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前回の記事で、アメリカの卓球大会では、高額の賞金が出るのが当たり前、さらに平等にレベル分けされるので、誰にでも賞金ゲットのチャンスがあることを書きました。
>>ローカル試合で賞金300ドル獲得 エキサイティングなアメリカの卓球大会<アメリカの卓球Vol.1>
じゃあどうやってレベル分けされるのか?
それがアメリカ卓球界を支える画期的な仕組み、レーティングシステムです。
このページの目次
アメリカ卓球のレーティングシステムとは?
レーティングシステムは、USATT(アメリカ卓球協会)に登録した選手全員に割り当てられている、選手の戦闘能力を表す数字です。
自分のレーティングの成長が見れるの面白いです🏓
(強いレベルしか試合出れなくなるからあんま上がらんといて欲しい🫢笑) pic.twitter.com/0gE4ZXXKjq— Ayano🏓🇺🇸【あやろぐ】 (@ayalog_net) June 3, 2022
数値は0〜3000程度まであり、多くのトーナメントでは、
・U2000シングルス(レーティングが2000以下の選手のみが出場可能)
・U3600ダブルス(ペアの合計が3600を超えないダブルスが出場可能)
など、レーティングによるクラス分けがされています。
レベルによってトーナメントが区切られているため、基本的には同じレベルの選手と対戦し、勝ったら賞金ゲットのチャンスが全員にある、という非常にエキサイティングな仕組みになっています。
写真:試合の様子/撮影:Ayano
アメリカ卓球のレーティングの決まり方
レーティングの決まり方は、至ってシンプルです。
「試合で勝てばポイントがもらえ、逆に負ければ失う」です。
ポイントに関しては、両者のレーティングから自動的にシステムが試合ごとに算出してくれます。
例えば、差が大きい両者でレーティングの低い選手が勝った場合、
・勝った選手:多くのポイントがもらえる
・負けた選手:多くのポイントを失う
このような具合です。
公開されているレーティングチャート
例えば、レーティングが2000の選手と1000の選手が戦い、1000の選手が勝った場合、2000側は-50pt, 1000側は+50ptになります。差が大きい選手同士の対決で、低い方が勝った場合は大きくレーティングが変動します。
逆に2000ptと2020ptの選手が戦い、2020側が勝った場合、2000は-7pt, 2020は+7ptとレーティングの変動は少量になる、というようにポイントが交換される仕組みになっています。
しかも、このレーティングはWebサイト上で一般公開されており、名前を検索することで誰でも参照することが可能です。
画像は私の2022年8月のレーティング検索画面です。自分の成長が見られるのが非常に面白いです。
写真:周りの友達は参加トーナメント数が100とか超えているので、グラフのアップダウンがもっと激しいです。笑/撮影:Ayano
各レーティングのレベルは?
レーティングのレベルは、各州によって卓球が盛んな地域とそうでない地域があるため若干異なります。
現在、私はレベルが最も高いであろうカリフォルニア州で卓球をしているため、レーティングの基準が他に比べて少し高いかもしれないですが、私の肌感では以下のようなイメージです。
0〜1000:卓球を初めて1年くらいの初心者
1100〜1800:数年卓球をやっている中級者
1800〜2200:大会にもよく出場している上級者
2300〜2500:全日本出場レベル
2600〜:国際大会出場レベル
トーナメントも各選手のレーティングを基準に組まれるため、非常にフェアだと感じます。主催者も細かな組み合わせのあれこれを考えなくて良いのがメリットでもありますね。
写真:様々な選手がトーナメントには参加する/撮影:Ayano
また、「今年までに2000に到達したい!」など、自分自身の目標設定にするにも非常に明確で、わかりやすいシステムだと感じています。
【動画でも紹介】卓球の戦闘力が一目で!天才的なアメリカのレーティングシステム
大会の申し込み方法は?
ここまで読んで下さった方は、アメリカの大会に出てみたくなっているのではないでしょうか?
次回は「全てオンラインで完結!ハイテクアメリカの大会申し込みシステム」をお届けします。
お楽しみに!