場し、2020年の東京パラ五輪に向けた意気込みを語った。
岩渕は東京パラ五輪に向けて「大事な場面でも自分の力でプレーを選択して勝負ができる選手になりたい。東京パラ五輪での目標は“金メダル以上”を掲げている。金メダルをとって、その先にパラスポーツの面白さやパラ卓球の魅力を広められるような選手になるべく、東京パラ五輪では最高のパフォーマンスができるように今から準備していきたい」と未来を見据えた。
写真:パラ卓球日本代表茶田ゆきみ(クラス9)/撮影:ラリーズ編集部
パラ卓球車いす日本代表の茶田は「2020年の目標は世界で一番になるということ。支えてくださっている方々に私なりの恩返しをしたいという気持ちが強くある。この感謝の気持ちを東京パラ五輪という舞台で世界で一番になって、皆さまにお返ししたい」と周りのサポートへの感謝を述べた。
写真:パラ卓球・立位新監督・時吉佑一氏/撮影:ラリーズ編集部
ジュニア世代から日本代表として活躍し、大学時代にはスウェーデンプロリーグにも参戦した時吉氏。小学生のころは父のクラブチームで障がい者の選手とともに練習していたという。「パラ卓球は金メダルを目標としている。残り少ない期間ですが一生懸命頑張りたい」と意気込みを語った。
写真:車いす新監督・新井卓将氏/撮影:ラリーズ編集部
新井氏は、卓球界で異質な経歴と定評のある指導力がパラ卓球にマッチすると監督就任に至った。「パラ卓球ナショナルチームはなんでも柔軟に考えて取り組んでいこうと日頃からやっている。枠組みを作るでなく、いろんな分野から常に可能性を追及して強化している」と日本初の卓球パフォーマーとしても活躍する新井氏らしい枠にとらわれない姿勢を見せた。
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パラ卓球台で渋谷区長もプレー
写真:茶田選手と打ち合う長谷部渋谷区長/撮影:ラリーズ編集部
最後に長谷部渋谷区長が登場し、第66回カンヌライオンズにて金賞も受賞した「パラ卓球台」で茶田と打ち合った。「パラ卓球台」とはパラ卓球選手が体感している世界を再現したものとなっている。例えば左足のつま先に力の入らない岩渕モデルの「パラ卓球台」だと、左に伸びた卓球台となっている。
今回は茶田モデルで、区長側の台の長さが通常の1.5倍ほどになっている。ネット際に落とされたボールに対して区長も苦戦し、パラ卓球選手のレベルの高さを体感していた。
東京パラ五輪まで残り1年ほど。世界でも結果を残しているパラ卓球日本代表のこれからの活躍、そして2020年東京の舞台での戦いぶりにも注目だ。