写真:JOOLA GLOBAL CHAMPIONSHIPSでのAyano/撮影:Ayano
卓球プレーヤー向け “賞金総額1,000万円超”“72台の卓球台で70種目以上開催”フロリダでの超ビッグな卓球大会に参戦
2022.09.30
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今回ご紹介するのは、アメリカのフロリダで開催された「JOOLA GLOBAL CHAMPIONSHIPS」です。
こちらはJOOLAの創業70周年を記念して行われたすごく大規模な試合なのですが、何よりも大会賞金が凄すぎます。
このページの目次
賞金総額10万ドル以上!
参加者は1,000人以上、全部で70種目以上のイベントがあるのですが、全ての種目で賞金とメダルが授与されます。その合計金額は10万ドル(現在の日本円で約1,400万円)。
そして最もレベルの高いOpen Singles(男女問わず誰でも参加可能)では1位の選手に25,000ドル(約350万円)が送られます。
そのため、プレーヤーも有名選手がたくさん。
アメリカ女子のエース、チャン・リリー選手を筆頭に、女子はアメリカのNo.1からNo.3までが勢揃いです。
男子はイギリスで3度のチャンピオンに輝いたアンドリュー・バガリー選手を始め、オリンピック選手が続々と参加。
写真:チャン・リリー(アメリカ)/提供:ITTF
参加料は?
参加料は一人$299(4万円以上)と、かなり高めです…。
しかし、この参加料を払えば、70種目以上あるイベントの中から、最大8種目まで自分の出場したい種目を選んで参加できます!
種目例
・Open Singles(誰でも出場可能)
・男女別
・年代別
・ハンディキャップ(車椅子・パーキンソンなど)
・特殊種目(ハードバット・サンドペーパーなど)
※ハードバット:スポンジのないラバー、サンドペーパー:ラバーの代わりに紙やすりを貼ったラケットで戦う種目
・レーティング別(U2500〜U1000まで幅広くレベル分け)
>>アメリカ卓球のレーティングについてはこちらで詳しくご紹介
これらの種目にそれぞれシングルス・ダブルスが存在しているので、総合計の種目数が70以上ということです。
レベルが高い種目ほど賞金が高くなります。
写真:ちなみにこれが種目と賞金のリストです。/提供:大会サイトより一部抜粋
実際に参加してみた!
会場は巨大なリゾートホテル
今回の会場となったのが、Gaylord Palms Resort & Convention Centerという、超ビッグなリゾートホテル。
世界最大級のテーマパーク、WDW(ウォルトディズニーワールド)のすぐ隣にあるホテルで、ホテルの中に大きなプールやジャングルなど、ここにいるだけで楽しめそうです。
写真:ホテルの様子/撮影:Ayano
卓球台が72台、フルマット!
このホテルのコンベンションセンターで試合が行われたのですが、とにかく広いです。
フルマットの会場に、72台の卓球台、そしてそれぞれがフェンスで区切られているというスペシャルな空間になっています。
写真:会場の様子/撮影:Ayano
大会期間は4日間で、全70種目以上のイベントが実施されるので、スムーズな進行が求められます。
アメリカの大会は、決勝などの最重要な試合以外は基本的にセルフ審判。審判を待ったりする必要がなく、それもスムーズに試合が進む要因の一つかなと思ったりします。
また、フードコートの呼び出しベルのようなものを渡され、試合になったらバイブがなってコートに向かうというユニークな方法も取り入れていました。
写真:フードコートの呼び出しベルのようなもの/撮影:Ayano
オリンピック選手がそこら中に
会場では、同じ空間でさまざまな種目が行われるため、オリンピック選手もそこら中で練習・試合をしています。
日本だとトップレベルの選手のプレーを直近でみられる機会は本当に少ないと感じるのですが、アメリカでは誰でもコートのすぐ外から見ることができます。
写真:コートの周りからトップのプレーを観戦/撮影:Ayano
試合だけではなくて、練習風景もみられるというのが、日本人にとっては貴重ですよね…!
私もそんな環境のおかげで、アメリカNo.1プレーヤーのチャン・リリー選手のインタビューをさせていただきました!今後インタビュー記事もアップ予定なのでお楽しみに!
世界10カ国の選手と対戦!
今回私は大会を通して30近くの試合をしたのですが、なんと10の国出身の選手と試合をしました。
アメリカが移民の国・卓球がグローバルなスポーツであるという背景から、大きな大会に出るだけで本当にたくさんの人と出会い、違う国の文化を学び、友達になることができます。
トップ選手のダブルスでも、異なる国同士の選手がペアを組み、力を合わせて戦っている様子が非常に印象的でした。
写真はブラジルxアメリカのペア(手前)vs スロバキアxアメリカ(奥)のペア/撮影:Ayano
私自身、日本で卓球をやっている時は、自分が国際大会なんて自分のレベルとは程遠いものだと感じ、興味すら持てませんでした。
しかしアメリカに来て、卓球を通した国際交流がこんなにも素敵なものだと実感し、日本の選手・卓球愛好家・子供たちにもそんなチャンスが与えられるような働きができたらなあ…と思っているところです。
試合の結果は?
大会の様子、そして私の結果はこちらの動画でぜひご覧ください!
アメリカの卓球の面白さがぎゅっと詰まった大会になっているので、動画で雰囲気を味わっていただけたら嬉しいです!
【連載】これがアメリカン卓球
>>これがアメリカン卓球 -THIS IS AMERICAN TABLE TENNIS