文:ラリーズ編集部
卓球日本代表の水谷隼(木下グループ)が13日、高校生に向けたオンラインエール授業を行った。オンラインエール授業とは、インハイ.tvと公益財団法人全国高等学校体育連盟が実施している「明日へのエールプロジェクト」の一環で、その講師を水谷が務めた。
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水谷が高校生と質疑応答
オンラインエール授業では、水谷が1時間に渡って高校生との質疑応答を行った。
世界で戦う選手と普通の選手の違いを聞かれた際、水谷は「覚悟」と答えた。中学2年でドイツ留学を決めたことを引き合いに出し、「ドイツに行くと決めた瞬間から卓球に命を注ぐ覚悟を決めた」と振り返った。
写真:水谷隼/撮影:伊藤圭
大事な試合がなくなった際の気持ちの切り替えについて尋ねられた水谷は「自分も東京五輪が延期になったので、気持ちはわかる。試合がなくなったのは残念。でも好きな卓球をずっと続けていくことが大事」と高校生にエールを送った。
「今はモチベーションも高い」
オンラインエール授業終了後、水谷はオンラインでの囲み取材に対応し、「インターハイで優勝することを目標に高校生活を送っていて、高校生3年生の夏で三冠をとれたことは今でも思い出に残っています。自分自身は高校生活が一番充実していた。高校生活を楽しんで欲しいという気持ちが強い。少しでも自分が得てきたことが高校生に伝わっていれば」とインターハイが中止になった高校生に対する思いをコメントした。
写真:オンライン囲み取材に応じる水谷隼/撮影:ラリーズ編集部
五輪延期についても聞かれた水谷は「この1年の延期で自分のパフォーマンスが落ちるとは思っていない。今はモチベーションも高いので、たとえ東京五輪がさらに1年延期となってもまだまだやっていきたい」と集大成となる東京五輪に向けて力強く意気込みを述べた。
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