文:ラリーズ編集部
中国卓球協会(CTTA)は28日、8月8日から21日にかけて東京五輪の模擬大会を行うことを発表した。
卓球王国・中国が東京五輪に向け模擬大会
中国卓球協会は、質の高い大会を通じて中国代表チームの最近の練習成果を試すとともに、東京五輪に備えるため模擬大会を開催することを決めた。
模擬大会では東京五輪と同スケジュールで似た会場など、できる限り本番に近い形で行われるように設計されているという。
種目は本番同様に混合ダブルス、男女シングルス、男女団体戦で争われ、8月8日から2週間に渡り実施される。
男子参加選手にはTリーガーも
男子の参加選手の中には、ベテラン枠としてTリーグ・木下マイスター東京で活躍した侯英超(ホウエイチョウ)の参加が予定されている。
侯英超は、40歳のベテランカットマンながら、Tリーグ2ndシーズンでは11勝をあげ、シーズンMVPに輝いた。2019年には全中国卓球選手権で優勝しており、中国国内でも戦える実力を備えている。
写真:侯英超(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部
一方、女子は、木子(ムズ)や武楊(ウーヤン)ら総勢43名が参加するが、リオ五輪金メダリストの丁寧(ディンニン)はコンディション調整のため、世界卓球女王の劉詩雯(リュウスーウェン)は怪我の回復途中であるため、欠場となった。
写真:丁寧(ディンニン・中国)/提供:ittfworld
女子チームの李隼コーチは「この模擬試合のレベルは本物の五輪よりも高いと考えています。私は誰もがこの試合を本物の五輪のように扱い、2人のベテラン選手(丁寧、劉詩雯)不在の中で、特に若手選手がアピールしてほしい」と語っている。
北京、ロンドン、リオデジャネイロと3大会連続で団体戦金メダルを獲得している絶対王者・中国。東京五輪が1年延期となった中、来る2021年の本番に向けて入念な準備を行っており、卓球王国・中国の強さの一端が垣間見える発表となった。